いのちを浴びる

むすんでひらいて

いのちを浴びる

いのちを浴びる

朝の光のように降り注ぐ恵み

すべての細胞がきらきらと目覚める

昨日の影は露となって消え

新しい息吹が世界を満たす

キミと　語らう

こころとこころ　そっとつなぎ合う

やさしく開く

やさしく開く固く閉ざした心

恐れや不安の鍵をそっと緩める

内側からあふれる小さな愛の芽

それは　ひだまりに向かう花のように

ためらいながらも　静かに顔をあげる

こころ優しく

こころ優しく　世界を見つめる時

道端の草花も風に震える子猫も

ただ存在しているだけでいとおしい

失敗も過ちも　未熟さも

すべてを抱きしめる　

大きな海のような気持ち

ああその温かさが

ゆっくりと胸をうつ。

深く　深く　響いてくる

曼珠沙華が　美しく

セツナク　花を咲かせています

どこか　妖艶で

されど　孤独を感じてしまう

ただ　　

今は亡き　いのちへ

おもいを馳せる

あのひたしかに

微笑み　交わした

キヲクとともに