「つう」というお題の中に込められた人生劇場。俳句や短歌のように、いらぬ文字を極限まで削ぎ落とし、ぎゅっと旨みを閉じ込めた、まさに「通」で,ちょっと「痛」なエッセンスの入った粋な作家の物語。
「ツー」だけで140字という字数だけで起承転結オチまである小説を書けるのは青山翠雲先生だけである。字数を重ねれば表現しうるわけではない。「ツー」は「通」でもあり「痛」でもあり英語の「To you」のtoでもある。気持ちよく星3つつけられる快作だと思います。
「Two」「ツー」です。「ツー」に関しての様々な雑感。作者様は大人ですので大人としての率直な雑感が書かれています。共感される方も多いはず。しかし人生は長い…この「Two」を読んで、また前を向き一歩一歩歩んでいきたい。そんな感想を抱かせてくださる作品です。