想いを譲り合うのは、難しい。
簡単に譲れぬゆえの想いだから。
妖を身の回りに置く絵師様の、過去が明かされこれからが示される物語。
所在不明になってしまっているかつての従者。
自分のせいだと悔やみ彼が奪ってしまったものを取り戻そうと家を出奔した若様は、絵師となり、色の怪異を追う。
中々気難しい頑固な若様が上手く描写されてます。
状況からいって相手に甘くしたり手を緩めたくなるのですが、ほぼ全然譲りません。
(一応、譲歩したのかな!?)
別作品にも出ていますが、見事に性格が一貫してます。
上司にするならかなり相性に左右されそうです。
妖の設定も良きですが、扱いと対処が難しそうな若様でもなんだかんだ振り回されたり、でもやっぱり自分を通したりするのを楽しむ作品となってます。