宿敵?いや、運命。陰陽師ふたり。
- ★★★ Excellent!!!
屋根から飛び降りてくる道満、縁側で酒を飲む晴明、
そして鮎の匂いに誘われる陰陽師。
そして、晴明の「永遠の宿敵」発言が、もはやプロポーズより重い。
九字を切るタイミングも意味不明で最高にエモい。
ツッコミながらも、読み手はすでに昇天寸前です。
短編なのに、熱量がフルチャージ。
敵対してるはずなのに、愛が溢れてて、式神も下がるしかない。
晴明×道満、“喧嘩するほど仲がいい”を超えて、“喧嘩するほど抱き合う”の域に到達してます。
読後、しばらく縁側でぼーっとしたくなる。 そして鮎を焼きたくなる...。
そんな一作でした。