概要
「……好き、です」「……小説のこと、だよな?」
「あのっ! もしかして……この本の作者さんですか!?」
たまたま新人賞を受賞して、うっかり高校生作家になった。
しかし2作目が書けず、緩やかに腐っていた俺はある日、一部の男子に人気の『図書室の無口姫』――止之森夢叶に身バレしてしまう。
俺は新作を求める彼女の熱意に負けて、スランプ脱出のため彼女に短編を読んでもらうことに。
クラスでは誰とも喋らない止之森は、俺の前でだけ饒舌で――
「先生の文章って、やっぱり素敵です……」
「えへへ、わたしは幸せ者ですね」
「家……誰もいないはずだから……」
「やっぱり……好きです(作品が)」
これって、俺……狙われてないか?
たまたま新人賞を受賞して、うっかり高校生作家になった。
しかし2作目が書けず、緩やかに腐っていた俺はある日、一部の男子に人気の『図書室の無口姫』――止之森夢叶に身バレしてしまう。
俺は新作を求める彼女の熱意に負けて、スランプ脱出のため彼女に短編を読んでもらうことに。
クラスでは誰とも喋らない止之森は、俺の前でだけ饒舌で――
「先生の文章って、やっぱり素敵です……」
「えへへ、わたしは幸せ者ですね」
「家……誰もいないはずだから……」
「やっぱり……好きです(作品が)」
これって、俺……狙われてないか?
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