威風堂々

みぃ

Classical






威風堂々

大地を揺らすような

確かな足取りで

君は今日も歩いていく

その背中には

いくつもの季節が刻まれ

幾多の風雨に耐えた強さがある

でも、

ふと立ち止まる場所は

小さな花が咲く、日だまり

やわらかな光が降り注ぎ

心にそよ風が吹く

誰にも見せない、優しい時間が流れる

鎧を脱ぎ、剣を置き

ただ、そこに座り込む

威風堂々たる君の

いいしれぬ安らぎは

きっと、そのやわらかさの中に

宿っている


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

威風堂々 みぃ @miwa-masa

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ