始まりは家の小さなプランターの庭。そこから広がる少年の世界をどうぞ!

長方形のプランターが三個と、メダカを飼っているプラスチックコンテナが並んでいる場所。

母親は庭なんて言えない、と言うが、少年にしてみればそこは立派な庭であり、あるいは少年の全世界だったのかも知れません。

大人の我々からすればとても小さな世界であり、それは世界の一部にすぎないのだということを当然のように理解しております。しかし、この少年はそうではありません。この『大好き』が詰まった小さな世界しか(誇張しております)見えておらず、外の世界を怖がっている(苦手)のです。
その上自己承認に乏しく、自信もありません。なんならこの世界にどどまりたいとさえ思っているくらいです。


一度、大人の考えを捨ててください。
そして、子どもの視線まで腰を下ろしてみてください。

少年の視野にまで視線を落として、この世界を覗いてみれば、改めて発見出来ることがたくさんあるはずです。子どもが、どのように気づきを得て、どのように成長してゆくのか。子どもの世界はどのように広がってゆくのか。

このお話からはたくさんのことが学べるはずです。




私は強くこの小説を推します。より多くの人に読まれることを祈りつつ、レビューさせていただきました。

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