すぐに心温まるストーリー

１分で読める短編小説という、シンプルで奥の深いジャンルをどのように描写されるのか気になり拝読させていただきましたが、すぐに情景がイメージでき、勢い溢れる作風もあって、あたかもマッチ売りの少女のような時間を過ごせました（火が点いている時間の濃縮された幸せという意味で、火が消えた後のことではありません）。
父娘のなんとも形容しがたい絆を巧みに表現されていたり、所々にギミックや、詩のように心に残る言葉が散りばめられており、読後にじんわりと温かな気持ちになります。そして、そんな気分になりたいときには再び読み返したくなる作品です。