愛の遠近法

ヤマシタ アキヒロ

愛の遠近法

近くにあるほど

大きく見える


遠くにあるほど

小さく見える


近くにいるのに

遠く感じる


不思議な

愛の遠近法


電燈ライトを消して

瞼を閉じて


はるかに君を

想うとき


今もとなりで

微笑むような


そんなぬくもり

感じてる


愛という名の

光の束が


何億光年

彼方から


遠い窓辺へ

運んでくれた


とても切ない

一秒間


夜のしじまを

重ねた先に


愛しい君を

想うとき


千里の道も

たちまち消える


不思議な

愛の遠近法


     (了)

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

愛の遠近法 ヤマシタ アキヒロ @09063499480

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ