『ノア・ポイント ― 量子監獄の座標』を読んで、AIと数値で管理された未来社会にゾクッとしました。ジンやミナたちが「スコア」に縛られながらも、自分の意志や本当の幸せを求めて必死にもがく姿が、すごくリアルに伝わってきます。
特に、恋人や親友が突然「梅送り」になって消えてしまう恐ろしさと、日常がどんどん歪んでいく感覚は息が詰まりそうでした。ミナが闇市のライブで歌うシーンでは、音楽や芸術が抑圧された心を揺さぶる希望になることを実感できます。ディストピアの中でも友情や恋、家族の絆が大切に描かれ、読んでいて勇気がもらえる物語です。
管理社会やAI、ディストピアが好きな方はもちろん、日常の中で「このままでいいのか?」とふと思ったことがある人にも強くおすすめしたいです。友情や恋愛、そして本当の自由と幸せを探してもがく登場人物たちの姿に、きっと勇気やヒントをもらえるはずです。青春と哲学が絶妙に絡み合う、心に残る物語です。
完読致しましたのでレビューを書かせていただきます。
AIにより、超監視社会となった今から50年後の日本が舞台の今作。人々は松・竹・梅の、そしてさらに…?なランクにデバイスで評価されるという設定がとても面白いです!
「作られた」一見、完璧な社会が見事に描かれており、それに潜む闇の描き方も緻密でそれを掻い潜る謎の一つのブレスレットを機に物語は大きく動き出していきます。
そして物語の最重要ワード、『ノア・ポイント』。一体これが何を意味するのか?という点も是非読みながら追っていただきたいと思います。
そして衝撃のラストは特に必見です!
気になった方は是非読んでみて下さいね👍✨