第3話

 足立浩司は異常者である。

 そして、それを本人も自覚しているからタチが悪い。

 浩司の抱える異常、それは、命を賭けた殺し合いを求めてしまうというもの。

 殺し合いであって、殺すだけではないのがみそだ。


 浩司が自分のその衝動を理解したのは、彼が幼稚園に通っている時のこと。

 浩司は喧嘩をした。

 喧嘩の理由は覚えていない。

 幼稚園児のたわいもない、それこそくだらない理由だったのだろう。

 しかし、そのくだらない理由で起こった喧嘩は、浩司という人間が持つ異常な性癖を本人に自覚させてしまうという結果に繋がった。


 喧嘩はすぐに保育士によって止められた。

 幸いにして浩司にも相手の児童にも大した怪我はなかった。

 そう、怪我は。


 浩司は喧嘩の最中に、自分がどうしようもなく興奮している事実に気づいた。

 楽しい。

 普段遊んでいる時よりも、何よりも楽しい。

 浩司は相手を殴りながら笑っていた。


 結局、浩司は喧嘩の相手ともども、保育士のお姉さんにこっぴどく叱られ、喧嘩はもうしないと約束させられた。

 浩司としては大いに不満だったが、喧嘩をすることが悪いことであるという常識も理解できなくはなかった。

 ただし、理解したからといって、それを悪いことだとは思わなかったが。


 浩司はその喧嘩で、自分がどうにもできないほど他人とは違うのだということを自覚してしまった。

 その喧嘩がなかったとしても、いつかはその異常性を知ることになっていただろう。

 家庭環境に問題があったわけでも、特別な事件に巻き込まれたわけでもなく、浩司のそれは生まれながらに持っていた異常だったと言わざるを得ない。

 遅かれ早かれ、浩司はどこかで足を踏み外していた。


 それからの浩司は、格闘技にのめり込んでいった。

 それも、実戦形式の総合格闘技に。


 ただ、浩司にも誤算だったことがある。

 彼はいわゆる天才肌だった。

 格闘技を習いだしてすぐにその頭角を現し、めきめきと実力をつけていった。

 ついてしまった。

 浩司が求めるのは対等な勝負であり、一方的な戦いとも呼べない蹂躙ではない。

 それなのに、浩司は気が付けば周りに対等に戦える同年代はいなかった。


 それならばと年上と戦い、徐々にその年齢が上がって行き、最終的には大人と戦うようになった。

 それも、長続きはしない。

 結局、大人でも浩司が中学を卒業する頃には相手にならなくなっていた。


 加えて、この時期になると浩司は自分の勘違いに気づき始めていた。

 それまで浩司は戦いに興奮しているのだと思っていた。

 が、何かが違う。

 いくら白熱した試合をしようとも、どこか後一歩届かない、もどかしさを感じていた。


 そのもどかしさの正体を知ることになる事件が起きた。

 浩司はその日、数人の男に囲まれた。

 カツアゲ。

 浩司の外見は、とても格闘技を習っているとは思えない、よく言えば誠実そうな、悪く言えばひ弱な坊ちゃんのような見た目だ。

 その見た目で侮られたことは何度かあったが、その時のようにカツアゲに遭遇したことは、幸か不幸かなかった。


「なあ、ちょっと相談なんだけど、お金貸してくんない?」


 返す気などサラサラない、貸してくれという要求。

 浩司がそれに応じる必要はない。

 だから無視しようとしたのだが、男のうちの一人が殴りかかってきた。

 反射的にガードしてしまったのが悪かったのか、それが男たちには生意気にも反抗してきたかのように見えたようだ。

 男たちによる暴力の嵐が始まった。


 いくら浩司が格闘技を習っていようと、多勢に無勢。

 マンガや映画のように、ちぎっては投げ、なんてことはできない。

 何度も殴られ、蹴られ、殴り返し、蹴り返し。

 お互いにヒートアップして引くに引けない状態になっていた。

 

 浩司は生まれて初めて、死の危険を感じた。

 試合では味わったことのない、緊迫感。

 それを、どうしようもなく楽しいと感じてしまった。

 それまで感じていたもどかしさ、その正体が、判明した。

 浩司は戦うだけでは満足できなかったのだ。

 その先、殺し合いにまで発展しなければ。


 誰かが通報したのか、その乱闘は警察の到着で収束した。

 その場にいたほぼ全員が警察に連行され、取り調べを受けた。

 浩司はその時、骨折数箇所、全身打撲と、一番酷い怪我をしていた上に、目撃者の証言から一方的に絡まれた被害者であるということで落ち着いた。

 要は正当防衛成立でお咎めなし。

 ひたすら自身の異常性を隠し、優等生を演じてきたのも功を奏した。


 もちろん、怪我による入院や警察の取り調べやらで、その後は色々とゴタゴタしたが、浩司にとって大事なのは、己の求めるものがはっきりとしたことのみ。

 ここに、異常者、足立浩司は完成した。






 ゲームがスタートしてからちょうど一時間。

 人工島全体で輝いていた電灯が一斉にその光を失った。

 周囲に光を発するものはなく、島はそれまでの煌びやかな光景が嘘のように、不気味な暗闇に覆われている。


 本来であれば、その暗闇はゲームの参加者である羊はおろか、狩人である狼の足も止めるもの。

 狼が武装していようと、その中身は人間。

 だからこそ、明かりのない時間は狼も行動せずに休む。

 それが、浩司が前回のゲームに参加して得た経験だった。


 浩司がゲームに参加するのは、これで二回目。

 前回のゲームは、どこからともなく送られてきた招待状によって参加した。

 そして今回も。


 おそらく、ゲームの参加者のうち、何人かは自分と同じような人種を招待しているのだろうと、浩司は予想している。

 そのほうがゲームが盛り上がるから。

 単純に逃げ惑う羊を狼が狩るよりも、その羊同士が殺し合ったり、羊が狼に反逆したりしたほうが、ゲームとしては断然に面白い。

 そんな主催者の思惑が見える。


 浩司はその主催者の思惑に乗る。

 なぜならば、それこそが浩司の求めているものなのだから。

こんな素敵な場所を用意してくれたのだから、協力するのは当然だ。

 日常の中では決して味わえない、死と隣り合わせの緊張感。


 浩司はゲームが開始してからすぐに行動に移った。

 まず、邪魔なパートナーを安全だと思える場所に隠した。

 その際、いつものような優等生の演技が役に立つ。

 誠実そうな口調で、あたりの様子を確認してくる、君は必ず守るから、と言えば、大抵の相手は信じてくれる。

 実際、浩司は嘘を言ってない。

 あたりの様子を確認し、獲物がいれば襲いかかるというだけで。

 守るというのも嘘ではない。

 そうしないと、浩司も死んでしまうから。


 浩司はこのゲームで死ぬことを恐れていない。

 死んでしまったら自分はその程度であったと、半ば達観している。

 しかし、最善を尽くして死んでしまうのならば悔いはないが、浩司のあずかり知らぬところで相方が殺されて、その巻き添えで死んでしまうのは不本意だった。

 だからこそ、他の羊や狼に見つかりにくい場所を探し、そこに置いてきたのだ。


 浩司はあたりを見回す。

 明かりの消えた状態では、ほとんど何も見えない。

 先程まで見えていた建物も、浩司の目には見えなかった。


 浩司が現在いるのは、未来エリアと呼ばれる場所だ。

 最新の技術が導入されたロボットや、ホログラム映像を駆使したアトラクションが楽しめるエリアとなっている。

 そのほとんどは、エリアの特性上建物の中で遊ぶ施設となっており、ひと目で遊園地だとわかる遊園エリアに比べると、整然とした印象を与える。

 まだ建設途中ということもあるのだろうが、ひと目ではその建物が何のアトラクションを取り扱っているのかわからない。

 完成すれば看板などでそれも分かるようになるのだろうが、あいにく今は看板もないし、あったとしても暗闇のせいで見ることは叶わなかっただろう。


 浩司は引き返すことにした。

 見えないものは仕方がない。

 前回のゲームでは、ほとんどの人間が夜間は行動を控えるようにしていた。

 それが暗黙の了解のように。

 それを逆手にとって夜間行動する少数派も存在したが、成果が出ていたとは言い難い。

 特に、今の浩司のように闇雲に動き回っているうちは。


 日本の都市部に住んでいると実感しにくいが、夜の暗さというのは危険この上ない。

 光が一切ない夜というのは、本当に何も見えない。

 無闇矢鱈と歩き回るのは危険だ。

 特に、どこに自分の命を狙っている奴がいるのかわからない状況では。


 前回のゲームの舞台は、どこかの山の中だった。

 日が沈むと冗談抜きで何も見えなくなる。

 それに比べれば、今回のこの人工島には明かりがあるだけマシと言えた。

 それがあったからこそ、浩司は夜にも関わらず動き出したのだから。


 その明かりが消えた今、浩司にできることはない。

 人間はもともと夜行性ではないのだ。


 浩司はパートナーを置いてきた建物へと向かって、慎重に移動していた。

 移動しながら、今回のゲームの舞台に関して考える。

 今回のゲームは、前回とかなり毛色が違う。


 まず、パートナーがいること。

 これは前回なかった。

 が、そのルールが追加された理由はなんとなくわかる。

 前回のゲームでは、狼が一人を除いて全滅したからだ。


 前回のゲームの舞台は山。

 それゆえに、山火事を恐れてか、狼の持つ武装は爆発物や可燃物を扱うものはなかった。

 そのため、火力不足により狼の一人が羊に逆に狩られ、その武装で他の狼も倒されていった。

 浩司も狼を返り討ちにしたうちの一人である。


 今回の男女一組にしたルール変更は、狼が全滅するような事態を防ぐ目的があると浩司は考えている。

 前回は個人個人好きに動くことができたので、フットワークの軽い人間が連携して狼を襲うということができた。

 しかし、そこにパートナーという重しをつけられれば、いやがおうにも行動に制限がかかる。

 どうしたって戦いになれば男性のほうが有利であり、女性は足を引っ張ることになってしまうからだ。


 浩司は別に男女差別をしているわけではない。

 単純に、体力的な問題があるというだけで。

 女性でも鍛えていれば下手な男性より体力があるかもしれないが、どうしたって平均的には女性よりも男性の方が体力がある。


 加えて、どちらか一方が死ねば、もう片方も死ぬとなれば、不安から別行動を取るという選択肢はなかなか出てこなくなる。

 そして一緒に行動すればお互いに危険な賭けに出ることを牽制しあうようになり、結果安全策を取って消極的になる。

 相方が死ぬと自分も死ぬとわかっていながら、それでも狼に挑むという選択が取れるのは極小数の限られた人間だけだろう。


 パートナーはお互いに重しであり、ハンデなのだ。


 浩司はそれを面白いと感じているが、それは例外中の例外。

 過去にゲームに参加したことがある参加者は、パートナーという枷に苦い思いをしているのがほとんであろう。


 次に、場所。

 建設中の巨大テーマパーク。

 なるほど、これは盲点だ。

 ここでならば多少激しい音がしても、建設中の音だと言い張れば深くは追求されない。

 そもそも、人工島であるため、周囲にそれを聴く人間がいない。

 ここでならば、派手に狼が動き回れるということだろう。

 多少ならば建物を壊してもいいという指示が出ているかもしれない。

 つまり、前回あった狼のハンデが、今回はない。


 羊にはパートナーというハンデがつき、狼はもともとあったハンデがなくなり全力を発揮する。

 浩司はその事実に口元に笑みを浮かべる。


 圧倒的に不利な状況。

 死の危険。

 それに、全力で挑める幸福。


 浩司はまだ見ぬ狼に恋焦がれる。

 早く会いたいと。

 そして、おそらく前回唯一生き残った狼もきっと今回のゲームに参加しているだろう。

 参加者100人のうち、37人もの命を奪った、最悪の狼が。

 浩司はその狼に結局遭遇することはなかった。

 幸か不幸か。

 出会えば死ぬかもしれない。

 しかし、会ってみたいというのが浩司の偽らざる本音だった。


 気分が高ぶり、鋭敏になった浩司の耳に、何かが動く気配が感じられた。

 浩司は動きを止める。

 下手に動いて隠れるよりも、この暗さを利用してその場にとどまったほうが、相手には察知されにくい。

 呼吸をできるだけ潜め、ゆっくりと首と眼球を動かして周りを確認する。


 すると、暗闇の一角に動きがあった。

 誰かが歩いている。

 はっきりとは見えないが、そのシルエットは大きい。

 背が高いとか横に大きいとかではなく、歩くたびに不自然なほど、何かが大きく揺れている。

 それは、位置からして手に何か長いものを持っているようだった。


 浩司は確信する。

 あれは狼だと。

 パートナーも連れず、一人で出歩いていること。

 そして、羊が持っていないであろう、何かを持って歩いていること。

 それらが狼であるという証拠だと。


 実際には、浩司もそうであるように一人で行動する羊もいないではない。

 それに、手に持つものが狼の武装であるという保証はどこにもない。

 この場は建設途中のテーマパークであり、であれば建築資材なども転がっているかもしれない。

 それをなけなしの武器として持っていても不思議ではないのだから。


 それでも、浩司はそれが狼だと確信していた。

 纏う雰囲気が、逃げることを前提にした羊ではないからだ。


 浩司は両手にナイフを構える。

 羊が武器を持ち込むことは、本来できない。

 ゲーム開始前に着ていた服や持ち物は回収され、用意された衣服に着替えさせられるからだ。

 しかし、何事にも例外というものはあり、交換されないものがある。

 たとえば下着。

 そして、靴。


 下着はもちろんのこと、靴もそうそう用意できるものではない。

 ある程度融通が利く服と違い、靴は人によってサイズが違う上に形も違う。

 人によっては新しく履く靴で靴ズレなども起きる。

 それを考慮すれば、靴を取り替えることはできない。


 浩司は靴に細工を施し、靴底に薄いナイフを隠し持っていた。

 メスのように刃とグリップが一体化した、薄いものだ。

 グリップの部分はメリケンのようになっており、指を穴に通して握るタイプとなっている。

 実際メリケンとしても使おうと思えば使える。


 ルール違反ではない。

 ルールにはそんなこと一切書かれていないからだ。

 むしろ、このゲームの主催者はこういった小細工をすることを推奨しているようなフシさえある。

 要は、面白そうな展開にさえなればそれでいいのだろう。


 浩司から見て、狼との距離はおよそ三メートル。

 一気に飛びかかるか、少しずつにじり寄って襲いかかるか。

 一瞬だけ悩み、浩司は一気に襲いかかった。

 にじり寄る間に歩いている狼には気づかれるか、距離を開けられると思ったからだ。


 一気に駆け出し、狼にナイフを突きつける。

 が、狼はそんな浩司の攻撃を、いとも容易く回避してしまった。

 その動きは無駄がない。

 浩司の目から見て、武道の経験者の動きであるように見えた。


 狼が手に持っていた武装を構える。

 それは、奇妙な形の剣だった。

 なぜそれが暗闇の中剣だと判断できたのかというと、その刀身が光り始めていたからだ。

 その形状は剣というよりも、電動ノコギリに近いかもしれない。

 しかし、与えられる印象は有名映画の光る剣だ。

 どういう原理のものなのかはわからないが、あれに切られれば普通の刃物ではありえないような感じでスッパリと両断されてしまうに違いない。

 狼の武装がオーバーテクノロジーじみているのは前回のゲームで思い知っている。


 浩司は一歩狼に向けて踏み出そうとした。

 それを、狼の光る剣が迎え撃つ。

 持ち前の反射神経でそれをギリギリ躱し、転がるように距離を取る。

 そして、そのまま逃げた。






「はあ、はあ、はあ」


 荒い息を吐き、先ほどの狼が追って来ていないことを確認する。

 浩司は異常者だが、死にたがりではない。

 勝ち目がないと判断すれば撤退もする。

 異常者でありながらどこか冷静。

 それが足立浩司の最も厄介な部分であると自覚している。

 自覚しているが故に、タチが悪い。


 浩司は先ほどの狼の太刀筋を思い出す。

 どう見ても剣道経験者の剣筋だった。


 あるいは狼の武装が重火器などの遠距離武器だったのならば、肉薄した状態であれば総合格闘技を習っている浩司の勝率は高かった。

 しかし、相手の持っていた武装は剣であり、その使い手が剣道経験者。


 剣道三倍段という言葉がある。

 空手や柔道などの無手の武道は、剣道を相手にした場合上の段位でなければ敵わないという文言だ。

 実際に相対してみてわかる、その言葉の意味。

 あのまま浩司が突っ込んでいっていたら、死んでいただろう。


 ナイフや拳が届く前に、剣に切られる。

 リーチの差。

 そして、剣のスピード。

 はっきり言えば、先ほど狼の剣を避けられたのは幸運以外のなんでもない。


 浩司は剣道も少しだけかじっていた。

 そして、剣道の剣が、思いのほか速いことも知っていた。

 一発二発ならば避けられる。

 それも、有効打を与えないという意味ではの話だが。

 剣道は面、胴、小手、突きの判定で一本となる。

 そこを守れば、一本にはならない。


 しかし、実戦ではそんなことは関係ない。

 どこに当たっても一本になり得る。

 あらかじめどこに来るのかわかっている剣道の試合ならば防ぐこともできるが、どこを切られてもいけない実戦で、すべての斬撃を避けきることなど不可能だ。


 そして、狼の武装が一撃必殺の威力を発揮するだろうに対して、浩司の持つナイフは隠し持つことを前提にしたため、威力については心もとない。

 そもそも、人体というのは意外と頑丈にできているため、ナイフ程度では急所を狙わない限り致命傷にはならない場合が多い。

 その急所にしても、即死させるのは難しい。

 カウンターで道連れにされかねない。


 浩司があの狼に生きて勝つのは、難易度が高すぎた。


「はあ、はあ、ふー。ふふふ」


 その事実を噛み締め、浩司は笑う。

 面白くなってきたと。

 死ぬほどの興奮を、死のギリギリで楽しむ。

 こんなことは、このゲーム以外では楽しめない。

 だからこそ、なるべく長く楽しみたい。

 初日から脱落してしまうのはもったいない。

 まだゲームは始まったばかりなのだから。


 浩司はパートナーが待つ場所まで移動を再開した。

 今晩のところはこれで終わりにしようと。

 残りの時間に思いを馳せて。

 そして、浩司は無事にパートナーと合流し、浅い眠りについた。






 翌朝、ゲームから開始六時間。

 七組一四人の羊が六時間で命を落とした。

 浩司は知らない。

 狼に遭遇して生き残った羊は、浩司を含めたった三人しかいないことを。

 浩司は新たな危険を求め、その青い服をたなびかせながら、行動を再開した。

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