冒頭から幸せだけど記憶に違和感のある女の子ユイが語り部となって物語は始まります。女の子の繊細なタッチがふわっと香るような文章が続きますが、時々不安をあおる、彼女の欠けた記憶……物語を進めるうちに現れるもう一人の主人公「唯」によって、この物語はちょっぴりSFな雰囲気へ移り変わります。唯の物語はまだ始まったばかりですが、彼女をめぐる人間関係が、これから先の展開にきたいをいだかせてくれます。
現段階では、物語の魅力よりも、特に唯の方の語りが女の子らしい繊細さで、こちらの方が魅力的。今後の展開は王道絡み手、色々想像が浮かびますが、どちらに転んでもおもしろそう。何か事件が起きるかな……?
読ませて……続き……読ませて……