第6話 集結と、出陣と。
「竜清院祥子」
「右天陽子」
「左天月子」
「「「以上三名、先行調査隊として当地に着任致しました!」」」
対策本部の天幕の前には、瑠璃光浄土より派遣されてきた龍王院祥子はじめ、後からやって来た二人。そして、これまでに集まった討伐隊志願者達が一堂に会していた。
「後続部隊が到着するのには今しばらく時が必要です。異界へのはじめの一手は、ここにいるメンバーでの強行偵察となります」
皆に注目される中、そう話し始めたのは、瑠璃光の正式な脇侍である竜清院祥子。今回、異変解決のためヘッドオン・コロコロによって選抜された脇侍たちのリーダーであった。
祥子は部下の陽子、月子と共に異空間侵攻に必要な物品の輸送を終え、こうして次の任務を果たすべく、この場に臨んでいた。
祥子たちの後方には、堆く補給物資が搭載された飛龍型宝具、壱号、弐号、参号の同型宝具が並んでいる。
人が居ても、物資がなければ如何ともしがたい。
後方支援が滞っていては、討伐部隊を維持するなど到底不可能である。
このように祥子たちが物資を持って到着した事で、討伐に必要な最低限の準備が完了したのである。
「ですがブリーフィングの前に、それぞれの能力の確認をお願いします。平行して、こちらが異空間侵入用に用意した装備の説明も致しますので」
「もっともな意見やな。それぞれの得意分野がわからんと連携はとれへん。どれ、まずはわいや!」
祥子の発言に同意し、一番に能力を披露しはじめたタイガー。今は自分の奥の手を隠す事が許される状況ではない。そう判断し、タイガーはおもむろに上着の両ポケットに、硬球を一つずつ入れると叩きはじめた。
「ポケットを叩くと硬球が四つ。もひとつ叩くと硬球が八つや!」
続けてポケットから、増えた硬球を四つずつ取り出す。
おおーと、周囲から感嘆のどよめきが起きる。タイガーは満更でもないのか、どや顔となってバットを取り出し、一本足打法のポーズをとった。
「わいの能力は見ての通り、霊力を使った一時的な複製や。わいの戦闘スタイルは野球でな。こうして複製した硬球を、霊木から削り出したこのバットで打ち出して攻撃するんやで。バットを使って近接戦闘もいけるで! どんな相手も脳天カキーンや!」
巻き起こる拍手。少し恥ずかしいのか頬に朱が差すタイガーであった。
「次は私…少し恥ずかしいけど」
タイガーがバットを振り回して自己アピールに余念のない中、そんなの絶対正しいよ! 私も披露しない訳にはいかないじゃない! そう決意したみるくが、着用しているワーク用つなぎを脱ぎ始めた。
内側から現れたのは、チアベストに包まれたはち切れんばかりに瑞々しい少女の身体。
視線誘導効果を持つ豊満なみるくの胸に、自然と男性陣の視線が集まり、これまたどよめきが起こった。
(なんという胸部装甲!)
(これが…若さかって、サングラスの赤い人が言ってた気がする…?)
大きい事は大変よろしい。しかし、良い男が女子の胸をガン見するのはNGである。
男性陣を見る他の女性メンバーの視線が、若干厳しくなった。
「わっ、わたしの能力は応援対象の各能力強化。もちろん、チーム全体へも効果を発揮できるわ。バフはまかせて」
そう言うと、頬を染めて恥ずかしそうに俯くみるく。がんばれ!がんばれ!
「ミルク嬢、頼りにさせてもらうぞ! バフ時には俺達が肉壁になるぞ俺!」
「了解だ俺!」
「僕も僕も!」
思わずみるくの胸をガン見してしまったのを悪く思ったのか、紳士的に対応するメロスあきとウルフあきであった。
「うん…ありがと」
頬を染めたまま、彼等に礼を言うみるく。落ち着いたのか押し黙って次の紹介を待つ。
「では次は俺達だぞ俺」
「ああ、俺」
沈黙が生じないように、みるくの後に続くのはとしあき達。
「俺の能力はこれだぞ! ワンドロで描き、3Dアプリで三次元化した画像の具現化だぞ! これでコスモステクターメロス、差分のコスモステクターウルフ、その他の武器も、このノートペンで状況によって具現化するぞ」
コスモスの紋様を印されたノート型スマートフォンを取り出し、映る画像を指さすメロスあき。
お絵描き、文章、コラ、ワンドロは、画像投稿サイトの勇者としあきの嗜み。その多芸さ故に、幽星騎士に選ばれたメロスあきとウルフあきであった。
傾奇おる!
「多芸やな! あきメロス!」
「タイガーもな!」
「さて、次は俺か!」
その後も、ウルフあきの曲芸を超越した神技に等しいバイク操作術。
白斗の超加速と跳躍の他。
天女のエアバッグ枕&敵の攻撃を無効化する超振動波。睡眠効果のある歌声。
清音の攻防一体の蛇の目傘&白蛇召還。
祥子の竜族乗り、竜変化&天候操作。
等々の説明がなされ、その都度、歓声とどよめきが巻き起こった。
そして最後に、残りふたりの脇侍が能力の説明をはじめた。
「では最後に、私、右天陽子と」
「私、左天月子の」
「「時空間操作能力の説明をさせていただきます」」
その内容が言霊となり響いた瞬間、その場が一瞬凍り付いた。
サイレンス!
「なっ、なんやて工藤!」
「まさか世界が、THE WORLDが使えるのか! 驚愕だぞ俺!」
「EXCELLENT! 同感だ俺!」
「…すごい!」
「もう、貴女方だけで良い気がします!」
「「お姉ちゃん達、すごぉーい! やって見せて! やって見せて!」」
「みなさんお静かに! 私が詳細をお話致します!」
長い沈黙の後、堰を切った様に歓声を上げた一同。
やべえ! 時空間操作できるの! 私だけの世界実現できるの!
突然の質問攻めに若干引き気味となる陽子、月子。
しかし、それを抑えるべく祥子の声が響き、浮ついた空気を吹き飛ばした。ぴたりと動きを止め、祥子に注目する一同。
「彼女達は戦闘要員ではありません。ここに残り、異空間への扉の作製、時空間の歪みの管理をしてもらいます。ある意味一番重要な任務です」
「…ああ、それもそうや! 確かに異空間こじ開けるお人がおらなんだら、ワイらはどうしようもない! わしらの任務て、異空間での討伐やったわ! がっはははは!」
「ははは。非戦闘員を捕まえて質問攻めとは未熟であった。笑って誤魔化すぞ俺」
「すまない。伝説の能力保持者達と思い込み、我を忘れたよ俺」
「…あはは。時止めができる人がいたら、私達呼ばれないよね」
「…うふふ、失礼しました。あまりに時空間操作の言霊が強力だったもので、我を失いました」
「しっ、しってたし! 清音しってたし!」
「ぼっ、僕も!」
冷静になって考えてみれば、瑠璃光の脇侍の中に時を止めて行動できる者がいれば、わざわざ自分達を呼ぶ必要はない。討伐も外部の者を呼ばずに、自分達だけで遂行できるはずだ。
その事実に気付いて赤面するタイガー、としあき達と他。
「いえ…こちらこそ言葉が足らず、誤解を招く発言をしてしまい、ほら、月子!」
「うっ、うん、陽子ちゃん。みっ、みなさん、」
「「失礼しました!」」
「気にすんな、いいってことよ! これでお互い手打ちや! おまえらもそれで文句あらへんやろ!」
「「「「「「はーい!」」」」」」
こうして、としあき達と陽子月子は、互いに想いのすれ違いを謝罪し和解した。何の事はないすれ違いであったが、解決された結果、ちょっとだけチームの絆が深まったようだ。
そして、この過程を経てタイガーが、いつの間にかチームの主導的地位を確立していた。
この面子の中では、タイガーが最も人を引っ張っていく才能があったのだ。その事がコミュを重ねるうちに自然と作用し、その結果、落ち着くべきところに落ち着いたのだ。
かりすま!
リーダータイプのタイガー、そして先程から冷静な発言が目立つ竜清院祥子。どうやらこの虎竜が、討伐チームの隊長役と参謀役になっていくようだ。
「はい、それではみなさん、引き続き支給される装備品の説明に移りましょう。こちらへ」
「おーい! 待ってくれようー! このピリリを置いていかないでくれー!」
「かあー! かあっ! かあっ!」
「ぴゃっ!」
「あらあらまあまあ!」
「あー! はだかんぼうだー!」
「…ぽっ」」
「あら、これは御立派」
自己紹介と能力情報の共有が終了し、チームが補給物資のある場所に移動しようとした時であった。
なんと鼠浄土の入り口方向から、ほぼ全裸の人間の少年が走り寄ってきたのである。これには女性陣、目を丸くして驚いた。
そして少年は、あっけにとられて腰の引けた女性陣の近くまでくると、ぼんっ!と変化の術を解き、浄土鼠本来の姿に戻ったのであった。
もちろん、その浄土鼠はピリリである。
迎えのおばさんから事情を聴き、取る物も取らずに、ここまで急いでやってきた次第だ。
ここまで来るためのスピードアップとして。ついでに自分の実力を解り易く示すため、人間の姿に変化してきたのである。
浄土鼠で人間に化けられるのは、脇侍並みに霊力がある者だけ。その変化でやってくる事で、無駄な説明をする手間をなくしたのであった。
人の姿となり、走って参った!
そんなピリリの行動の結果、対策本部はずれに置いてあるあしゅらだよー人形も、人知れず倒れた。
如来様も笑っているようだ!
「かあー!かああー!」
「なんだよせせり、少しは慎みを持てって? ふーんだ、このピリリ、見られて困る身体なんてしていないのさ!」
「かああー! かあああー!」
「うるさいなぁ。もっと異性に気を遣え? 別に種族も違うしさ、いいだろ!」
純粋無垢も場合によりけりである。
腐女子とかいたら、次の薄い本のネタにされてしまうぞ!
「ぷっ、はははははは! 坊主! 中々に登場の仕方っちゅうもんを理解しておるやないか! 脇侍の嬢ちゃん達の時空間操作よりインパクトあったで!」
「うむ。裸一貫隠すモノなし! 男子たる者斯くあらねばな俺!」
「ふふ、傾奇おる! 前の御立派様も、中々のものだったしな俺!」
「ぞーさん! ぞーさん!」
「へへっ! 兄ちゃん達、話がわかるじゃん!」
ピリリの裸での登場。これは男性陣に大うけであった。このセクハラだなんだと小うるさい時代に全裸とは………傾奇おる!
種族は違えど男同士。通じる処があるのだろう。
「もう、としあきさん達にタイガーさん、白斗君、それにピリリ君でしたか! 不謹慎ですよ!」
「…裸の鼠さん、びっくり」
「はだかんぼう! はだかんぼう!」
「「ぽっ」」
「中々、御立派な逸物を見せていただきました」
一方、女性陣を代表する形で元妖怪の天女が、男性陣に対して抗議をはじめた。確かにピリリの行為は褒められたものではない。人間社会であったなら立派なセクハラだ。
天女の抗議は妥当である。
なお、祥子の一連のコメントにつっこんではいけません。
イイネ。
「あー、ごめんな…いたい!」
ぽかり! ぽかぽか! ぽかぽかりん!
ピリリが謝罪しようとした瞬間のこと。ピリリは突如、後ろ側から現れた何者かに軽くぽかぽかと杖で叩かれ、悲鳴を上げた。
「こりゃ、ピリリ! お前もシャキリ同様、儂に恥をかかす気か!」
まったく最近の若い者はと、ピリリを叩いて教育的指導をはじめた人物は、討伐部隊の一員ではないため、いままで隅でおとなしくしていたパキリト長老であった。
「ちょ、痛いって! 長老様!」
「まったく、この悪戯小僧が! 日々成長していると聞いておったから呼び出したというに、恥をさらしおって!」
「かあー!」
「なんだよせせり! ほら見ろ怒られたって! やめてよ長老様、痛いよ!」
「申し訳ございません、天女様。ピリリには儂がきつくお灸を据えますので、これでご勘弁を!」
「いっ、いえ。長老様が教育的指導をしてくださるなら、これ以上私が言う事はありません」
弟子の不祥事二連発で立場をなくした長老と、涙目のピリリを交互に見つめ、そう応じた枕。
正直、気まずい。枕には不祥事で憔悴した長老の身体が、一回り小さくなったように見えた。
「まっ、まあ、長老はん、そのくらいにして! ピリリ君には、これから討伐隊の一員として働いてもらわんと」
「そうだぞ長老、そのくらいで!」
「よろしく頼む」
「それ以上は鼠さん、可哀想です!」
「そう言っていただけますか。みなさん、ありがとう。ありがとうございます」
「かあー!」
「わかったよせせり! ごめんなさいみなさん。ごめん長老。これからは悪ふざけしないで真面目にするよ!」
ここで男性陣が話に介入し、この騒動はやっと収まった。精神的に疲労困憊し小さくなった長老の姿に、ピリリも失敗したと思ったようだ。おとなしく反省し謝罪した。
「ささっ、長老様、天幕に戻りましょう」
「うっ、うむ」
ここで、お供の浄土鼠が好プレー。長老にここは冷静にと促すのであった。
お供の浄土鼠に連れられて、天幕へと戻っていく長老。その姿は、酷く弱々しく見えた。
孫シャキリトの不祥事後、精神的にかなりまいっていたのだろう。それでも責任感で身体を支えていたのだろうが、ピリリのちょっと空気を読まない行動で、疲れが一気にでたのであろう。
老兵は去っていった。
とはいえ、これより戦場へと赴く若者達としては、老兵に同情してやる暇さえないのが現実だ。してやれる事といえば、戦に勝利し朗報を届ける事くらい。
兎角、この世はままならない。
「こほん。それでは装備品の支給と、説明に戻りましょう。よろしいですか?」
「おっ、応!」
「「はーい」」
長老が去った後、堆く積まれた物資の前に移動したピリリ達。そこで祥子が指し示した装備は、以下のものであった。
蜘蛛糸微章 緊急脱出用宝具。地獄よりの脱出用 。通信も可能
霊環数珠輪 霊力のシュア用宝具。互いに霊力譲渡が可能となる
三叉独鈷 攻撃宝具。霊力斬撃の射出。三人一組で使えば威力増大
左手薬壷 簡易医療宝具。体力回復、負傷回復、解毒が可能
瑠璃光大旗 結界宝具。刺した地点周辺に防御結界を設置
封珠宝塔 奪われた宝珠封印用宝具
これが、討伐部隊に支給される宝具であった。ピリリ、タイガーはじめ討伐部隊メンバーは、早速それぞれに宝具を身に付け効果を試して、使い勝手を確かめ始めた。
続けて意見を出し合い、どのように使用するかを協議し、ちょっとした訓練を実施する。
宝塔を持って毘沙門天ごっこをする者、三叉独鈷のフォーメーションのポーズを試す者など、訓練の合間に笑いを取りながら、簡易訓練は進んだ。
「独鈷二つ角状にして…ハリケーン鬼だぞ俺!」
「ちょっとパクリ過ぎやで、あきメロス!」
「てへぺろだぞ、俺」
あははははと笑いが起こる。
そのようにして、30分も過ぎた頃。
「訓練は、これまでに致しましょう」
そう言ったのは祥子である。
「後一時間ほどで、陽子と月子の空間境界操作曼荼羅の準備が整います。その直通バイパスから、異空間の新地獄へと突入します」
次に、前線基地を設置。最後に、本隊の到着を待ち、目標の討伐、宝珠の奪取を実行しますと、皆に説明する祥子であった。
「みなさん、本番に備えての休息は立派な戦士のたしなみです。それまでに体力、精神力の充実に努めてください。」
そう言い終えると、女性用天幕の寝床へと向かう祥子。
「それじゃ私たちも」
「そうしましょう」
ピリリやタイガー達に向かって手を振り、互いに頷いた枕やみるく、清音も無言でその後に続いた。
その後、それを見送ったタイガーが、訓練のお開きを告げる。
「さて、わいら男衆も休むとするか! お手洗いは済ませておくんやで。戦闘中に催してもわいは知らんで!」
切り株に腰かけたタイガーが、緊張感を解きほぐすべくちょっと下品な軽口を言ってみせた。ははははと、残った男性陣に笑いの輪ができあがる。
討伐隊男性陣のノリは体育会系のようであった。
タイガー部長とノリの良い部員達と言ったところか。変なライバル心も持たず、それぞれの距離が近い。
「ところでタイガー、俺達のチーム名はないのか」
「うん? そう言うあきメロスは、何か案があるんか?」
「ああ。祥子嬢が竜で、タイガーが虎だから、竜虎隊でどうかと思う。個人的には、ひねりがまったくないところが気に入っている」
「そやろか? 白斗はどう思う?」
「強そうでカッコイイ! それでいいんじゃないかな」
「ピリリはん、せせりはん、ウルフはんは?」
「俺はそれでかまわないよ。チーム意識って大事だし、チーム名があった方がいいよ」
「かあー!」
「異論ないぞ俺」
「よっしゃ! 突入前に提案してみるわ!」
ぱんっと膝を叩いて立ち上がり、そう宣言したタイガー。体温を維持するマントを纏い、男性用の天幕へと向かう。トシアキ達と白斗も続いた。
ひとり、ピリリだけが対策本部のはじっこのあしゅらだよー人形に向かう。
「迎えに来たぜダチ公。また一緒だ!」
ルンバそんと再合体させ、ルンバーン師匠として共に異空間の地獄へと赴くつもりのピリリである。
「ヒュー! その魔除けの人形、お前さんのだったのか。気になっていたんだ」
「としあき!」
ひとり、あしゅらだよー人形に向かうピリリを視界に捉え、声をかけたのはメロスあきであった。
「ルンバーン師匠は、共に修業した旅の仲間なのさ!」
「じゃあ、共に地獄へ赴くのか?」
「うん!」
「じゃあ、そいつも俺達のチームだ。歓迎するぜ!」
「うん!」
「行こう。共に出陣の準備をしよう!」
「頼りにするぜ、としあき!」
「ああ、頼りにするぜ! ピリリ、ルンバーン師匠!」
突き出した拳を合わせて、男同士の誓いを交わしたピリリとあきメロス。そして、それを見守っているようなルンバーン師匠。
彼等の、新地獄での戦鐘が鳴り響く瞬間が、刻一刻と近付いていた。
◇ ◇ ◇
「時間です。みなさん、参りましょう」
討伐隊の女性陣を引き連れ、男性陣の天幕へと訪れた祥子がそう発言したのは、男性陣と女性陣が互いの天幕へと別れた、調度1時間後であった。
「……よっしゃ、出入りや。各々方!」
「「「「…」」」」
タイガーの呼びかけに、無言で立ち上がる男性陣と烏一匹。男同士、話すべき事はすでに終えている。
後は、戦場へと赴くだけであった。
「出陣や!」
第6話 集結と、出陣と。 了 第7話 出陣と、偵察と。 へ続く
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