第141話 救国の落札
「なんとしても、あの女神像を手にいれよ!」
王様は命じました。今度の国際オークションに、持ち主の安全を守るという古い女神像が出品されたのです。
命じられた大臣たちは、ため息をつきました。
去年のオークションで、王様は大きな青い宝石を手に入れました。国のお金を使ったので、宝石は国の持ち物として博物館に飾られています。今度はその隣に女神像を飾ろうというのです。
手に入れるために、国民から特別な税金が集められました。
王様もよほどその女神像が欲しいのか、自分が大切にしていた指輪や絵画を売り払って、その足しにしました。
そのおかげもあって無事、王様は女神像を手に入れることができました。
王様は女神像の前で一心不乱に祈りました。
「どうか女神様、私たちの国を守り下さい。前回のオークションで手に入れた宝石が、まさか持ち主に不幸をもたらす呪いの品だったなんて知らなかったんです」
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