学校の七不思議を基準とした特殊能力者たちが、日常と隣り合わせのデスゲームを勝ち残っていくお話です。
そのはずなのに主人公はなにも能力を持っていません。能力を持っていると嘘をついたことで特殊能力者たちだけが参加するはずのデスゲームに巻き込まれてしまったのです。救いがあるとしたら、主人公の頭の回転が速く、度胸もあるため、そう簡単に殺されてしまうことがないことでしょうか。
――なんて書いたら、主人公が無双しそうですが、デスゲームに参加する特殊能力者たちが一癖も二癖もある人々なので、ひたすら翻弄されることになります。そもそも主人公も、相棒となる女の子も、自分の身を守るために絶対的な境界線で本音を語らないため、常に緊張感が保たれたシナリオラインが続くことになります。
いつどこで誰に襲われるかわからない環境の中で、どの人物が特殊能力者で、なんの能力を持っているか推理するミステリー要素もふくまれているため、ページを読み進める力があります。
ちょっとした刺激がほしい読者さんは、ぜひとも本作をクリックすることをおすすめします。