花語り[ﾊﾅｶﾞﾀﾘ]

昔々。この大陸には様々な種族が共存していた。
その中でも唯一、共存することなく暮らす花人《はなびと》という種族は非常に珍しいとされていた。

そして今となっては、花人は書物でしか知ることのできない珍重な種族として扱われている。

しかし、一方では一目見たさに花人を探しまわる者や、儲けるために手に入れようと画策する者もいる。


唯一無二となった花人の少女は、一人の男によって救われた。
安寧な日々を過ごし、少女の止まった時間は動き始める。

この出会いは少女の運命に、どんな影響をもたらすのか。


もしも過去が変えられたら――
もしも未来がわかったなら――

それは叶わない願いだと知っていても、誰もが一度は望んだことがあるのではないでしょうか。