応援コメント

第9話 帝都」への応援コメント

  •  帝都、現代日本とは違う立憲君主制があった、なにやら偉容を誇るような世界。
     赤レンガ、その中でも近代のレトロモダンの象徴とも言える建築物。
     そこで待ち構えている、ある意味敵国よりも厄介な相手は虎か狼か。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。
    赤レンガ庁舎は戦前、霞ヶ関の日比谷公園沿いにありました。
    海軍組織の頂点である海軍省と軍令部がそこにあり、そこでの小さな人間関係が本当に歴史を動かしていました。
    今は何もかもが壊されて、厚生労働省が入る霞ヶ関の中央合同庁舎5号館の前庭に、「海軍省跡・軍令部跡」という碑が建っています。
    この小説の執筆にあたり訪れました。
    自由に立ち入りはできませんが、窓口で申請して、職員の立ち合いで見学できるようになっています。
    如月 「ここにはどのくらい人が訪れるんですか?」
    警備員「滅多に来ないですねえ」
    石碑を建てた中曽根康弘首相は戦時中は一般大学出の主計将校で、海軍組織の主流であった海軍兵学校の卒業生ではない。あの日々はどこへいったのか。石碑を見た時の寂寥感を、私は今も忘れられません。