第7話 コンテスト ②

昨日にて、コンテストの読者選考は終了となりましたが、第2回以降のコンテストが「こうなって欲しい!」という思いを込めて、もう少し、コンテストについて、私の思ったことを語りたいと思います。


今回は、「受賞作が刊行されるレーベルについて」です。


なにもレーベルに不満があるというわけではありません。

私が不満に思ったのは、受賞作が刊行されるレーベルを公に発表してしまったことです。

読者選考と同じで、私は、「受賞作が刊行されるレーベルも公に発表するべきではなかったのでは?」と思っています。

理由は、ランキングを見ても分かると思いますが、似通ったタイトルの作品が多い、つまりは、似通った系列の作品が多いためです。

新人賞に応募する際に、過去の受賞作に似た系列の作品を応募することは誰もがしてきたことでしょう。

新人賞にも傾向がありますから、その傾向からはずれてしまうと、どんな傑作でも、落選となってしまいます・・・。

(Aの新人賞で落選したが、Bの新人賞に応募したら、大賞を受賞したという話があるぐらいですから、その新人賞の傾向に乗ることは大切です・・・)

ですが、それは逆に、初めから刊行するレーベルを発表してしまったがために、多くの書き手が編集部ウケする作品を書き、どんなに良い作品であっても、レーベルに沿っていなければ、大賞になることが出来ないということです。

これでは、最初の段階で読者選考を取り入れた(その読者選考も破綻しかけていますが・・・)以外は、今までの新人賞となんら変わりもない気がします。

読み手側が作品の斬新さに「お!」と思って、★を付けたり、レビューを書いたりして、カクヨム内で人気となった作品があっても、合うレーベルがないために、刊行される確率が低い名作というものが生まれてしまう可能性もないわけではありません・・・。


また、作品のタイトルやキャッチコピー、あらすじ、タグを見てみても、ファミ通文庫、ファンタジア文庫、富士見L文庫を意識した作品が多いように感じました(これはあくまでも私の主観です)。

人気の新人賞なため、その新人賞を意識するあまり、作品に偏りが出てしまったのだと思いますが、これは偏りすぎなような気もします・・・(これもあくまで私の主観です)。


これらを踏まえて言わせていただきますと、このままではカクヨムは某小説投稿サイトのように、第1回コンテストの受賞作に似た作品ばかりが投稿されるサイトとなってしまうのではないでしょう?


ですから、私は受賞作を刊行するレーベルも公に発表しなければ良かったのではないかと

思いました。


※「似通った作品」という表現を使いましたが、「私の作品はパクリじゃない!」と思った方もいらっしゃったと思います。これは、私の語彙不足により、適切な表現を見つけられなかったせいです。不快に思った方は申し訳ありませんでした。

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