こんにちは。読ませていただいております。

世界観のアイデアの時点でもう凄く魅力的なんですが、それだけでは留まらない描写の上手さが凄いなぁと思いました。
ニュースをきっかけにして世界情勢を述べていたところからスッとサイゴの日常に戻るところとか、インゴルヌカについて説明するパートの過激な語り口とサイゴの穏やかな松との戯れを描く文体の穏やかさの使い分けとか、もう書き方の基礎体力からして一味違うなぁと感じたんです。

今話では死者の都インゴルヌカについての説明が小気味良く述べられていくのですが、その節々に乗せられたユーモアがとても素敵でした。陽気なんですが、どこか乾いた感じがするというか……それが作品の雰囲気に合っていて良かったです。

あと最初の一文のインパクトがめちゃくちゃ強いですね。「プロローグ」にも読者を引っ張ってくれる凄さがあるんですが、この「ようこそ、よみ還り死さきわいの都」も一切のペースダウンなく読者を再び惹き込んでくれるのが驚きです。
こんなに凄いものを書ける人がいるとは。

衝撃的な世界観です。合法ワイトってすごい単語ですね。
遅読ですが、追わせていただきます……!!

ただちょっと気になったんですが、百鬼夜行と反魂香はルビが逆の方が良いような気が致します。

ルビに漢字を用いると読みにくかったりするので。何らかの意図があったらお聞き流しくださいませ。

世界観に、一瞬で没入できます。