京都駅の0番ホーム。物語は、そこから始まる。
観光客や通勤通学者でごった返す京都駅。そのある場所で、主人公は同僚の泉水さんと出会った。

ロイヤルミルクティとカフェオレ。
二つの飲み物は、やさしくて穏やかな、日々の温かさを運ぶ。

ちょっとしたことで、関係性は変化する。良くも悪くも。
二人の大人な恋愛、あなたも読んでみませんか？

向井くん、彼女が頭撫でられるの許してる時点でいろいろ気付こう？　もう少しグイグイ行っていいと思うよ。
Append2まで読み終えた時点で、思わずツッコミました。

山有り谷有りのドラマティックな恋愛ものも楽しいですが、こういった大人どうしのしっとりと落ち着いた恋愛ものは、安心して読み進められるおかげで繊細な機微が際立ちます。
また、なめらかなうつくしい文章で描かれる駅や町なかの情景、「見立て」もとても素敵なので、ゆっくりとひたりながら読みたくなる物語です。
カフェオレやミルクティーを片手に、是非。

関西在住なので、京都駅内や周辺のスポットがさらりと出てきて少しにやりとしました。
全体的に大人の淡々としていた物語で、怒りや心配といった感情を必要以上に強調しなかったところが、大人の恋らしくて好印象です。

私は京都在住ですので、物語の場面場面を身近に感じながら読み進めました。
主人公の、想いを言葉にしないところが、静かな大人の恋だなと思いました。「あした浜辺を」の歌に乗せて流れるように進む物語も美しいです。

淡々と進んでいくだけかと思いきや、予想外にロマンティックで綺麗なお話でした。
二人だけの｢浜辺｣の秘密は、ぜひとも物語を読んで確かめてください。

京都駅を舞台にした恋愛物です。
短くて読みやすいです。

駅の関係者の方なのでしょうか。
細かいところがリアルです。