5


「おかえり。ゆーくん、なっちゃん。無事でなによりだね」

 執務室に入るなり、国王陛下のそんな呑気な出迎えを受けた。

 執務に使われているらしい机の上は片付けられていて、椅子に腰かけた王の姿がかろうじて見える。そのすぐ近くに置かれたソファに王妃が腰かけ、入り口から見て右手の壁を背にして、コルナリナとウィルの姿もある。

 親子の対話がどうなったのかは知らないが、ふたりの間には不自然な空間があった。泰然としたコルナリナに対して、ウィルがげっそりした顔をしていることから見ても、終始和やかな再会とはいかなかったようだ。

 人払いされているのか、室内にいるのはこれだけだ。案内してきてくれた衛士が重厚な扉を閉めると、短い沈黙が落ちた。

「それで、何か聞きたいことがあるんだって?」

 王の声で、夏妃はここへ来た目的を思い出して背筋を伸ばした。隣に立つユウの緊張が伝わってくる。

 龍の王は、好々爺然と微笑んでふたりを見比べた。

「ふたりにはまず、お礼を言わないと。よくぞ王妃を見つけ出し、賊の手から守ってくれたね。これで約束通り、見つけたふたりが次期国主だ。めでたしめでたし、よかったね」

 ごく軽い口調に毒気を抜かれそうになるが、これは一つの国の行く末を決める場面である。

 口は挟まないが大人たちの雰囲気は張りつめ、視線が集中しているのを感じる。この空気に呑まれるわけにはいかない。アイスブルーの瞳を険しくしたユウが、口を開いた。

「父上。その言いようには納得がいかない。今回の騒動を仕組んだのは、父上と母上なのだろう? 私たちは、王妃は賊に攫われたという前提で動いた。同じように招集した長たちも、城の者もふたりの狂言に振り回された。その責を負うのは、当然にふたりの役目だと思うが、いかがか」

 王は顔色も変えずに、小首を傾げて見せた。

「いかが、と言われてもねえ。賊が現れ、王妃を狙ったのは本当のことでしょ。それを退けて、王妃を守ったのも事実。まあ、順番はあべこべだけど、結果的には会議で私が出した条件に合致してるよ。何か問題があるかな?」

「しかし、本物の脅迫状を隠し、偽物を作って我々を欺いた」

「王妃の居場所を隠して守るためだよ。あの時は身内のどこに敵がいるのかわからなかった。用心をするのは当然のことじゃないか」

 ねえ? と笑う仕草は以前と変わらずどこか愛嬌がある。だが今は、そうしてごまかされている気がしてならない。

 ユウが苛立たしげに、なおも詰め寄る。

「では、本気で会議の場で宣言した通りにすると?」

「もちろん。公式の場での王の宣言は、勅命と同じ効力を持つことは承知しているよね? 勅命は唯一、長達の承認を必要としない非常手段として認められている。私に覆すつもりがない以上、あれがこの龍の国における総意だよ」

 王は笑顔で言い切った。

 どんなに呑気な態度を取っていても、彼はまぎれもなく為政者の考え方で動いている。その意志が揺るがないことを痛いほどに感じて、夏妃は視線を伏せた。

 ユウも口をつぐみ、深いため息をつく。彼は夏妃に目を向けて、感情のこもらない声で言った。

「父上の考えは、どうあっても変わらないようだ。ナツキ。お前から言いたいことは?」

 ユウに続いて、王も気安い笑みを見せる。

「そうだね、なっちゃんも同着一等賞だもん。何かあるなら、聞くよ?」

 集中する視線に、体中が粟立あわだつような緊張と恐れを感じた。まぎれもなく、今ここでの自分の行動が、すべての流れを決める。

 思わず泳いだ視線が、ユウの冷静なアイスブルーの瞳とぶつかる。彼の葛藤と迷いが、その目の中に溶け込んでいる。彼の味方でいるために、ここで失敗はできない。

 次いで、溺れる中で明るい水面を探すように、自然と目が壁際に吸い寄せられた。

 そこにいたウィルと目が合う。彼の穏やかな焦げ茶色の瞳は、見守るように夏妃を見ていた。その目が細まり、唇が笑う。彼は身じろぎもせず、何も言わなかったけれど、背中を押されたような気持ちになった。

 竦んでいた体が、すっと楽になる。狭窄していた視界が、戻ってくる。

 ひとつ息を吸って吐いて、夏妃は王を見た。

「その前に、王妃様にお返ししたいものがあるのですが、よろしいでしょうか」

 スカートのポケットからハンカチを取り出し、王妃に視線を移す。王は一瞬不審そうに瞬いてから、どうぞ、と促した。王に一礼して、夏妃は王妃の前に進み出る。

 ずっとしとやかな笑みを浮かべてやり取りを見守っていた彼女は、目の前に立った夏妃を見上げて薔薇色の瞳を和ませた。

 初めて明るい光の中で見る王妃は、とても優美で気品があった。濃い深緑色の髪はきっちりと結い上げられ、落ち着いた葡萄酒色のドレスによく映えている。

 貴婦人然と微笑した彼女に、夏妃は中身ごとハンカチを差し出した。

「王妃様のせっかくのご厚意でいただいたものですが、私には身に余る品です」

 王妃はじっと夏妃の目を見つめ、静かに言った。

「それが、貴女の使い方なのね」

 夏妃が力を込めて見返すと、彼女は白い手を伸ばしてハンカチを受け取った。そしてその王妃を、興味津々でこちらを見ていた王が手招いて呼んだ。

 王妃はソファを立って王のそばに跪き、手の中のハンカチを開く。覗き込んだ王がハンカチの中と王妃を見比べて、藤色の瞳を不思議そうに瞬かせた。

「龍玉じゃないか。どうしてこれを、なっちゃんが?」

 

 確信した夏妃は、無邪気っぽく言ってみた。

「龍玉? その指輪がですか? よかった、王妃様も大事な宝物も無事だったんですね」

 多少わざとらしいのは仕方ない。名女優でもなければ、海千山千の美女でもないのだ。

 常に柔和だった瞳に針のような鋭さを浮かべた王が、夏妃を見た。

「どういうことかな?」

 心臓が端から凍りそうな視線を受け止めて、それでも意識して笑顔を作った。ここで引くわけにはいかない。

「先ほど、王妃様がご褒美だと言って私にくださったんです。でも、見るからに高価そうだし、私なんかが身につけられる品ではなさそうなのでお返ししました。まさかそれが、龍玉だなんて。王妃様も言ってくださっていれば、その場でお返ししたのに」

 王がちらりと王妃を見て、また夏妃に視線を戻す。もはやその顔に、親しみやすさは欠片もなかった。

 彼の神経をさらに逆撫でするようなものだと自覚しながら、夏妃は続けた。

「ところで、先ほど言っていらした陛下の退位の条件を、訂正してもいいですか? 私の記憶が正しければ、陛下は会議の時、『王妃と宝を最初に見つけた者を王に指名する』と仰ったはずです」

「私もそう聞いた」

 ユウが加勢し、壁際でウィルも頷いた。それに力を得て、夏妃は王を見つめる。

「つまり、“王妃様”と“龍玉”を最初に見つけた者が、王になるんですよね? ならそれは、私たちではありません。ユウは龍玉を見つけていないし、王妃様から受け取った私は指輪が龍玉だと知らなかった」

 温度が消えた藤色の瞳を、震えを押し隠して真っ向から見据える。

「最初に両方を見出したのは、陛下ですよ」

 空気も時間も凍りついたように、沈黙が質量を持って室内を満たした。夏妃自身、握りしめた手のひらに汗がにじむのを感じながら、身じろぎ一つできない。

 最初にその沈黙を破ったのは、王だった。

「やってくれる」

 感情のこもらない笑みを浮かべた王は、圧倒的な存在感を持っていた。

 体躯の小ささなど微塵も感じさせない。彼は確かに、“王”だ。

「先にユウェルが私に噛みつき、『会議での宣言は覆さない』という言質を取った。勅命には王である私自身も縛られる。つまり宣言の内容に従うなら、。そうなるように仕向けたね?」

 夏妃を睨むように見た王は、笑みを深めた。

「でもね、君のそれは詭弁だよ。私をひっかけようと動いた君は気づいていたはずだ。この指輪が、龍玉だと。そうなれば勅命は君にも及ぶ。君も、王になる資格を持っていることになる」

 強い言葉に、足場が崩れるような心地になる。王は追い打ちをかけるように、続けて言った。

「予定とは違うが、私はそれでも構わないよ。黒色を持つ君なら、多少の反発はあっても民意を得るのに時間はかからないだろう。伝説の黒龍はかなり人気の高い英雄だからね。その再来と言って担ぎ出すのは容易い」

「父上!」

 たまらず声を上げたユウに、王はわざとらしいくらいにっこりと微笑んだ。

「ユウェルが王になり、彼女が妃として立ってもらうのが理想だったけど、逆もありかな。前例はないが白龍の血筋を引き継げるなら悪くない」

 聞くうちに、心がめた。ユウが戸惑って呼ぶ声を振り切り、王の前に立つ。勝手に冷ややかな笑みが浮かんだ。

「それ以上馬鹿なこと言うと、本気で許しませんよ? 貴方、それでも王様ですか」

 一瞬、ぽかんとした顔で夏妃を見上げた龍の王が、思わずといったように口を動かす。

「不敬な……」

「先に礼儀を欠いた真似をしたのはそっちでしょう。城中の人に迷惑かけるわ、息子を脅迫するわ。政治のためには、我慢しなきゃいけないこともあるのはわかってますよ。でもそれで、大事な国民に顔向けできるんですか? 胸張ってその前に立てるんですか?」

 びしっと指を突き付けたいところだが、人様を指差すのは良くないなと自制して、強く睨むだけにとどめた。王様相手に「だけ」ということもないけれど。

 それでも、恐れはどこかに吹き飛んでいる。この後自分がどうなろうと構わない。どうしても、伝えたいことがある。

「私、城下でほんの少しですけど、住んでいる人と話をしました。皆、王様を慕って誇りに思ってた。陛下も、王妃様もそうなんでしょう? 国に暮らすひとが大事で、守っていきたいから、重い責任を背負ってここにいるんでしょう?」

 王も、王妃も、自分のことはなにひとつ理由にしなかった。気にかけているのは、国のことと国民のこと。そのためには自分や一人息子の意志すら後回しにするほど、一心にそれだけを願っている。

 そんな優しい王を、夏妃は他に知らない。

「あの人たちを、失望させないでください。王様たちがユウを次の王様にふさわしいって思うなら、きっとその通りなんだと私は思います。ユウもきっと、国や住んでいるひとを大事に出来る王様になれる」

 権力は怖いもの。その基本を知っている彼なら大丈夫だと、夏妃も思う。

 ユウの戸惑った視線を背中に感じながら、真剣に王を見つめた。

「ユウが国民の視点に立てる王様の器なら、彼の目は国民の目と同じです。だから、ふりだしに戻して彼に時間を下さい。次の王様は、彼が納得して受け入れられる、公正な方法で決められるべきです」

 一気に言い切ると、息が切れた。やりきった思いと共に「やってしまった」という思いもこみあげてきて、深く頭を下げる。

「……ごめんなさい。立場をわきまえないで、言いたいことを言いました」

 言わせてくれたのだということも、顔を上げて合わせた藤色の瞳を見ればわかる。

 王は、苦笑を浮かべていた。

「ふりだし、か。“国民の目”の前とあっては、無下にはできないなあ」

 夏妃の背後に目を向けた彼は、ユウと視線を合わせてか、微笑んだ。それは柔和で好々爺然とした、見慣れた表情だった。

 彼は深々と息を吐き、それでもどこか晴れやかな表情で告げた。

「お見事だよ、なっちゃん。私が退位する必要はなさそうだ。王妃と宝は無事に戻り、王子はようやく決意を固めてくれたみたいだしね」

「え」

 振り向こうと体を返す前に、横から衝撃を受けた。間近に端正な顔とアイスブルーの瞳を見つけて、ユウに抱きつかれたのだと理解する。

「ありがとう、ナツキ。私ひとりでは到底、父上を説得できなかっただろう。お前のおかげだ」

 一片の曇りもなく、喜色を浮かべて笑う彼に釣られて、夏妃も笑った。見守る王の目に冷たさがないことを知って、安堵する。……伝わって、よかった。

 あるいは、最初から彼らに試されていたのかもしれない。

「ううん、私だけでも駄目だった。ユウが頑張ったから、陛下は認めてくれたんだよ」

 笑みで応えて、彼の手が猫でも撫でるみたいに夏妃の髪をかき回した。

「ナツキがいなかったら、私はきっと一歩も動かなかった。不思議だな。ナツキの言葉を聞いていたら、お前の言うような王になりたいと、そう思えた」

 もしかしたら、自分の言葉は彼の逃げ場をなくすことかもしれないと思っていたから、そう言ってもらえて嬉しかった。間近で笑みを交わすふたりを見て、王がにやにやと言う。

「なかなかお似合いだねえ、君たち。ゆーくんも悪い気はしてないようだし、ほんとにお嫁さんになってみる?」

 夏妃は硬直し、ユウはきょとんと父王を見返した。

 社交辞令だと思っていたのに、墓穴を掘ったせいでこんなところでまでからかわれる羽目に。王妃まで面白そうな顔をするのを見て、いよいよ焦る。

 しかし何か言う前に、強引にユウの腕の中から引っこ抜かれて、頭上から響く低い声を聞いた。

「恐れ入りますが、陛下。彼女はまだ幼く、会議にて正式に周知された通り我が村長の保護下にあります。龍族の慣例に従えば、保護者の承諾を得ずに身の処遇を決めることはまかりなりません」

 周りの温度が氷点下に落ちる。まずい。背後にブリザードを感じる。

 王は苦笑して、そうだったねえと呟く。

「ついては、村長が心配していることと思いますので、報告しに行ってもよろしいでしょうか」

「ああ、エルヴァには迷惑をかけたからね。後で私も謝りに行くが、よろしく伝えておいてくれ。なっちゃんも、顔を見せてきてあげるといいよ」

 それでは失礼いたします、と頭を下げたウィルに引きずられるようにして部屋を出る。ぽかんとしたままのユウと、面白がる表情を隠しもしない大人たちが見送った。

 えええ。どうなるの、自分。


   ◆◆◆


「なっちゃんを攫われちゃったねえ。残念」

 王が笑い、壁際で元龍騎士が慇懃いんぎんに頭を垂れた。

「愚息が無礼な真似をして、申し訳ございません。後ほどしつけて参ります」

「いやいや、やめておいてあげなよ。前途ある若者に心的外傷トラウマを植え付けるのは忍びない」

 もう手遅れな気もするけど、と付け足す王には、悪気があるのかないのか判然としない。

 見極める気にもなれず、ユウは元龍騎士の女に視線を移した。

 その実年齢を感じさせないすらりとした立ち姿と、苛烈な自信を映して光る琥珀色の目には覚えがある。

 ユウが物心つく頃には城を去っていたので具体的な記憶はないが、彼女は現役の時から伝説と謳われ、ずば抜けた実力を持った龍騎士だった。赤龍でも珍しい炎を自在に操る才能を持ち、容赦ない太刀筋で敵を薙ぎ払う姿から“死火しか”と呼ばれた彼女は、今でも若い龍騎士たちの憧れの的だ。

 逆に彼女の同期や上の年代からは、信頼と恐怖と諦観の混じった微妙な心情で見られていたらしい。影で囁かれる、数ある暴君的な武勇伝もその原因のひとつだろう。

「貴女は若くして任を辞し、城を離れたと聞いたが。何故、父上や母上に協力を?」

 ユウと目を合わせたコルナリナは、ふふっと声に出して笑った。

「宰相をはじめとしたお偉方や、長のじい様たちを出し抜くって聞いたら、手を貸さずにいられないでしょう? 後にも先にも唯一の機会に違いない」

 身も蓋もない答えになんと返してよいのかわからず、声を失くす。立ち上がり、ソファに戻った王妃が楽しげに説明した。

「私が私信を出して、コルナリナに協力を頼んだの。城にしがらみがなく、かつ気配も悟らせない賊と対等に渡り合える騎士は他にいないもの」

「ありがたきお言葉です、妃殿下。任を辞そうと、龍の王と妃殿下への忠誠に変わりはありません。求めに応じるのは当然のことです」

 コルナリナがさっと片膝をつき、胸に手を当て一礼する。その様は一片の隙なく優雅で、騎士のお手本のようだ。

 ナツキが彼女を見て、ぼうっとしていたのもわかる気がする。女は例外なくこういうのが好きなのだ。女官たちが龍騎士を遠目に見て怖いほどに盛り上がっているのを、何度も見かけたことがある。

「私も王子殿下の意志をないがしろにするような計画に加担した身ゆえ、偉そうなことは言えないが。ご両親は心から貴方のことを心配して今回のことを起こしたのだ。それは信じていただきたい」

 そう言うコルナリナの琥珀色の瞳は和らいでいた。ユウは頷き、小さく笑う。

「信じるよ。前だったらただ考えを押し付けられているように思えて反発していただろうが、今なら信じられる」

「この短期間で随分変わられたようだ。以前は、幼いくせに生意気な口をきく人形みたいな子どもだったが。そういう顔をできるようになったなら良かった」

 今は年相応に見える、と笑うコルナリナの言いぐさは王子相手に無礼千万だったが、不快には感じなかった。彼女の裏表のなさと豪快な笑みが、つまらないこだわりを砕くのかもしれない。

「うん、いい方向に変わったよね。ゆーくんも」

 王も便乗して、またからかうような口調でユウの顔を覗き込んだ。

「それって、なっちゃんのおかげでしょ? いいの、コルナリナの息子に取られっぱなしで」

「殿下がお望みなら、喜んで愚息を蹴散らして参りますが」

 なんというか、女が騎士に憧れるのと同様、大人は例外なくこういう話題が好きなものなのかもしれない。目を輝かせる彼らに呆れつつ、でもどこか愉快な気分で笑った。

「やめておく。もし本当にナツキを友人以上に思う時が来たなら、自分の力で攫いに行くから、いい」

「それでこそ、わたくしの息子です」

 王妃が当然だと言わんばかりに微笑み、穏やかな日差しに似た笑い声が執務室に響いた。

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