小部屋に戻り、うずくまって風の音を聴きながら、その夜、故郷のことばかりを思い出していた。

 故郷の村に大水が出たとき、私はイアンやヤクトよりも、まだ幼かった。

 作物がのきなみもっていかれた。間の悪いことに、その少し前から畑の出来が悪く、蓄えは、ほとんどないといってもよかった。

 増水した川の激しい流れに飲まれて、帰らなかった子どもらがいた。命を落としたわが子の名を呼び、嘆き続ける若い母親の肩を抱いて、その夫が、嗄れた声でささやいた。どのみち畑がこのありさまでは、生きていても、食わせてはやれなかっただろうよ。

 その同じ流れの中に、わが子をそっと流した親がいたことを、口にせずとも、誰もが知っていた。

 それから次の麦が実るまでのふた月は、辛かった。いつもひもじかった。森をさまよい、根という根を掘って、しまいには木の皮までかじった。食えぬはずの草の実を食い、腹を下して苦しみながら死んでいった者がいた。私の弟も、その一人だった。

 過去に思いをせるのをやめて、暗がりの中で耳を澄ますと、雨の音はいや増して、どうどうと、滝の落ちるような響きをたてていた。このようすなら、男たちも明日は、外に出ることはできないだろう。

 不意にこみ上げてきた悲しみに胸を衝かれて、私は低く呻いた。

 はじめはただ、憤りばかりが胸にあった。彼らを憎んでいたといってもいい。あのような姿になってまで、頑として食事を拒むイアンの強情さを。彼にそうさせている、彼らの因習を。

 だが、そうやって暗闇の中、じっと雨の音を聴いていると、そうでもせねば食べてゆくこともままならぬ、彼らの貧しさを思った。彼らの痩せ細った手足。薄い肩。

 とりわけ痩せこけていたのは男たちだったが、女たちにしたところで、豊かに肉のついたものなど、この地にきて、一人も見かけはしなかった。ただの一人も。

 雨の弱い日に外に出て、食糧やさまざまな品を集めてくるのは、男たちの役割だったが、手足にすり傷を作りながら、洞穴の奥に棲む魚や蝙蝠や鼠を獲ってくるのは、いつも女たちだ。そうでないときは針を手にとり、あるいは男たちの集めてきた薬草や香木を乾かして、行商たちへ売るための品に、手をくわえている。

 私の話す遠い異国の情景に、目を輝かせて聴き入っているそのときでも、彼女らは針を持つ手を休めはしない。年寄りにしてもそうだ。木切れを彫って器を作り、草の実をほぐして糸を紡ぎ、油をして、せっせと手を動かしている。

 そうやっていても、満足には食えぬのが、この土地なのだ。

 あの悪習を、もし排することができたとして、彼らはここで、生き伸びてゆくことができるのだろうか。雨に降り込められてまともな畑も作れはしない、このような土地で。

 なぜこの場所にこだわるのか、他の、もっと豊かな土地に移り住むことは考えないのかと、そう彼らに問うのは、酷だろうか。人はみな、生まれ育った場所を、愛するものなのか。子どもらを犠牲にしてでも。



 あくる日、夜はとうに明けたはずなのに、洞穴の中が妙に暗かった。外に顔を出してみれば、その理由はすぐにわかった。空を、分厚い黒雲が覆っている。

 遠くの空が鋭く光り、一呼吸を置いて、轟音が空をつんざいた。それが合図だった。

 それまでとは明らかに違う、強い雨が谷間に襲い掛かった。激しい音を立てて雨粒が斜面に叩きつけられ、その音は、谷じゅうに激しく反響して、耳をろうせんばかりになっていった。並んで様子をみていた男たちは、首をすくめ、視線を交し合って、洞穴の中へと戻った。

 雨は時間を追って、ますます強くなっていくようだった。雷は近く、遠く、ひっきりなしに鳴り響き、女たちはその度に首を竦め、幼子が泣いて母親の胸に飛び込んだ。

 いっときして再び様子を見に出ると、外は、夜のように暗かった。ろくに見通せぬ視界の中で、それでも目を凝らしてみれば、普段から轟々と流れている眼下の激流が、ひどく水かさを増しているのがわかった。

 彼らの洞穴は崖の中腹の、それもかなり高い位置にある。まさかここまで水がくることはないだろうと、はじめは高を括っていられたのが、日暮れ時になると、土地の人々の目にも、不安の色がよぎり始めた。

 洞穴のあるあたりの崖は、周辺でもとりわけ固い岩盤になっていて、地崩れが起きたことは長らくないというので、それだけが救いだった。男たちは雨にぬれながら、何度となく様子を見に外へ出て、空を覆う分厚い雲と、眼下の流れを見比べていた。

 エクドゥラァラ。不安げに顔を見合わせる人々の間で、誰かが呟いた。

 人々はみなその言葉を、繰り返し唱え、そしてときには、唱和していた。それは彼らとともに過ごすようになって、何度か耳にしたことのある言葉だった。

 はじめ私は、耳馴染みのないその言葉を、彼らの神への祈り文句か何かだとばかり思っていた。だが、何度も繰り返し耳にしているうちに、ようやく気がついた。

 耐えよイェクド、そして忍べラーリャ。それは、なまりが強くて分からなかっただけで、理解してしまえばなんということはない、このあたりの地方で広く使われている言葉だった。

 彼らがその言葉を唱えていた場面を、私は思い出せる限り、思い浮かべてみようとした。運悪くろくな食べ物が手に入らなかった日、すきっ腹を抱えてぐずる子らに、その言葉を語りかける老爺がいた。またある日には、傷がんでいつまでもなおりきらずにいた男の手をさすり、まじない師が呟いた。人々の談笑の輪の中で、ひとり沈鬱な顔をしていた、あの琥珀色の瞳の娘に向かって、その言葉は囁かれていたのではなかったか。

 そしていま、彼らはいう。母親の不安を感じ取って泣き出した、年端もゆかぬ幼子に向かって。ほかの洞穴で暮らす兄の身を案じる娘の、細い肩を叩きながら。

 耐え忍べ。

 繰り返し繰り返し、彼らはそういっているのだった。周りの者に、そして自分に、そういい聞かせつづけているのだ。耐えていればいつかは、厄災も通り過ぎると。

 耐えているうちに取り返しのつかない何かが失われても、彼らはやはり、同じ言葉を唱え続けるのだろうか。

 次の日になっても、雨は激しく降り続いた。

 日がな一日、人々は不安げに肩を寄せ合っていた。洞穴の中だけで得られる食糧は、たかが知れている。それも食い尽くしてしまえば後がない。彼らは魚や肉を干したり塩漬けにしたりして、長くもたせる知恵をもっていたが、それでもたくわえが心もとないということは、人々が口にしていた食事の内容を見れば明らかだった。



 幸いにして、さらに次の日の夜になって、雨は唐突に弱まった。洞穴に轟々と反響する雨音が、すっと波が引くように静かになっていったそのとき、人々の顔が一様に安堵に緩んだのも、当然のことだっただろう。

 その翌朝には、雨はほとんど上がってしまった。

 晴れ間こそみえないものの、薄雲から透ける陽光だけで、外はじゅうぶんに明るかった。川の水位が下がるのを待って、男たちは外へ飛び出し、つぎつぎに崖下へとおりていった。

 水の引いた川岸には、多くの魚が銀色のうろこを光らせて、跳ねていた。男たちは籠いっぱいにその打ち上げられた魚を背負い、よくもまあ足を滑らせないものだと思うような速さで、それぞれの洞穴へと引き上げてきた。

 それを待ち受けていた女たちが、その半ばを竈へ持ち寄って、忙しく働く。手のすいているものが、残りの半分の内臓を抜いて干したり、壷に漬け込んだりと、それぞれ手を加え始めた。

 その光景は、ちょっとした祭のようだった。

 雨の音のしなくなった洞内で、人々は口々に互いを労い、顔を明るく輝かせて、忙しく手仕事をこなしていった。

 それぞれの広間で食事の支度が整い、集まった人々は、久しぶりのしっかりした食事に舌鼓をうちながら、陽気に笑いあった。彼らの神への感謝の言葉だろう、短い祈りの文句が、繰り返し囁かれた。

 彼らの輪の隅のほうで、焼いた魚をわけてもらいながら、私はどうしても、彼らと一緒になって笑うことができなかった。

 彼らはいま――飢えの恐怖から解放された、まさにいま、溢れる喜びの中で、ただ二人だけ、その喜びから切り離されている同胞のことを、ちらりとも思わないのだろうか。何の罪もないというのに暗い牢に押し込められて、冷たい床に力なく横たわる、飢えた子どもたち。いままさに、死にゆこうとしているかもしれぬ、彼らのことを。

 いまこのときに、彼らが飢え続けていなければならない理由が、どこにあるというのか。この一切れなりと、あの暗い牢に持っていって、二人に食わせてやろうとは、誰も思わないのだろうか。

 上流から押し流されてきたのだろう魚は、よく脂がのって、美味かった。自分の体がそれを美味いと感じることが、私には恐ろしかった。

 私がそうして黙りがちにしていると、人々はかわるがわる隣にやってきて、どうかしたのかと、心配げに声をかけてきた。どこか具合でも悪いのか、まじない師を呼んできてやろうか。あるいは何もかも見通したような、慰めるような響きの声で、いつものように遠い国の話をしてはくれないかと、そう呼びかけてくる声もあった。

 そう、彼らは気のいい、優しい人々なのだった。

 けして無関心で、他人の痛みのわからない、冷酷な人々ではないのだ。私の体調を気遣って、しきりに声を掛けてくれる、それと同じ人々が、どうして自分たちの同胞に、なんの罪もない子どもらに対して、あのような残酷なしうちをできるのか、私にはどうしても、理解できなかった。



 夜になって、とうとう雲が切れた。洞穴の外に出て岩場に腰掛けると、空には明るく輝く、丸い月が出ていた。

 ほかの土地で見る月よりも、それは、あざやかに白く、大きく見えた。

 洞穴の中とは違い、外の風は湿って、冷たかった。それに吹かれながらあたりを見渡せば、同じように月を見に、外に出てきている者たちがいた。恋人同士なのか、肩を寄せ合う影があり、また人々から離れた場所で一人、何か思わしげに立ち尽くして、空を見上げている者がいた。

 誰かが静かに歌っていた。そういえば、洞穴の中で誰かが歌うところを、一度も聞いたことがなかったと、そんなことに思い当たりながら、私は耳を澄ました。彼らにとって、歌は、晴れた日に屋外でだけ、歌うものなのだろうか。

 それは、単調な音律の繰り返しからなる素朴な歌で、それでいてどこか、厳粛な響きがあった。もしかすると歌ではなく、祈りの文句なのかもしれなかった。

 二人は助かるだろうか。

 そのことを考えるのは、恐ろしかった。彼らが助からなかったとき、私はこの地に暮らす人々を、そして私自身を、許せるだろうか。

 月明かりに浮かび上がる自分の手のひらを見つめながら、ヤクトの熱い手を思い出した。

 あの感触を、私は知っていた。

 いつかの幼い日、弟の手を引いて、暗い夜の森を歩いた。故郷の村は、雨が多い土地のわりに、土が痩せていた。畑の出来がよくないとき、子どもらはよく山菜や茸を探して、山に入り込んだ。

 森の奥にはときおり狼も出るし、毒をもつ蛇や虫も多かった。といって、村の近くの一帯は、すでにめぼしいものは取りつくされていて、何か食べられるものを探そうと思えば、森の深くに足を踏み入れるほかなかった。鬱蒼と茂る暗い森は恐ろしかったが、それでもそうした危険よりも、飢えに対する恐怖のほうが強かった。

 あるとき、弟とふたりで入り込んだ森のどこかで、道を見失った。もともと、あるかなきかの獣道だ。目印に、木の枝を折るなり、石をおくなり、工夫しながら進んでいたつもりが、気づくと前の目印がどこにあったのか、ちっともわからなくなっていた。

 やがて日が暮れた。明るくなるまでは動かず、どこかでじっと大人たちの助けを待つべきだと、いまならばそう思うが、そのときは恐怖に駆られて、弟と手を繋いだまま、ひたすら歩き続けた。まっすぐ歩いていれば、きっといつか知っている場所に出るはずと、そう自分に言い聞かせながら。疲れてぐずる弟の手を引いて、真っ暗な森の中を、長い、長い時間歩いた。

 途中で何度も転んだせいで、弟は膝にすり傷を作って、ほとんど足を引き摺るようにしていた。泣きべそをかきながら、それでも足を止めなかったのは、弟もまた、夜の森で立ち止まることが恐ろしかったのだろう。

 弟を背負って歩くだけの力は、私にも残っていなかった。ただその小さな手を、きつく握り締めて、ゆっくりと歩き続けた。

 そのときは奇跡的に、無事に村へ帰りつくことができた。だが弟は、それから数か月がたった頃、あっけなく死んでしまった。あの大水のあとの、飢えによって。

 いつかの夜の森、あの暗闇の中でずっと繋いでいた、小さな手。弟の手も、ヤクトと同じように、痩せて骨ばっていて、そして熱かった。

 考えに沈んでいた私の視界に、ふっと、影が差した。顔を上げると、件の娘が目の前に立っていた。

 ――どうかしたのかい。

 訊ねても娘は答えず、ただそこに立ち尽くしたまま、じっと私の目を見つめ返してきた。琥珀色の瞳は、切実な、何かを請うような光を宿していた。

 月明かりの下で見ると、前に会ったときよりも、彼女がやせ細っていることに、私は気づいた。

 いつかの晴れた昼間には、明るい笑い声を立てていたこの娘が、うち沈む様子をみせるようになったのは、少年たちがあの断食行に入ってからのことだった。彼女は二人のどちらかの、身内なのかもしれない。

 私のしたことを、彼女は知っているのだろうか。ふと、そう思った。それとも、よそものの私になら、彼らの掟に縛られず、何かできると思っているのだろうか。ほかの土地のさまざまな暮らしを知っている人間になら、ほかの人々を説得して、彼らのやり方を変えさせることができると? あるいは少年たちを連れ出して、逃げることが?

 彼女は結局、口を開かなかった。やがて長い時間が過ぎて、娘はふっと背を向け、立ち去っていった。

 その痩せた、けれどきれいな後ろ姿を見送りながら、私は自分が、彼女にかけるべき言葉を何一つもたないことに気がついた。



 少年たちが暗闇の牢から解き放たれたのは、それからさらに数日が過ぎた、午後のことだった。

 その日は朝から、誰もが落ち着かない様子で、何度となく洞穴の奥へと視線を投げかけていた。いつもだったら話をねだりにくる少女たちも、年寄りも、それどころではないようで、ひっきりなしに不安げな囁き声を交し合っていた。

 わっと、奥で歓声が上がった。二人の少年たちが毛布にくるまれた姿で、男たちに担がれてくる。その光景をこの目に見た瞬間、心臓が冷たく縮みあがった。ぐったりとしたふたりの少年が、すでに亡き人のように見えたのだ。

 だが、何人かの人々が駆け寄って、少年たちの痩せきった小さな体に縋りついたとき、二人の手がかすかに動いて、彼らの抱擁にこたえようとするのが、私の目にもはっきりと見えた。

 彼らは生き延びたのだ。

 人々がふたりに、そして彼らを抱きしめている彼らの親兄弟に、口々に労いの声をかけ、その肩を叩くのを、私は遠くから眺めていた。喜び合う人々の眼には、うっすらと涙が浮かんでいた。顔をくしゃくしゃにしているものもいた。

 誰も、彼らの死を願ってはいなかったのだ。

 それは私には、せめてもの救いのように感じられた。誰も、望んで子どもらを死なせようとしていたわけではないのだ。ただ繰り返されてきた掟に、逆らうことができないだけで。

 あれだけの日数を絶食したあとでは、食べ物は、まともに喉を通らないのだろう。女たちが、何か蜜のようなものを椀にいれて、慌てて運んでいく。それに道を譲りながら、私は件の娘が、ひとり、人々の輪から離れたところに立ち尽くしているのを見た。

 彼女の瞳は、喜びに沸き返る人々を、睨み据えるようにしていた。

 部外者である私よりも、彼女のほうがよほど、この因習を憎んでいるのかもしれなかった。喜びに沸き返る人々の中で、娘の姿はひとり、あたりの光景から切り離されているかのようだった。

 ヤクトの小さな体を抱えた男が、広間のなかほどにやってきて、少年の体を、敷き詰められた毛布の上に横たえた。

 隣にいた老婆に小突かれたとき、娘はようやくそれまでの緊張を緩めて、ふらふらと二人に近づいていった。

 娘はかがみこみ、恐る恐るヤクトの手を握りしめた。その手が、びくりと小さくすくむのが、薄暗い明かりの中でも、はっきりとわかった。娘は顔をゆがめて、堪えかねたように、嗚咽を漏らした。

 ヤクトはその手を握り返しながら、私のほうを、一瞬だけ見た。それは、とても静かなまなざしだった。

 そこに憎しみの色がなかったことに、私は心の底から安堵した。ヤクトはあのとき、私のおいていった食物を、口にしたのだろうかと、そのことを考えずにはいられなかった。だが、どちらでもかまわなかった。彼は生き延びたのだから。

 二人はすぐには動けないだろう。彼らの身内がせっせと世話を焼くのに背を向けて、私は広間をあとにした。今日この日ばかりは、異国の物珍しい話など、だれも必要としないだろうから。

 近々、ここを発とう。そう思いながら、私はようやく重い荷を下ろしたような気分になって、足早に通路を歩いた。そのとき、通りかかった小部屋の中で、誰かが話をしているのが、耳に飛び込んできた。

 ――いや、ヤクトは駄目かと思っていた。

 ――そうだな。本当に二人ともよく……

 その内容に、私はどきりとした。

 駄目かと思って心配していたが、助かってよかった。声の主はそういうつもりで、その言葉を口にしたようだった。だが、その会話の相手、誰と知れぬ男が答えるまでに、ほんの一呼吸、妙な間があったことに、私は気がついてしまった。

 胸に射したいやな予感を振り切るように、私はその場をあとにした。

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