こちら何でも屋「さくらの庭」武装処理班です。
月ノ輪ゆうひ
プロローグ
西暦2XXX年
エネルギー問題に端を発する既存国家崩壊にまで発展した争いを契機に
人類の存続の為、人々は新たなエネルギーを開拓する。
「次元結晶/DCエネルギー」
この世界と重なるように無数に存在する異次元
その異次元にある様々エネルギー源を汲み上げ精製し結晶化して取り出すことで
ほぼ無尽蔵に人類が活動するためのエネルギーを取得することができるようになった。
このエネルギー精製技術を保有する巨大企業を中心に世界中に新たな企業を中心とした都市が誕生していった。
それから50年余りたった頃
この次元結晶を取り出す過程で生み出される次元の歪みと
エネルギー精製の際に廃棄される異次元の残滓による汚染が世界中で生じ始め
異常な空間の出現や既存兵器や常識の通用しない怪物がこの世界を蝕み浸食し始めた。
原因である各企業都市に存在する次元結晶の精製プラント
通称「ゲート」と呼ばれる機密区画を中心に全世界が再び混沌とした時代に戻ろうとしていた。
各都市を牛耳る企業は隠し持っていた技術
もとい次元に干渉し次元結晶を採掘する過程で発見された₍ことにされている₎
世界にまだ国家が存在していたころに語られていた
伝承や神話、おとぎ話に出てくる様々な遺物を用いた兵装
「フォークロア・アーマメント」通称FA兵装を開発し事態の収拾を始めた。
しかし、人智を超えた遺物を使った兵装など到底普通の人間に使いこなせるわけもなく、次第に戦況は悪化し数多くのFA兵装、兵士が異常空間で消息不明になっていった。
それから数年後、様々な実験や調整によりFA兵装を操り、異常な空間や汚染、埒外の怪物に対抗できる兵士が生み出された。
この兵士の人員は各企業都市の貧困層で捨て子などを保護という形で確保している。
その後施設で投薬や人体実験で調整され訓練を経て各部隊へと送られていく。
この日も何時ものように企業上層部からの命令で異常空間でのミッションをこなす為、旧時代の都市跡地にある異常空間へ企業傘下のPMC部隊が送り込まれてきた。
この物語はここから始まる。
こちら何でも屋「さくらの庭」武装処理班です。 月ノ輪ゆうひ @EnakaAkane
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。こちら何でも屋「さくらの庭」武装処理班です。の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます