洋画の様なハードさ、シリアスさ

彼方の終に鎮魂歌を。南乃素材作品の中で一番ハードな部類だと思う。

各章とてもテンポが良く、そのシーン毎に活躍する登場人物達。そして捲き起こる事件。物語の展開のさせ方が繊細かつ大胆なのが南乃素材の素晴らしいところだと個人的に思いつつ、またも個人的にだが、この作品を読んでいると、まるで洋画を見ているかの様な錯覚にとらわれる瞬間があり、それがなんとも堪らない。

ザック・スナイダー監督がメガホンを取った傑作、ウォッチメンの様な良い意味での暴力性と、ハードボイルドさを兼ね備えている気がしてならない。



登場人物、事件、そういった事にはここでは触れないでおきます。

まだ読んでいない方は是非。