ある世界にて。
一つの時代の終わり。一つの国家の崩壊。騎馬軍団と殺戮、そして策謀によってそれを導いた北方異民族の栄枯盛衰を描いた物語です。
広大な空間とその歴史を感じされる、中国史をベースとしつつも緻密に練られた世界観。それを的確に、分かりやすく、読み手を飽きさせない文章力。歴史に名を刻んだ幾多の英雄たちの壮絶な生き様と最期が、物語の始まりから終わりにわたって描かれています。
架空戦記はいくつもありますが、これだけ優れた作品は数少ないと思います。出会えた幸運に感謝しつつ、続編を楽しみに待ちたいと思います!