明日に向かって

@9735066

第1話

恵美子は居酒屋でバイトする、まあ平凡な女子でした。(いらっしゃいませー‼)明るく甲高い声が店内に響き渡り、お客様がその声に圧倒され、それでも元気の良さに心地よくお酒を呑まれている感じが、ここの居酒屋心の

売りであります。一緒に働いてるおばちゃんもまたチャキチャキしていると言うか、サバサバした人で、(毎度)と手を挙げてお客様をお迎えし、お客様の方も満更でもなさそうな感じで(どうも)と右手を、おばちゃんとはいタッチしていくさまです。ホールにはその他二人のおばちゃんがいますが、二人は60代で、チャキチャキしたおばちゃんは50代である。恵美子は23才で、おばちゃんたちとは親子みたいな者で、可愛がられている?と自分では思うようにしている。ホールは大きく2つに別れており、入り口から右手、左手になり、恵美子とチャキチャキおばちゃん安部さんは右手のホールである。開店が午後3時。安部さんが(今日はどんなドラマが始まるかなあ)と呟いた。部長の木之下がそうだねぇと一言。(毎日ドラマがあるから面白いんですよ❗部長)恵美子はただ聞き入っていた。なぜかと言うと、安部さんは話しに入ろうとすると怒るからだ‼                                  は~あ今日も1日終わった。恵美子は携帯片手に、メル友とメール交換するのが今、一番の楽しみだ。半年くらいメール交換している気の合う異性の友達がいる。何人かメル友はいたけど、殆んど直ぐ会ってみたいとか、二人でどこか行きたいって!恵美子は最近凄く恋をしたくてたまらない‼けど、慎重に慎重になっていた。なぜかと言うと、以前結婚寸前までいった彼がいたのだが、ご両親お互いのご挨拶が終わり、あとは結婚式という所で、現実彼から逃げ出し、実家に帰ってきてしまったのである。燃え尽きたのかもしれない。とても好き、愛していたのに、新潟にお嫁に行ったら、こんな田舎で自分が一生涯終わってしまう?って考えたら居てもたってもいられなくなって、実家の父母に泣きついた。両親は始めは怒ってたけど、仕方なく謝りに行ってくれたのである。その時も恋をしたくてしたくてたまらずの結果である。焦らず、落ち着け落ち着けと日々の生活をしているのだけれど、、。                 (あ~あ眠い??⤵)今は朝10時だ。夜、仕事が終わるのが10時で、帰ってくると、 11時近くになってしまうのだ。寝るのは12時過ぎ、若しくは2時、3時。(よし‼今日も頑張るかあ‼)朝御飯の支度だ。jazzを聴きながら、朝から天ぷらを揚げる。昨日、安部さんに茄子と大葉を頂いたので、買いだめしておいた日本そばを茹でて、天ぷら蕎麦を作って食べた。    

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