90年代後半メフィスト賞っぽいというレビューを拝見し、ホラー好き兼ミステリファンとして駆けつけました。
現代日本が舞台でありながら、世間と切り離されたかのようにゴシックな空気感を纏う、性別すら謎の怪談蒐集家(という職業で良いのでしょうか)闇夜が本作の主人公。
人間なのか、怪異なのかも不明です。
なるほど、確かに妖怪の探偵が出てきた『薬屋探偵』シリーズなんて、彷彿しました。
オムニバス形式で語られる怪談は、ミステリ要素も強く、結末を知るまで、次の話を読んでから、とついついやめ時を見失う中毒性があります。
そして、物語が進むにつれ、闇夜自身もただの語り部、傍観者ではいられなくなり、何を考えているのか分からない彼?(彼女?)の心に少し触れたられたような気がしてきたのは、幻影でしょうか?
まだ連載中なので、続きが楽しみです。