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良かった。
慧くんは私を、鬱病を、拒絶しなかった。
ディスカスなどの難しい魚の飼育や、店の経営をしている慧くんは鬱状態から立ち直ったのだと思う。でも理解してくれた。慧くん自身、鬱病について調べたり、自己診断をしたりして知識を深めていたのかもしれない。
それでも。自分が「そのままでいい」とは思えなかった。
治したい。私がこんなにだらしない生活をしていることを慧くんは知らない。そして、私がどのような生活をしているか晒け出す勇気はまだない。
やっぱりディスカスか……。実物を見に行かないと……。
慧くんはどんなアクアリウムを作るのだろう
いつか、私も作りたい。
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