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ai> あたし鬱病なの。三ヶ月間傷病手当をもらって通院してたんだけど、退職することになったんだ


 伝えたかった。何かを切実に求めていた。これからも関わっていて欲しかったから。

 数分が一時間くらいに感じられたとき、慧くんから返信があった。


kei> 三年前に、彼女の母親が飲酒運転で人を殺したんだ。そのときは俺も彼女も鬱みたいになってた


 その時の彼女と別れ、鬱状態が続いていた慧くんを救ったのが赤いディスカスだった。病院の待合室のアクアリウムの中で、ペアの赤いディスカスは慧くんを待っていたかのように泳いでいた。

「アイにとってもベタやヒカリメダカが救いになるように」メッセージはそう続いた。

 そのままでいい。慧くんは言った。


kei> そのままでいいよ。毎日頑張ってるんだね。今は福祉が助けてくれるなら、十分利用してゆっくり治して行こう

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