第4話 敬樹暦346年 双子魔女の家

「「いらっしゃい」」


扉を開けた先におかっぱ頭の

少女が2人立っておりました。


同じ顔をした二人を見て

ルークは思いました。


きっと彼女らは双子なのだろうと。

そして、きっと彼女らが自分の求める

魔女なのだろうと。


微笑む4つの瞳は

まるで何もかも見透かしているかのように

尋ね人を射抜きました。


夕暮れ時、

空が金赤から菖蒲色へと変わる頃。


緊張に身を固め、立ち尽くす青年を

二つの口が同時に家内へと誘うのでした。


「「中へどうぞ」」

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終局プリズム @yamamiya

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