第10話 置いてかれるなよ? どこまでだってお供しますよ
泰造と飛鳥は、こっそりとムーブルームへとやってきていた。理由はもちろん、乗り物の調達である。
現場で市民を誘導する職員や、念の為の武器を持った隊員達などは現在出払っている。
整備員たちもまた、帰ってきた乗り物たちの整備を万全にするために英気を養っていた。(要するに休憩中である)
なので、バイクを二台ちょろまかすのは、簡単であった。
「行くぜ飛鳥! きっちりと付いてこい!」
「了解です、泰造さん!」
飛鳥と泰造はバイクにまたがり、整備員たちの目を盗んでトンネルの中へと走り出す。
それに気がついた整備員たちが慌てているが、乗ってしまえばこっちの物だ。
制止する声を突っ切って、二人は復讐を果たす為バイクを加速させる。
「上手くいきましたね、泰造さん!」
ヘルメット越しでも笑顔が分かるほどに喜ぶ飛鳥。
「ああ、でもこっからが本番だぜ。気をひき閉めな!」
「はい!」
どこか浮かれている飛鳥を鎮めて、泰造は溜息を吐いた。
さて、今から行うのは、復讐だ。
人を守る正義の味方として、それ以前に人として、業の深い行いだ。
だがこの時、泰造には熱く燃え上がる様な、確かな高揚感があった。
その高揚感によって、悪感情が塗りつぶされるわけではない。
それで泰造の気が晴れるわけがない。
むしろそれに伴い、復讐心も熱く高く湧き上がってくる。
それと同時に、どこか晴れ晴れとしたおかしな気持ちだ。
天願泰造にとって、復讐とはどす黒い悪徳の象徴のようなものでもあった。
今回に至っては、愛してくれた人を裏切り、信じてくれた仲間の忠告さえも無視して我が道を進んだ。
だというのに、それだというのに――――高揚感が罪悪感を焼き払う。
この高揚感はいかなるものなのかと、バイクを走らせながら泰造は考えてみる。
まず思い至った原因が、飛鳥の存在だ。
だがしかし、二十年と五年で積りに積もった悪感情が、たった一人の人間の在り無しでこうも変わるような物だろうか?
可能性があるとするならば、自分の気持ちを認めて貰えた時は、可能性がなくはないだろう。
それは、好きな人に求愛行動を受け取って貰えたり。
それは、嫌だと言ったことを、友人が理解を示してくれたり。
それは――――報復に賛同する同士がいたり。
それが、誰にも認めて貰えないものだとするならば、なおさらだろう。
ふと、飛鳥のメリットとデメリットを考えてみてしまう。
飛鳥は家族を守るため、自分の恩を返す為にやってきたと言っていた。
だが、それにしてはデメリットが大きすぎるのではないかと思う。
今まで飛鳥が規則を破ってしまった時、ある程度顔のきく自分がフォローをすることができた。
だが今回はどうだろうか。
自分自身も規則を破り、日本の被害を左右する災害級のディザスカイを殺す為にこうしてバイクに乗っている。
ディザスカイに対する恐怖に耐性を持っている人間たちでさえ、災害級は手を出すのが恐ろしいと警戒しており、手を出してはいけないと暗黙のルールで決まっている。
いくら自分が顔がきくとしても、今回ばかりは飛鳥をどうすることもできないだろう。
こんなこと、飛鳥が協力してくれるまで悩んだことはなかった。
どうせ使い潰すのだから、復讐を果たしたその後の事なんて、どうでもよかったのだ。
だが今は違う。
自分の腹の底を知ったというのに手伝いを申し出た飛鳥に、どうも愛着がわいてしまったらしいのだ。
「飛鳥ー!」
気を紛らわす為に、飛鳥に呼びかけてみる。
「はい、なんでしょうか泰造さん!」
その言葉に、飛鳥は元気よく返事をする。
「俺達でさ、伝説を作ろうぜ!」
「伝説? いったいどんな伝説ですか?」
泰造の言っている意味が解らず、首をかしげる飛鳥。
「災害を止める伝説だ! 人類史上初の快挙になるだろうよ!」
そう、災害とはいつの時代だって、自然界の絶対的な理だ。
どれだけ抗おうとも、それらすべてを捻じり伏せる力を持つルール。
だから人々は、災害が起きても仕方がないと諦めてきた。過去の事は忘れて、また新しいものを作ろうと立ちあがる。
けれどここに一人、その災害へと立ち向かう男がいる。
彼がそれを果たせば、それは知る人ぞ知る、希望のある伝説になるに違いない。
「えー、でも俺ディザスカイですし、戸籍もありませんよ?」
けれど、飛鳥はそう言うのは恥ずかしかったので、別に思ったことを口にした。
「バカお前、そこらへんは頷きゃいいの! 上司の間違いは指摘するもんじゃありません!」
泰造も当てて言いつくろうが、飛鳥は
「えー、でも俺達そのすっごい上の上司とかの言葉を振り切ってここまで来ちゃってますよー? それを泰造さんが言うんですかー?」
「ぐわー! 痛いところ突かれたー!」
二人は笑いあって、戦場へ向かう。
片や家族の無念を果たす為、片や家族の平穏を守るため。
ヒーローなんてほど遠い、私利私欲な理由。
組織さえも裏切って、彼らは災害級ニンユウガイを打倒する為、立ち上がった。
勝てば英雄負ければ罪人、そんなハイリターンハイリスキーの大勝負。
どちらに転がるか、それは誰にもわからない。
それを知ってか知らないでか――――
二人は笑いあって、戦場へ向かう。
○
午後八時半の事。
空からは冷たい雨が降り注ぎ、雷も轟き唸っている。
大きな光球が浮かぶ発電所建物から、ニンユウガイが這い出てくる。
それを見た多くの魚人のディザスカイたちは、歪な口で災害を起こす者を拝み奉る。
「「「――――うルガうルガ! ニンユウガイ! うルガうルガ! ニンユウガイ!」」」
その数は、百か二千か三万か。気が遠くなるほどの数で、建物の外は埋め尽くされていた。
だがニンユウガイは、そんなおこぼれを預かりに来た者達の為に出てきたわけではない。
彼は脅威の感情を嗅ぎ取って、おのずと出てきたのだ。
その目線の先には、バイクで疾走する泰造の姿がある。
並走する飛鳥など、ニンユウガイの気にするところではなかった。
ようやく他のディザスカイ達もそれを感じ取れ目視できる所まで、泰造と飛鳥は来ていた。
そしてそれは、同じディザスカイである飛鳥も同じことだ。
○
「泰造さん! アイツらこっちに気づいてます! ついでに災害級も、建物から出てきてます!」
飛鳥はヘルメットのアイシールドをの水滴を拭き取りながら、目に見えた者をそのまま伝える。
それを聞いた泰造は、相槌を打つように頷く。
「それは上々。とりあえずあの魚面どもをどうにかして……後はその場の勢いでってことで」
はい、と飛鳥は言おうとした。
……言おうとしたが、とんでもない無茶ぶりを言われた気がする。
「……え? あの、泰造さん? それマジで言ってるやつですか? この後の計画とかは?」
「その後の計画だぁ? まあ最低限、発電所はぶっ壊さないと、災害級とは勝負できないなー」
「他には?」
震えた声で、泰造にもう一度問いかける飛鳥。
無理もない。ここで計画性が無かったら、あまりにも無帽である。
「ない」
ここで、ようやく飛鳥は思い出した。
この人、色々と考えているようで、土壇場では結構雑な人だったなと。
そんなこと、初めてディザスカイを討伐しに行った時から、分かっていたことだったじゃないかと。
――――それでも何とかするから、自分は付いてきたんだと。
「だーもー! 分かりました! とりあえず雑魚ども蹴散らしましょう! そうしないとラスボスにたどり着けませんし!」
「いい肝っ玉だ!」
ディザスカイの魚人軍団とぶつかる頃合になってきたのがわかると、泰造がベルトを巻いてデバイスを取り出す。
「置いてかれるなよ?」
「どこまでだってお供しますよ」
飛鳥も同じく、ベルトを巻いてデバイスを取り出した。
【承認コードをどうぞ】
「「装着!」」
【OK.Battle Armorを転送します】
二人がベルトの差込口にデバイスを装填すると、の身体が黒いアンダースーツに瞬く間に纏われた。
その上から、胸部にマイナスクリスタルが取り付けてある、白銀を基調とした赤いアーマーが装着される。
赤い一本角の鉄仮面を顔につけ、泰造のアイシールドと胸部のマイナスクリスタルが青く輝く。
だが、飛鳥の装着過程はこれだけでは終わらない。
「――――うおりゃあああああああ!!」
DHアーマーが蒸気を吹き出し、徐々に姿を変えていく。
鉄仮面の角が割けて、二本角の鉄仮面へと形状が変化した。
変化の終わりを告げるように、アイシールドと胸部のマイナスクリスタルが、緑色に輝きだす。
そのままベルトに装填されたデバイスを、二人は操作する。
「準備はいいな?」
【【OK.Battle Lanceを転送します】】
「この通り」
泰造と飛鳥に騎馬兵が持つような槍を掴み、敵の軍勢の中へとそのまま突っ走る。
二人のバイクの騎乗兵に、魚人型ディザスカイは立ち向かっていくが、すぐさま命を刈り取られる。
数え切れぬ敵の中で、二人のハンターはディザスカイ達を刺し穿ち、付き穿いていった。
「コノ野蛮人メガあ!」
「同じディザスカイに、言う言葉じゃねえな!」
魚人たちも銛で対抗するが、すぐさま飛鳥に薙ぎ払われ、声を出すまでもなく叩き潰されてしまう。
「そらそらどした! こんなもんか!」
多くの魚人型ディザスカイを葬りながら、挑発するように言い放つ。
その泰造の言葉に反応したのか、ニンユウガイが笑い出した。
それは不可解、それは不穏、それは不条理。
ありとあらゆる歪んだ悪感情が二人から湧き上がるも、それは燃焼材料でしかない。
現にDHアーマーによって二人の力は上がり、ちぎっては投げを体現し始めている。
無論、それがニンユウガイの目的ではない。
轟音と同時に、雷が二人に降り注いだ。
あまりに唐突の襲撃に二人は反応できず、まともに喰らってしまう。
声を出すことも許されず、泰造と飛鳥はバイクから転げ落ちた。
ニンユウガイは笑う。ただ笑う。
だが地面に溜まった水を伝わり、他の魚人型ディザスカイ達にも被害が及ぶ。
大多数の魚人型ディザスカイは、黒く焦げて倒れ伏す。
だがそれでも、ニンユウガイは笑う。ただ笑う。
そんな笑い声に突き動かされてか、仲間達の屍の上を走り、被害に遭わなかった他の魚人型ディザスカイが泰造と飛鳥を襲う。
だが二人は倒れながら、ベルトのデバイスを操作した。
【【OK.Battle Gunを転送します】】
すぐさま彼らは二人によって撃ち抜かれ、その場に倒れ伏す。
「……クッソ、あいつナマズのくせに、電気属性なんて、獲得してやがる」
「へ、へー……あれ、ナマズなんですか。道理で、ぬるぬるとしてると思った」
息絶え絶えながらも、二人は根気よく立ち上がった。
だが、思わぬ衝撃に不意を突かれ、弱っていることは否めない。
「でも機械の装甲の俺達に電気属性とか、結構無茶な話になってきましたね。」
弱音を吐きながらも、飛鳥のDHアーマーは燃える闘志のように蒸気が吹きあがり、アイシールドと胸部のマイナスクリスタルも緑に輝いている。
「ばーか。それぐらいの無茶は通すさ。それにこのDHアーマーは、百パーセント悪感情エネルギーで稼働するんだぜ?」
こちらも同じくタフなセリフを吐き捨てて、泰造のアイシールドと胸部のマイナスクリスタルも青く輝かせている。
ギラギラと輝く、復讐に燃える泰造の瞳のように。
それだというのに。
怯え怯むことなく、魚人たちは二人に襲い掛かる。
「「「――――うルガうルガ! ニンユウガイ! うルガうルガ! ニンユウガイ!」」」
そう、全ては人々から災害と謳われ、誰もがひれ伏す力を持つニンユウガイの為に。
泰造と飛鳥も拳銃と槍で対抗するが、雷に打たれた為か疲れが出始め、倒そうになってしまう。
『泰造!』
そんな時、泰造が愛した女の声が聞こえた。
一瞬、幻聴かと思ったが、その声はDHアーマーの通信機から聞こえてきている。
だがおかしい、その女性は既に他界しており、今ここで戦う理由となっている。
だというのになぜ?
『この大馬鹿! アンタ本当に抜け出すとか何考えてるの!?』
そして気がついた。
この声は、奈津子の声だったと。
どうやら雷に打たれ、泰造という人間は相当てんてこ舞いになっているらしい。
そして、状況荒波のように変わり始める。
雨が降り注ぐ中、それに混じるように弾丸が魚人型ディザスカイに降り注ぐ。
泰造が振り向けば、そこにはTDGの支援部隊が遠くからライフルを構える姿があった。
「え? あれは、TDGの人? 俺達命令違反したのに、なんであの人たちまで?」
飛鳥も気がついたのか、そちらを凝視した。
その隙に、一体の魚人型ディザスカイが飛鳥の背後を取った。
「飛鳥、後ろ!」
その事を見た泰造は拳銃で撃ち抜こうとするが、他の魚人型ディザスカイが身を挺して守り、不発に終わってしまう。
「あ、しまった!?」
飛鳥も対処しようとしたが、時すでに遅し。
魚人型ディザスカイの銛は、飛鳥の首を鋭くとらえる――――はずだった。
だがその瞬間、どこからともなく走ってきたバイクの前輪で銛を叩き落され、急ブレーキの勢いを使って後輪がその魚人型ディザスカイに叩き込まれた。
乗っていた人物はそのままバイクを停めてから、その場に気品よく地面に降りる。
その姿を見た飛鳥は、鉄仮面の下で気まずい笑みを浮かべた。
「……えっと、随分と豪快な乗り捨てデスネ? 薫サン」
「助けてもらったというのに、第一声がそれですの? 随分なご挨拶ですこと」
そう、そこにいたのは最新型の青いDHアーマーに身を守らせている、榊原薫である。
「まあ何はともかく、他のディザスカイであればわたくしがひきつけますので、あなた方お二人は早いうちに研究所にお戻りになて下さい。よろしいですね?」
【OK.Battle Lanceを転送します】
彼女は言いたいことだけ言うと、剣を手に取り、他の魚人型ディザスカイを刈り取りにいった。
「……えっと、どういうことなんだろうか。これは? 連れ戻された、にしては……」
飛鳥があたりを見回せば、飛鳥の見たことのないTDGの隊員が火器を使って立ち向かっている。
他の誰も、飛鳥たちに近づこうとはせず、ただ他のディザスカイを惹きつけているだけに見えた。
本当に連れ戻しに来ただけなのであれば、強引に連れ戻す人間がいたっていいはずだ。
それこそ、薫は飛鳥をあのまま引っ張って帰ることもできただろう。
だというのに、なぜ?
そう飛鳥が疑問に思っていると、こちらにも通信が入ってきた。
『飛鳥さん! 無事ですか!』
「その声は、沖野さんですか?」
今度は気を捕らわれまいと飛鳥は槍を握り、魚人型ディザスカイを刺し穿ちながら会話をする。
『はい! あなたの沖野瑞穂です! それよりも、私が今度こそ完璧なオペレーションしますから、飛鳥さんもがんばってください!』
「え? 何? ごめん、よくわかんない。どういうこと? 俺達を連れ戻したいんじゃないの?」
魚人型ディザスカイを蹴り飛ばしながら、飛鳥は首を傾げる。
『上層部に対する行動理由はそうです。けれど、だいたいTDGの構成員はディザスカイに良い思いをしてる人なんていませんからね。避難誘導が終わった手の空いている方は、助太刀に来てもらっています』
「……ああ、なるほど」
確かに、自分に対してそんな悪感情を向けてくる人もいたなと思い返しながら、その言葉に頷く。
ディザスカイに襲われたりした人間が、ディザスカイに関して忘れなければ、それはディザスカイの恐怖の耐性があるのと同じことだ。
見分け方としては、とても手っ取り早く、予算のかからない方法だと、飛鳥は感心した。
「え? じゃあこの通信とか、聞かれてたらヤバいんじゃないの?」
『今天願さんと飛鳥さんが装着してらっしゃるのは、TDGが管理していない個人所有物なので問題ありません。奈津子さんが材料を用意して、それを改造したと言っていました』
ちらりと、戦いながら泰造の方に目と耳を向けてみる。
「いや本当、お前って真正のツンデレだよな。俺を監禁しようとした理由が、俺ならなんとかなると思ってたとか……」
『だー! うっさい! 忘れろ! 忘れろ! そのかわり責任は、せーんぶ泰造に取ってもらうんだからね!』
「はいはい分かりましたよお姫様」
何やかんや言って、あの二人は愛し合っているのかと微笑ましい目で飛鳥は見守る。
二人の会話の邪魔にならないよう、泰造に近づく魚人型ディザスカイは倒そうと心に決めた。
『……災害級、ニンユウガイが出てきた時の事も謝罪したいので、ちゃんと帰ってきて下さいね』
沖野の言葉に、そんなことはないんじゃないかと飛鳥は思った。
あのシールドが沖野のサポートで転送されていなかったら、自分の回復はもっと遅く、もっと悲惨なことになっていたに違いない。
だがこういったタイプは、いくら大丈夫だと否定しても、自分を責めてしまう人間だ。
「それは謝らなくていいですよ。もう許す。だからこれからのオペレーション、お願いしますね」
だから飛鳥は彼女の言葉を認めて、これからを託す。
『はい! 頑張らせていただきます』
とびっきりいい返事が返ってきて、飛鳥は安心した。
人のよい感情を読み取ることはできない飛鳥だが、ハーフアップに髪をまとめ上げ眼鏡を付けた可愛らしい女性は、きっととびっきりの笑顔を浮かべているんだろうなと思った。
「俺達の知らないところで、随分とお膳立てされちまったみたいだな」
敵を薙ぎ払いながら、泰造は飛鳥に近寄ってくる。
「そうですね。泰造さんも思っていた以上に、愛されている方の様でしたね」
「……そうだなー。思っていた以上だった」
飛鳥のからかいに動じることなく、泰造はそれを肯定した。
「その期待を裏切らない為にも、行くか」
TDGの仲間達が魚人型ディザスカイを惹きつけてくれたためか、随分と数が減った。
すぐにでも災害級ディザスカイ、ニンユウガイと対峙できる状況にある。
「随分と遅くなりましたけど、行きますか」
「ああ」
泰造と飛鳥は互いの意思を確かめあうと、冷たい雨が降り注ぐ中、ニンユウガイの元へと走り出した。
その挑戦を嘲笑うように、ニンユウガイはそこにいる。
復讐の決着は、もうあと少し。
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