忘れられた国アルメルティー
@muny
第1話 始まりの街 〜再会〜
朝方 街のはずれ
「おら!!」
フードを被った子どもが体格の良いドワーフに突き飛ばされた。
「離して!」
こどもは、ドワーフの腕を払い走った!
しかし、ドワーフの仲間に捕まってしまった。
「逃げれると思ってんのか!!」
ドンッ!
「はやく、取ったもん出しな!!」
「なにも、取ってません。」
「あぁ!?てめぇが取ったのは、わかってんだよ!!」
ドワーフは、こどもを掴みあげました。
「嬢ちゃん、いま出せば見逃してやる。」
「ほ、ほんとですか!?」
「あぁ、命だけはな」
「そんな!! 」
こどもが諦めかけたその時!!
ドンッ! ドドン!!
ドワーフたちがなにかに突き飛ばされた!
「はやくこちらへ!」
突然の声と共にこどもはいなくなってしまった。
「痛てぇな!!なんだよ!!」
「ガキがいねぇぞ!」
「なに!?追うぞ!!」
「おう!!」
ドワーフたちはこどもを探しに走り去っていった。
しかし、あのこどもはどこに?
そして、いまの出来事と声の主は誰なんだ?
疑問ばかり浮かんでしまった。
この時はまだ知らなかった
こどもと謎の人物が仲間になるなんて。
数分後
街の中心部に着いた俺は
その圧倒的存在感に驚愕していた。
「なんだ、、これは、、」
目の前にそびえ立つのは
何者も寄せ付けまいとする、全体がバリアに覆われている城だった。
「これが、ルーヌメッシュ城!?」
ルーヌメッシュ城とは、30年ほどまえに建ちあげられた民族の平和の象徴となる城だった。
そこの現当主『メリル・メッシュ』彼女はわずか14歳ながら城の当主になったのだった。
「メリルは、元気なのか?」
そんなことを思っていると
「貴様、そこでなにをしている!!」
背後から聞き覚えのある声がした。
「あ、いや!ちょっと立派な城だなぁと、、、!?」
振り向くとそこには
長身の女性とその女性に抱えられたまま気絶している先程のこどもがいた。
「あなたがさっきその子を助けたんですか!?」
「ん?あぁ、この子は姫様なんだが、お転婆すぎて、街に出ては問題ばかり起こして大変なんですよ」
姫様?ん?
そんな風に疑問に思っていると
「すまない、急いでるので、これで失礼!」
彼女は突然消えてしまった。
そう、瞬間移動してしまったのだ。
「姫様か、、メリルに妹はいないはずだが、、、」
そう思っていると、またしても背後から
声がした。
「リーティア、、、」
忘れられた国アルメルティー @muny
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