第4話光と闇の中で

ここはミルーユ王国のとある教会。その教会の屋根に立つ二人の幼子。

二人は金髪碧眼で片方は前髪を左に流し、もう片方は右に流している。二人とも男の子のようだ。


「なあ、ガーベル。ボクたちはこのまま何もしなくていいんだよね。」

右に流したほうが、もう一人に問いかける。その透き通るような青い瞳は少しいたずらっこのような感じを持たせた。

「あぁ。メッサー。ぼくたちは何もしなくていい。だってそれは、」

「「あの方の指示だから。」」


依然としてまだ町は宵闇に包まれたままである。

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吸血鬼は決して惡を望まない 翼 侑希 @runa

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