113・月読命と須佐之男

 名乗りを終えた狩夜は、塀の上から改めて禁中を見回した。


 背の高い建造物は少なく、ほとんどの建物は一階建てであり、二階建ての建物は数えるほど。それらは基本的に白塗りの土塀と、瓦屋根で統一されており、一流の職人による素晴らしい装飾がそこかしこに施されていた。日本庭園に酷似した禁園はとても広く、植えられた様々な草木と、池を泳ぐ色鮮やかな観賞魚が、見る者の目を楽しませ、飽きさせない。


 京都の二条城を彷彿させる、見事なまでの平城。フヴェルゲルミル帝国の頂点である帝が住まうに相応しい場所であると、狩夜は思った。


 そんな禁中の主殿、その庭先には、狩夜たちの乱入によって崩壊した切腹場があり、その中央には真央――ではなく、美月揚羽がいる。主殿の中にはオーガ・ロータスの毒に侵された帝が力なく横たわっており、その近くにはカルマブディス・ロートパゴイと美月立羽、そして、レイラの蔓によって空中から射出された、巨大な蛇の頭部がある。


 先の名乗りは自己紹介と宣戦布告だけでなく、挑発と誘導も兼ねていたのだが、最重要の人質である帝から離れるという愚を、主犯格二人は侵さない。


 カルマブディスは、予期せぬ侵入者である狩夜の包囲を、禁中の各所から続々と集まってくる仲間に任せ、帝の傍を動こうとはせず、立羽は陽動と伏兵を警戒しているのか、真剣な表情で頭上のうさ耳を機敏に動かしていた。


 恥を忍んであんな名乗りをしたいうのにこの結果。やっぱり魔物みたいに簡単にはいかないか――と、人間を相手取る難しさを狩夜が痛感していると、カルマブディスが次のように叫ぶ。


「叉鬼狩夜だと!? なぜ貴様がここにいる!? 貴様はギョッルの廃坑で罠にかかり、地の底へと落ちたはずだ!? 開拓者になって一カ月半の貴様が、Lv9の〔対異常〕スキルを有しているはずがない! 地下空間に満ちたオーガ・ロータスの花粉を、どうやってやり過ごした!?」


「あなたと同じく相棒が優秀でしてね。どうにか九死に一生を得ました。御自慢のオーガ・ロータスは、休憩所に保管してあった大量の実もろとも、すでに駆除させてもらいましたよ――って、その口振りだと、オーガ・ロータスの状態異常攻撃を無効化するには、やっぱりLv9の〔対異常〕スキルが必要なんですね? つくづくユグドラシル大陸に存在しちゃいけない魔物だな、あれは……」


「わ、私の相棒は……私の最高傑作はどうした!?」


「そう言うと思って、わざわざ首一つ持ってきてあげたじゃないですか。それがあなたの相棒の成れの果てです。テイムされた魔物を殺すのは犯罪行為でしたね? 言い逃れはしません。僕がやりました。ギルドに訴えたければどうぞご勝手に。もっともその場合、先に捕まるのはあなたのほうでしょうけど」


「が……ぐ……」


 切り札であった相棒の死。その否定しようのない証拠を突きつけられ、言葉を詰まらせるカルマブディス。そんな彼に追い打ちをかけるように、狩夜はなおも口を動かし続けた。


「矢萩さんと牡丹さん、それと青葉君は、僕の方で異常状態を治療し、保護しておきました。欲をかいて僕のソウルポイントまで狙ったのは失敗でしたね」


「その三人は今どこにいる!?」


「その問いに素直に答えると思いますか?」


 帝に並ぶ価値のある人質、鹿角青葉。それを保護したという狩夜の言葉に、揚羽の耳と体がピクリと動く。それを見て取ったカルマブディスは、慌てて近くに置いてあったケージを手に取り、その中にいるラタトスクに向けて、怒鳴るように問いかけた。


「おい! 鹿角家と美月城の方に異常はないか!?」


『こちら鹿角家、異常なし』


『こちら美月城、異常なし』


 ラタトクスの額にめり込む真っ赤な石。そこから間を置かずに聞こえてきた仲間からの返答に、カルマブディスは安堵したように息を吐いた。次いで、少し余裕を取り戻した様子で指示を飛ばす。


「そうか、ならいい。禁中に賊が侵入したが、こちらで対処する。お前らは決して持ち場を離れるなよ。不意の襲撃に備えて見張りを増やし、警戒を厳となせ。それと、人質からは絶対に目をそらすな。特に将軍家の人間からはな!」


 人質は帝と青葉だけじゃないんだぞ。そう揚羽を脅しながら通信を終わらせるカルマブディス。帝だけでなく、遠く離れた場所で家族と家臣たちが人質となっている限り、揚羽はカルマブディスに逆らえない。


 優位なのはまだ私だ。そう言いたげな顔で呼吸を整えるカルマブディスに向けて、狩夜は言う。


「人質が無事でよかったですね。でも、縁もゆかりもない鹿角家と美月城の方々じゃ、僕に対しての人質にはなりませんよ?」


「縁もゆかりもないのは帝や揚羽も同じではなくて!? あなた、なんでここにきたのよ!?」


 狩夜の言葉に答えたのはカルマブディスではなく立羽であった。立羽は苛立った様子で狩夜を睨みつけ、次のように言葉を続ける。


「助かったのならすぐにでもこの国から逃げ出せばよかったのよ! 今このときに禁中に来た理由は何!? 揚羽を助けに来たとでも言うつもり! そんなにその女を手放すのが惜しい!? その女の抱き心地がそんなに良かったの!? 理由はどうあれ、そこにいる女はあなたを裏切り殺そうとしたのよ!? そんな女を、なんであなたは命懸けで助けようとするのよ!?」


「——っ」


 立羽の言葉に揚羽が息を飲み、体を小刻みに震わせる。そして、疑問、困惑、恐怖、様々な感情が入り混じった視線を狩夜へと向けた。


 そんな揚羽と立羽に向けて、狩夜は言う。


「それ、いったいなんの話ですかぁ? あなた達に利用されて僕を奈落に突き落としたのは、真央っていう猫耳の女の子ですぅ。僕と将軍様は初対面ですよ。しょ・た・い・め・ん。僕みたいな田夫野人でんぷやじんと、フヴェルゲルミル帝国の至宝とも呼ばれるかの美月揚羽将軍様が、面識あるはずないでしょうに。何かの勘違いじゃありませんかぁ?」


 白々しい狩夜のこの物言いに、立羽の顔に青筋が浮かんだ。美人を台無しにしながら、立羽は再度狩夜に向けて問いを投げる。


「初対面だと言うのなら、なおさら助けにくる理由など――!」


「いいえ、理由ならあります。何を隠そう、僕は帝と将軍様のファンですからね」


 自身の言葉を遮って返されたこの言葉に、立羽は——いや、禁中にいる誰もが一時言葉を失った。そして、多くの間を要してから、誰とも知れずこう呟く。


「……ファン?」


 この呟きに、狩夜は小さく笑って見せた。次いで、自らが帝と将軍のファンとなった理由を語り出す。


「僕がこの国に来て今日で八日目。その八日間で、僕は真央と一緒に色々な場所を見て回りました。主要な町や村は大体訪れたつもりです。そして、訪れるたびに驚きました。だって、目につく人皆が笑顔なんですもん。帝都で僕に親切にしてくれた武家の女の子も、グンスラーで牧場を営む人も、レイプトで立ち寄った食堂で料理を口に運ぶ人たちも、皆楽しそうに笑ってた。月の民の男性がどんどん数を減らして、もの凄く大変な――それこそ、国が滅んでもおかしくない非常時なのに、そこにはごく普通の、人間らしい営みがあった」


『……』


「不思議に思った僕はこう尋ねました。こんな大変なときに、どうして皆さん笑顔でいられるんですか――と。そしたら誰もがこう答えましたよ。国の問題は、御帝が、将軍様がきっとなんとかしてくれる。あの人たちがいるから、私たちは笑顔でいられるんだ——ってね」


「あ……」


 狩夜のこの言葉を聞き、揚羽の目に力が戻った。そうだ、彼女も見ているはずなのだ。共に訪れた町や村、そこで日々を生きる帝国国民たちの笑顔を。


 その全てが心からの笑顔だとは思わない。作り笑いや、空元気もあったと思う。皆、本心では不安で不安でたまらないはずだ。日々ため込んだ不安とストレスが、発情期と共に爆発するからこそ、月の民の成人女性は、満月の夜に男を求めずにはいられなくなるのだから。


 この国が抱える問題は、すでに目に見える形で現れている。だけど、それでも皆笑えてた。この国が、今も国として成り立っているのは、帝と将軍のおかげに他ならない。


「その言葉を聞いたとき、この国の帝と将軍様は、どんな非常時でも国民を笑顔にできる凄い人なんだなって僕は思った! そんな凄い人を応援したいなと思って、いったい何が悪い!」


 将軍になるべき人間じゃなかったなんて言わせない。彼女が将軍じゃなかったら、この国はとうの昔に終わってた。


 たとえ彼女自身がそれを否定しても、狩夜は全力で彼女を肯定する。彼女が残した功績を、今なおこの国に溢れる無数の笑顔を、否定などしてたまるものか。


「いいかよく聞け改革推進派のインテリ野郎! 凡人代表として言ってやる! お前じゃ無理だ! お前が王様じゃ、月の民はもう誰も笑えない! 誰もが下を向いて、毎日のように涙を流す、どうしようもない国ができるだけだ!」


「仮にそうなったとして、よそ者の貴様になんの関係がある!?」


「あるに決まってんだろ馬鹿かお前は! 僕は諸事情あって、もうしばらくこの国に滞在するんだ! 暗い顔をしている人を横目に食う飯が、お前は美味いのかよ!? 夜な夜な隣からすすり泣きが聞こえてくる部屋で、お前は安眠できんのかよ!? 僕の食事と安眠のために……右京ちゃんと左京ちゃんが笑顔でいるために……里見さんが安心して赤ちゃんを産むために……そして何より、真央の、僕の仲間の涙を止めるために……お前らが邪魔だぁ!」


 断固たる決意と、溢れんばかりの怒りを込めて狩夜がこう叫ぶと、レイラが背中から葉々斬を出した。それを右手で受け取った狩夜は、葉々斬の切っ先をカルマブディスへと向け、次のように言葉を続ける。


「以上が、僕がここに来た理由であり、帝と将軍様を助けようとする理由だ! カルマブディス・ロートパゴイ! お前の野望は僕たちが叩き潰す!」


「ふ、ふん! できるものならやってみろ! そこから一歩でも動いたら、貴様が助けにきたその帝と将軍は、決して無事ではすまんぞ!?」


「さて、それはどうですかね?」


 カルマブディスの脅しに対し、狩夜はこう言葉を返しながら不敵に笑って見せた。そして、それとほぼ同時に、動くはずのない息絶えた蛇の頭部が、主殿の中で音もなく口を開く。


「「——っ!?」」


 禁中の誰もが塀の上の狩夜に視線を注ぐ中、揚羽と立羽だけがそのことに――人間すらも一飲みにしそうなほどに巨大な蛇の頭部の中で、ずっと息を殺し、機をうかがっていた、二人の草の存在を感知する。


「っく!」


 倒れて動かない帝にとっさに駆け寄ろうとする立羽。だが、草の片割れ、矢萩がそれを許さない。蛇の牙を削って作った即席の苦無を投げ、立羽の動きを阻害する。


 そして、もう一人の草、牡丹が疾風のごとき速度で蛇の頭部から飛び出し――


「うおっしゃー! イケメンゲットー!」


 歓喜の雄叫びを上げながら、誰よりも早く帝の元へと辿り着き、即座に両手で抱きかかえた。


「な!?」


 ようやく矢萩と牡丹の存在に気づいたカルマブディスが狩夜から視線を外し、慌てて後ろを振り返るが、時すでに遅し。もう牡丹は主殿の床を全力で蹴っていた。


 敏捷特化型のテンサウザンド。その本気の跳躍は驚異的であった。主殿から塀の外まで、文字通りひとっ飛びである。


「叉鬼狩夜、揚羽様のことは任せたからね! ばっははーい!」


 こう言い残し、牡丹は帝と共に夜の帝都の中へと消えていった。こうなってはもう狩夜でも追いつけない。この場で彼女らに追いつけるものがいるとすれば、牡丹とほぼ同等のステータスを持つ、矢萩だけである。


 そんな矢萩に向けて、狩夜は叫んだ。


「作戦成功です! 矢萩さん、後は手筈通りに!」


「心得ました! 叉鬼殿、ご武運を!」


 こう答えた直後、矢萩の姿が主殿の中から掻き消える。この後矢萩は、レイラ謹製の解毒剤を手に禁中を駆け回り、オーガロータスの毒に侵された他の人質たちを、順次解放する予定だ。


 禁中の内部に散らばっていたカルマブディスの仲間たちは、狩夜を捕らえるべく主殿の庭先に集結している。彼女を邪魔するものはもういない。いや、まだ数人はいるかもしれないが、テンサウザンドの矢萩をどうにかできるものはいないはずだ。


「い、今すぐ帝を追え――いや、追うな! 美月揚羽と他の人質たちを、あの猪豚よりも早く確保しろ! そいつらを盾に帝国を脱出し、新天地で再起を図る!」


 状況を瞬時に把握したカルマブディスが、こう指示を飛ばした。その言葉を受け、ある者は血相を変えて揚羽に駆け寄ろうとし、またある者は主殿の庭先から飛び出そうとする。


 だが——


「させないよ」


 狩夜の背中から木製のガトリングガンが飛び出し、即座に火を噴いた。高速で発射された無数の種子がカルマブディスの配下たちの進行方向上に着弾し、その行く手を阻む。


 この庭先から、誰一人逃がさない。そう視線で語りながら、狩夜は言う。


「帝は無事奪還しました。これでもう、お前が王になる術はない。どうしますか? 今すぐに降参するなら、痛い目に遭わずにすみますよ?」


「ま、まだだ! 私はこんなところで終わる男ではない! 美月揚羽、自らの足で私の下までこい! 忘れるなよ! 鹿角家と美月城は、今も私の支配下に――」


『いえ、もうお前は終わりです! カルマブディス・ロートパゴイ!』


 カルマブディスの言葉を遮るように、ラタトクスの額から青葉の声が響いた。そして、カルマブディスからの返答を待たずに、青葉はこう言葉を続ける。


『揚羽様、聞こえますか!? こちら青葉です! 鹿角家を占拠していた謀反人どもは、すでに無力化しております! オーガ・ロータスの異常状態からも脱し、我ら鹿角衆は意気軒昂! 皆、謀反人どもへの怒りに燃えております! 現在禁中に向けて急行中! もう間もなく到着します!」


 ラタトクスの額から聞こえてくる声は青葉だけではない。揚羽の傅役たる彼女もまた、ここではない場所で声を上げた。


『公方様! こちら峰子なのです! 小生たち美月家臣団も健在ですぞー! もちろん母君や、妹君たちもご無事なのです! 鹿角衆と同じく、小生たち美月家臣団も現在禁中に向けて急行中! もうすぐその場に馳せ参じますぞー!』


「な……な……」


 この二人の声に、カルマブディスがついに顔を青くした。そして、わなわなと全身を震わせながら、こう口を動かす。


「馬鹿な……馬鹿な、馬鹿な馬鹿なぁ!? だとしたら、先ほどの通信に返答したのはいったい誰だと言うのだ!? あの声は確かに私の仲間のものだった! 定時連絡だってちゃんと——」


「レイラ」


 カルマブディスの言葉を遮るように、相棒の名前を呼ぶ狩夜。その呼びかけに答えるように、一発の銃声が禁中に響いた。そして、ガトリンガンから発射された一つの種子が、カルマブディスの手前三メートルほどの場所に着弾する。


 着弾した種子は即座に発芽し、成長。人の口に酷似した花を持つ、不気味な植物が姿を現した。


 その花が、カルマブディスの仲間とまったく同じ声で喋る。「こちら美月城、異常なし」と。


 もはや顔面蒼白となったカルマブディスに向けて、狩夜は言った。


「オーディオフラワー。便利でしょ? 鹿角家と美月城を先に攻略してからここに向かったから、こんな時間になっちゃいました。そしたら将軍様が腹を切ろうとしてるし……いやー焦った焦った。間に合って本当によかったよ。僕、言いましたよね? お前の野望は、が叩き潰すって!」


「く……く……くそがぁあぁ!」


 こう叫びながら力任せにケージを叩きつけるカルマブディス。壊れたケージからラタトクスが逃げ出し、すぐ近くにあった庭木を駆け上った。


 そんなラタトクスの姿を視線で追いながら、狩夜は口を動かす。


「ま、そんなわけです。これで、人質は全員無事に救出されました。あなたを縛るものは、もう何もありませんよ、将軍様。大丈夫。これは死の際にあなたが見た幻覚でも、都合のいい夢でもありません。帝も、青葉君も、そして僕も、誰も死んでなんかいない。あなたの家族も、家臣も、オーガ・ロータスも、全部なんとかなりました。後は、そこにいる謀反人たちを成敗するだけ。それですべてが終わります。だから——」


 狩夜はここで一旦言葉を区切る。そして、有らん限りの声で次のように叫んだ。言葉には力がある。そう信じて。


「立て、美月揚羽! あなたを慕うこの国の民が! 家臣が! 他でもない! あなたの言葉を待っている!」


「——っふ。惚れた」


 揚羽は小言でこう呟いた後、介錯人が落とした刀を手に取りながら立ち上がる。そして、その刀を抜き放ちつつ、自信に満ちた声で名乗りを上げた。


「フヴェルゲルミル帝国・第八百三十二代将軍にして、月読命流皆伝、美月揚羽……推して参る!」


 ラタトクスを通して、青葉や峰子たちも聞いたであろうこの名乗りを合図に、狩夜は塀を蹴り、その身を空中に躍らせた。そして、勇ましい笑顔を浮かべながら、葉々斬を握る右手ではなく、空手である左手を前に突き出し、叫ぶ。


「使うよレイラ! 魔草三剣が一つ――草薙くさなぎ!」

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