-第21訓- 女子は嫌いな相手に無視をする

 七月に入り、定期テストも間近に控えているのもあって毎週水曜にあるロングホームルームの時間は大抵試験に向けた自習時間になる。

 しかし今日はとある事情によりクラス内でのミーティングになった。


「テスト後にある球技大会についてだが、男子はサッカーかバスケ、女子はバレーかドッヂボールなー。この時間内に決めろよ。じゃああとはクラス委員二人、頼んだぞー」


 教壇に立つ鎌ティーはそう告げると、生徒たちはがやがやとざわめき出す。


「俺はサッカーだわー。ななっちゃんは?」


 この間の席替えをして、俺の斜め前になった長谷が聞いてきた。


「バスケ。サッカーあんま得意じゃないし」


「うちのクラスにバスケ部いないから不利だよなー」


「それな。せめて経験者のやつ誰かいねーの?」


「たぶんいない。イナっちはサッカーうまいしサッカーだろうしな」


 そんな他愛もない会話をしていると、クラス委員である稲村ともう一人の女子が仕切りを始めた。


「じゃあまず男子のバスケからー。希望者は手ぇー上げてー」


 はーい、と俺は手を上げた。


「一、二、三、四……一人足りないな。誰かもう一人バスケの人いなーい?」


 稲村は聞くが、誰も手を上げない。


「いないかぁ。うーん……じゃあ俺がサッカーとバスケ両方出るけど、それでいい?」


 すると、その稲村の提案に異を唱える女子数人現れた。


「はぁ? ダメに決まってんじゃんそんなの」


「そうだよ。そんなことしたらサッカーにもバスケにも出ない人出てきちゃうかもだし」


「本当は出たいのにイナっちのせいで出られなかった、って人いたらどうすんの?」


 なんとも挑発的な発言。

 確かに基本的に球技大会は一人一競技しか参加できない決まりだ。

 しかし毎年運動のできるやつが両方参加することがあり、所詮はお遊びの球技大会なので、それを責める者はおらず黙認されているのだが、今回に限り彼女らはなぜかそれを許さない。


「あ、悪い。そういうことじゃなくて、人数足りなかったら参加しようかなと……」


 稲村は言うが、それで女子たちは収まらない。


「そういうのはちゃんと後々のこと考えてから言ってよ」


「気ぃ遣えないね、ほんと」


「やっぱ変わったねーイナっち」


 うひょー、女って怖ぇー。

 ご覧の通り、例の稲村事変以降、彼は楽寺さんと倉高さんのみならず、色んな女子からの風当たりが強い。

 今までの稲村ならばこんなことは言われなかっただろうが、例の遊び人報道が出て以降こういうことがままある。


「……わり、気を付ける。じゃあ先に他の種目の参加者決めようか」


 しかし稲村はそんな彼女らに反抗することなく、静かに身を引いた。


「……うっはー。キツいなー女子たち。よく耐えられんねイナっち」


 長谷が小声で俺に言う。


「ほんとそれ。俺だったら『うっせんだよブスども! 揚げ足取ってんじゃねぇよ殺すぞ! そんなに足揚げんの好きならてめぇらの太い足も唐揚げにしてやろうか、あぁ!?』とか言っちゃうわー」


「……いや普通女子に言えないからそんなこと。そうじゃなくて、よくこんな状況になる結果選んだなーってことな。俺はあそこまで自分を犠牲にするなんて無理だわ」


 稲村事変の際、例の非常階段での会合に長谷は同席していなかったが、事の一部始終は既に話している。

 確かに稲村の選んだ道はミソジニストの俺からしたら非常に理解しがたい。そしてそれは長谷のような普通の男子にとってもなかなか考えにくいものらしい。


「えー……女子のバレーボール、出たい人手ぇ挙げてもらっていい?」


 俺たちを含めクラスの面々がお喋りに花を咲かせている中、先ほどの影響もあってか遠慮気味に女子たちに問うた。


「これ今日コンビニで売ってた新作なんだけど当たりだった! 食べて食べて!」


「あー、テストだるぅ。早く終われー」


「最近推しの配信少なくなってて寂しー」


 ……しかし教室は騒がしいまま。しかも稲村の話に耳を貸さず、誰も手を挙げない。

 稲村とともに教壇の横に立つもう一人のクラス委員女子もつまんなそうに俯いて爪をいじっているだけ。

 いや、実際は誰も手を挙げなかったわけではない。手を挙げかけてやめる女子が数人いた。

 その中には由比さんもいて、気まずげにそろそろと手を下げ、「あれ……? あれあれ?」と周りを窺うようにきょろきょろしている。


「……あー、バレー出たい人はいないの、かな……?」


 稲村は聞くが、そんなわけがない。これはいわゆる……アレだ。


 女特有の精神攻撃――――〝無視〟である。


 女という生き物は男に怒りを覚え、それがある程度までいくと必ずこの攻撃を繰り出してくる。

 今回のように一人の男に対し大勢の女子がこれを執行することもあるが、これは一対一でも引き起る現象である。

 例えば恋人との喧嘩がある程度長引くと、女はしばしばこいつを発動させる。

 経験者ならばわかると思うが、こいつは非常に厄介だ。

 何たって話どころか目も合わせてくれないのだから対処のしようがない。どうすればいいのかなんてわかるわけがない。

 二人の姉を持ち、普段から女慣れしていて数多の女友達を有する稲村でさえこの有様。

 女がこの〝無視〟という行動をする原理については下記のような理由があるという。

 ―― 一般的に男性は左脳、女性は右脳で物事を考える。

 左脳は計算や技能的に優れた脳で、論理的な思考に適している。つまり男は何か問題が起こった時、原因を探りそれを解消することで問題を解決しようとする。

 一方、右脳は芸術や感情に働きやすい脳で、女は感情を訴えることで問題を解決しようとする。つまり女は男と違って事の原因を探ることより、今の悲しみや怒りを相手に伝えたがるのだ。

 しかし左脳、しいては論理的思考を基準とする男には感情的な女の言葉など理解ができない。それ故に女は自分の気持ちが伝わらない苛立ちをぶつけ、その上で「こいつ何も分かってない」と呆れ、最終的に〝無視〟というこの世で一番厄介な感情表現に走るのだ。

 ……ほんと、男女って究極的なまでに分かり合えないようにできてるよな。

 神様はよくもまぁ面倒な設定にしてくれたもんだぜ。もうちょっと何とかできなかったの?

 逆に、男が女に対して〝無視〟を敢行することはあまりない。

 論理的に考えてそんなの何も良いことを生まないし、そもそも男は〝無視〟という行為に『逃げてる』『女々しい』『男らしくない』というイメージがあり、男のプライドがそれを許さない。

 仮に男でそんなことをするのがいるならば、まさに『腐った女みてぇな男』だ。そんな奴は男女ともに反感を買う。

 そう。男が女をこういう風に〝無視〟するという行為は許されないものなのだ。しかし、女が男にする分にはなぜか当たり前のように許される。

 なぜなら彼女らは『無視されてしまっている男のほうが悪い』みたいな空気感さえ作り出す。これは女という生き物にしかできない、特殊な空間創造術。

 ……何が男女平等だ。男には許されないものが女には許されるという事実が俺は許せない。

 無視とは『現にあるものを、ないもののように扱う』という意味だが、これを男が使うのと女が使うのではワケが違う。意味は同じでも本質が違うのだ。

 圧倒的なまでに卑怯。なのに許容をされ、あまつさえ無視されるほうが悪者にされるという悪質さ……これこそ、女という生き物だけが持ち合わせる固有スキル――――〝無視〟である。

 ……まったく、これだから女は嫌いなんだよ。


「…………」


 不意に稲村と目が合った。すると彼は外国人みたく肩をすくめる。


「……ふっ」


 それに対し俺は軽く笑ってみせ、「がんばれー」と口パクで伝えた。

 この状況、確かに女子たちに嫌悪感を抱きはするが、和田塚くんの時みたく稲村の肩をがっつり持とうとは思わない。

 なぜなら彼はこの状況を自ら望んだからだ。こうなることくらいある程度予想はできていただろうし、覚悟もあったはずだ。

 それに、俺にわざとらしく肩をくすくめる様子を見せるような余裕のあるやつに手を貸す必要もないだろう。

 そんな彼はパンパンと大きく手を叩いて皆の注目を集める。


「おーい! みんな聞いてー! これ早く決めないと放課後とか残されちゃうからさー!」


 そうだ。こんな幼稚な嫌がらせをしても、最終的に困るのは女も一緒。そいつを分からせてやれば稲村を嫌悪する女どもでさえ彼を無視できないはずだ。


「…………」


「……ふん」


「……あー、めんど」


 すると予想通り、不機嫌そうではあるが彼女らは稲村のほうに顔を向け始める。ちょろいぜ。

 よしよし、少しは自分たちの行為の無意味さに気づいたかな? ……と思ったのだが、


「――あ? てめェ、なに調子乗ってんだよ?」


 声量はそこまでないのにもかかわらず、この騒がしい教室内でも光線のように貫き通る攻撃的な声。

 俺の右斜め後方にて、自分は王だとでも言わんばかりに腕と足組んでふんぞり返り、見下すように稲村を睨んでいる女子が一人。

 斜め分けにする前髪から覗く威圧的な双眸。肩甲骨の下まで伸びる黒髪長い黒髪には一本のメッシュ。耳にはシンプルなシルバーのイヤーカフ。

 そんな高圧的な見目とともに、性格もまさに〝女〟の悪い部分を全て詰め込んだような、俺も大嫌いな彼女の名は――――鵠沼。


「いや別に調子乗ってるわけじゃ……」


「ならアタシらに指図すんな、クズが」


 稲村の弁解も虚しく、一蹴。

 わー、ヤンキーだヤンキー。やだねぇ、怖いよー。

 どうやら鵠沼も女子たちの例に漏れず、稲村には思うところがあるらしい。しかも人一倍。


「ほんそれ。イナっち全然反省してないよねー」


「ちょっとは立場、わきまえたら?」


 鵠沼の一声に続いて教室のあちこちから声が上がる。けっ、金魚のフンが。調子乗ってんのはお前らだろうが。

 ……さすがに手ぇ貸すか? これじゃあ事態が収拾しない。俺も放課後残されるのは嫌だし……くっそ、めんどくせぇな、女ってのはよ。

 そう思った矢先、


「おいおいおい。どうしたんだ今日は? いつもこういうのは楽し気にやっているじゃないか」


 担任である鎌ティーもさすがに事の異常さに気づいたらしく、窓際のパイプ椅子に座りながら生徒たちに問いかける。


「…………」


 しかし、女子たちはそれに答えない。当たり前か、誰も「稲村は女子に酷いことをしたから、彼の言うことは聞きたくありません」なんて言えやしない。


「……? どうしたっていうんだまったく。先生も暇じゃないからな、頼むからこの時間で決めてくれよ」


 先生は首を捻り、それだけ言って再び生徒たちへ議題を戻した。

 当たり前だが、鎌ティーは俺たちの事情を知らない。

 大人というのは子供の世界のことをまるで知らない。無関心なのか、不干渉に徹しているのかは分からないが、びっくりするくらい分かっていない。

 だからといってそれを責めたいわけではない。男女問わず俺らだって先生に事情を伝えようなんて思わないし、こういうのに大人が割り込むとロクなことにはならない。むしろ鎌倉の対応はベストだと言っていい。

 でも、ふと思うことがあるのだ。「あんたらも昔は子供だったんだよな?」と。

 こういう子供たち独特のしがらみというか、いざこざというか、そういったものを先生たち大人だって身近で感じながら育ってきたはずなのに、なぜ大人になると子供の世界にここまで鈍感になってしまうのだろうか。

 ひと昔流行った学級崩壊とか、昨今よく耳にするイジメ問題とか、明らかに間違っている対応をしてしまっている大人が多すぎる。男女は分かり合えないのと同じく、子供と大人もどこか分かり合えない部分が存在するのは確かだ。

 なぜ、大人は子供に寄り添えないのか、なぜ分かってやれないのか、同じような経験はあったはずなのに。


「…………」


 たぶん、そういう感性を大人は気づかずに忘れてしまうのだろう。

 そういった経験があったとしても、その時自分がどう思っていたとか、どういう対応をしたとか、忘れてしまったのだろう。

 いや、忘れてしまったというより、本人たちは覚えているつもりでいるのだろう。だからこそ大人になってそういう局面になった時、ああした方がいいこうした方がいいと子供たちに口を出す。

 しかしその記憶は当時のままでも、成長とともに得た知識や価値観によって知らず知らずのうちに当時とは違う感性でその記憶を見てしまっているような気がする。だから対応を間違える。彼らの言う意見は大人から見た見解であって、子供と同じ目線で問題を見ていないことが非常に多い。

 ――俺たちも、大人になるにつれそうなってしまうのだろうか。それは止められないものなのだろうか。

 ……なーんて、そんな深刻になるようなもんじゃないけどね。ただちょっと思うってだけ。今回の俺らが抱える問題がそんな大層なもんじゃないしな。

 とにかく今は鎌ティーのおかげで女子たちも完全に稲村を無視できない状況になったわけで、これで正解なのだから何も問題はない。



    ×××


「いやー、今日のロングホームルームは大変だったねイナっち。何とか決まったから良かったけど」


 テスト一週間前ということで部活も休みなため、久々に俺、稲村、江島、長谷の四人で学校からの帰り道を歩いている。


「マジそれ。鵠沼さんとか超怖かったなぁー。あんなんちびるわ」


 江島と長谷が女子のいない空間になったのを皮切りに、吐き出すように本日の感想を述べる。


「まぁな。まさか楽寺と倉高だけじゃなく、あんな大勢に攻撃されるとは思わなかったけど」


 苦笑いを浮かべながら稲村は今日を振り返る。

 え、お前それ予想してなかったの? 女なんて徒党を組むのが基本だぞ。一人の男を狩るのに一人じゃ絶対に来ないぞ。山賊のそれと一緒だぞ。あいつらみんな野蛮。まじアマゾネス。


「でもイナさん……キツくない? 大丈夫?」


 江島は彼を心配する。ほんと優しいなこいつ。女子かよ。いや女子はそんなことを言いつつ大して心配してないのがデフォだからこの例えは間違ってるね。撤回撤回。


「大丈夫だろ。こいつはそんなんでヘコむタマじゃない」


 代わりに俺が答えた。いや、なんとなく。

 すると稲村はニヤッと笑って筋肉を見せるように腕を前に出し、もう片方の手でその上腕二頭筋をパンパンと叩き、「まーよ。ここが違ぇーから」と笑いを取る。

 いや、これは技量の問題といよりメンタルの問題だと思うから叩くなら自分の胸じゃね?


「それにな、女子全員が全員敵ってわけでもねーんだ。たまに俺を心配して声かけてくれる子もいるし、そういうのありがたいよね」


 訂正。これは技量の問題でした。うわー稲村さんこんな状況になってもまだモテてるんですね。その子らもお前のこと好きなんじゃね? やり手ですわ、さすがっすわ、これは叶いませんわー……あー早く死なないかなこいつ。

 そして彼はひと呼吸置いて、遠い目をしながらさらりとこんなことを言った。


「――まぁ見てな。耐え切ってみせるからよ、女子からの全ての嫌がらせにな」


 その台詞に、俺を含めた他三人は目を見張ってしまった。

 ……くっそ。やっぱこいつ、かっこいいんだよなぁ。そらモテるわ。

 男女問わず誰とでも仲良くでき、ノリも良く冗談も言えてバカっぽくもなれるくせに勉強はでき、スポーツも万能、恋愛を含む人間関係も何だかんだでスマートにこなす。

 女子から見たらイケメンなのは当たり前だが、その上に男から見ても男前という完璧具合。

 ……まったく、こんなにかっこよくイジメられてるやつは初めて見たぜ。

 とか、そんなことを思ってしまったが、俺はあえて、


「くっせ。今のはマジくっせぇーぞ稲村ぁ」


 茶化した。称賛を送るのではなく。


「かっくいー」


「うはー、俺もそれ言ってみてー」


 続いて江島も長谷も同じように茶化す。

 男というのはそんな発言を真面目に褒めたたえることは少ない。必ずと言っていいほど、茶化す。茶化してネタにして、笑い飛ばす。

 稲村だってそれを狙って言ったのだろうし、真面目くさる方が不自然だ。ある意味、これが男の世界では最大級の称賛の仕方なのかもしれないが。


「おいィ? 俺いま超かっこいい感じだったんだが?」


 定石通り稲村はおどけて見せる。それに対し俺らは、


「うっせぇよ、イジメられてるくせにかっこつけんな」


「ははは、イナさん余裕じゃん」


「『耐え切って見せるからよ~』……どう? 似てね?」


 と、更にイジる。

 この場を女子に見られていたら「は? 二人の女子を泣かせておいて何はしゃいでんの? ふざけんな、こっちは本気で怒ってるんだよ?」と思うのかもしれないが……はっ! 知ったことかよ。何でお前ら女の都合で俺たち男子までお通夜ムードにならなくちゃいけねぇんだ。

 女子たちは稲村を虐げることで全体に『稲村を仲間はずれにしよう』という空気を蔓延させたいのだろうが、そうはいくか。

 残念だが、男子ってのはあらゆるものをネタにして、『オモチャ』にする生き物だ。

 休み時間に丸めた紙と箒で行う教室内野球、合唱コンクールで練習であえて音を外すおふざけ、文化祭で準備中に段ボールでチャンバラごっこ……今回のそれもその一種。

 効かねぇな。女子の『稲村を仲間はずれにしよう』という空間創造術など、俺たちには効かねぇ。

 なぜなら俺たち男子にかかえれば稲村イジメさえも『オモチャ』にして、ふざけるネタにしちまうから。

 そう、男子はいくつになっても『オモチャ』が大好きなのだ。ミニ四駆もベイブレードも遊戯王も、たまに学校に持ってくるやつがいると必ず盛り上がるのが男子高校生。そしてそれは今回のように目に見えるものじゃなくてもいい。

 そういうのを横目で「ガキくさい」と見下すお前ら女子なんかにはわからねぇだろうな。子供心を忘れない、俺たちの美学を。


 悪ィがこれが――――〝男の子〟なんだぜ。

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