ラスボスメーカー 第17話

ラスボスメーカー後日談。

ラスボスメーカーはどうだったか、ということだが、今までで一番評価のコメントをもらい、評価そのものもぼちぼち、という結果だった。

そしてこれが少し嬉しかったのだがあるブログでラスボスメーカーが取り上げられていた。そのブログはインディーズゲームを評価するブログサイトだった。それによると、ラスボスメーカーは「やりこみ要素もあり、ドット絵がノスタルジックなリズムゲーム」だそうだ。そのブログサイトの運営者はラスボスメーカーをオススメ度3としていた。3かよ、というのも正直なところだが田上によると、

「けっこう辛口なサイトだからね、まあ2でないだけましかな、よかったんじゃない?わはは。」

とのこと。

でも俺は世の中で初めて俺たちが作ったゲームが認められたような気がした。

見てくれている人がいるんだな、と。


そしてもう一つ後日談。

俺たちはゲームサークルを立ち上げることになった。

きっかけは少し前に植村がブチ切れた例の彼。

ラスボスメーカーを見て謝ってきたのだという。そしてできれば一緒にゲームを作りたい、教えてくれないか、と言ってきた。とくに断る理由もないため俺は二つ返事で了承した(植村はまだあのことを根に持っていたようだが、それも今ではなくなったようだ)。その流れの中で学生サークルにして定期的に集まって交流しながらゲーム作りをしていったらいいんじゃないか、ということになったのだ。そして気づいたら俺はそのサークルのリーダーになっていた。これはいつかの文化祭のときのようだが、そのときと同じで逃げられないと察した俺はすんなりそれを受け入れた。

植村曰く、

「水原くんってリーダーっぽくないけど、リーダーなんだよね。」

だそうだ。

ほんと大きなお世話だ。

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ランサー 優介 @yusuke

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