オルゴールと不思議な森

雨砂糖

第1話

プロローグ


「××お誕生日おめでとう。」

優しい母の声

あの頃はまだ、幸せだった。

みんな笑顔で楽しく暮らしてた。

「ありがとう!お母さん」

私は、雑に包み紙を剥ぎ取る。

中身は、小さな箱の様なものだった。

「お母さん、これ、何?」

母は、ニコニコとしながら答えた。

「それは、オルゴールよ。

私が居なくなっても、寂しく無いように。」

それが、母の最後の言葉だった。


その言葉を最後に、母は消えた。


「お母さん、寂しいよ。」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

オルゴールと不思議な森 雨砂糖 @amazatou2525

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ