先生のことをどんなに想っていても、卒業してしまえば終わり。
それでもいろんなキーワードで思い出してしまう、そんなとき。
連絡が来たらどうしますか――?
少しだけミステリーのような展開にわくわくして一気読みでした。
教師と生徒の恋愛ものというと学校で出会い、片想いして、学校の中でいろんな出来事があって――という現在進行形で語られるものが多い。
社会人になってからという始まりと、過去の描写が程良いスパイスになり、学生時代の初々しさと大人になってからの戸惑いや先生の違った面が見られてすぐに虜になりました。
嫌味がなくサラリとしているのにどこか艶っぽい。
ストーリーの興味ももちろん、文章に惹き込まれました。
辛さが、切なさが、愛しさが。
一つ一つの仕草や言葉で伝わってくる。
本当に好きだからこそ相手のことを先読みできるし、その人の為になることをできる。
そんなことをこの作品を読んで感じました。
読み終わったあと、何度でもこの二人に会いたくなります。
ぜひ、読んでみてください。
高校時代の辛い体験のくだりは、少し読んでいるほうもつらくなってしまって(それだけ描写が上手いのだと思います)、それでも要所要所に散りばめられたエピソードに癒されました。コンビニのプリンを見たら、絶対に思い出しますよ♪
後半はもう一気に、翠ちゃん応援団になって、途中からは新島先生にも応援旗を振りながら読みました。
大人の優しさと寛容さと、でも翠ちゃんに落ちた男としての側面も、すごくツボでした(#^^#)
どんどん乙女に戻っていく翠ちゃんがとっても可愛くて、新島せんせも素敵でした。
他の方も書いておられるように、私もせんせはディーン・フジオカで、翠ちゃんは多部未華子ちゃんで、BGMはピアノのWork用を流しながら、堪能させて頂きました。有難うございました。
追記:一部修正削除したのは、もっとこの先も作品を読ませて頂いて、交流ができるようになってからお伝えすべきだったのではと反省してのことでした。温かいお返事を頂戴し、却って恐縮しております。どうぞこれからもよろしくお願いします。