第10話 蒼井依知華
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「……意外、ですね」
潮風に髪を揉まれながら、僕は、素直に感想を呟いていた。
「本当にあの織部さんが、僕らにお見舞いに来て欲しいだなんて仰っていたんですか?」
「ええ! それはもう寂しそうにお願いしていましたよぅ」
自動操縦のフェリーのデッキだった。相田さんが、青く爽やかな空と海をバックに、爽やかさの欠片もない動きで身をくねくねとさせている。
「恋する乙女もかくや。頬を赤く染めて、もじもじと恥らいながらね」
「流石にそれは脚色でしょうけど」
相田さんの知り合いで居続けるコツは、相田さんを適度に信じないことだ。
「お誘いは素直に嬉しいですね。てっきり、僕は嫌われたものだと思っていたので」
「それはよかった! 楽しみにしてますね」
どうして僕のお見舞いを相田さんが楽しみにするのか。
訝しくはあったが、追求をする前に、相田さんが口を開いている。
「いやぁ、それにしても、トミノ民科捜の皆さんが御無事で何よりでした」
大袈裟な動きで、相田さんは肩を竦めてみせる。
「織部さんから《孤島》に乗り込むと連絡を受けた時から、私が依頼した案件で富野くん達に死人が出たらどうしようかと、気が気じゃなかったんですよ」
これが真心からの言葉なのだとすれば、ここまで嘘くさく聞こえてしまう相田さんは可哀想だった。
「特に、白壁さんの回復には、正直驚かされちゃいましたねぇ」
「ああ……それは、全くですよね」
完全な同意を示しつつ、僕は、フェリーの運転手を務める白壁大典くんの背中を見やった。白いポロシャツに畝のような筋肉を浮きだたせる白壁くんは、三日前に銃弾に体を貫かれた人間とは到底思えないほど、頑健としている。
「今回もアレですかね、医者がよかったんですかね?」
「いえ、赤肚さんの出番は、今回はありませんでした」
「へ?」
「白壁大典が、自力で躱したのだ」
口を挟んだのは、珍しく蒼井だった。
寝癖のついたグラスファイバーを思わせる蒼髪に夏の陽を反射させながら、サマードレス姿の少女が、欠伸をしながら船室から出てくる。
「自力、ですか」と相田さんが頬を掻く。
「そうだ。怪人による銃撃の瞬間、白壁大典は、ぎりぎり致命傷を避けるように体をひねっていた。弾丸は、腕も、腹も、主幹血管を掠めただけで貫通していたのである」
くあ、と欠伸を一つし、蒼井は、ぎゅっと背伸びをした。
「間一髪の幸運と言わざるをえない。白壁大典が拳銃による致命傷を紙一重で避けられる人間でなかったら、今頃、白壁大典は死んでいた」
「その言い方だと、拳銃で白壁くんを殺すのは不可能ってことになっちゃうんですけど……」
僕は首を振る。「まぁ、いいですけどね」
「ははは。頼もしいですねぇ」
相田さんが、カバンからタブレット端末を取り出しながら言う。
「さて。《孤島》への到着まであと五分ほどあります。今のうちに、本日午前に依頼していた例の現場の検証結果をご報告いただきたいのですが、可能でしょうかね?」
「ええ」
僕は頷いた。そして、言う。
「紀乃色名さんのご自宅、『双子探偵・キノキノ探偵事務所』の検証結果をご報告します」
事件の最終局面。
現れた相田さんによって蒼井が捕縛された直後だ。
食い散らかされ、ボソボソに使い古された毛布のようになった《怪人》が、血だまりに大の字になったまま掠れた声を漏らした。
「か、は、は……」
喉に絡んだ血に噎せているのか、と最初は感じた。が、その掠れた声が笑い声であるのが分かって、そして、次第に声に意味を聞き取れてきて、僕は戦慄することになる。
「世界にある、ボタンの、数は……」
赤黒くぬめった《怪人》の手が、懐から灰色の板を取り出した。
親指の下には、いかにもな形をした赤いボタンがあった。
僕は眼を剥き叫んだ。
「っ、よせ……」
「オレの……ボタンには……オレが……決着をつけるぜ」
息も絶え絶えなはずの《怪人》の口調に、邪悪な諧謔の灯火が帰って来ていた。
そして。
《怪人》の親指は感慨もなくガチリとボタンを押しこんだ。
直後、いつの間にか接近していたらしい相田さんが、《怪人》を拘束する。傷だらけの彼をひっくり返し、手錠をかけ、ボタンを奪う。流石の相田さんも、緊迫した面持を上げていた。
ひりつく静寂が訪れた。
僕は、息をつめて耳に神経を集中させた。
窓のない部屋から、屋外の様子を知るためだった。
そして。
雨は。
いつまで経っても、降らなかった。
あの時。
《怪人》が最後に押したボタンが、降雨のボタンでなかったのだとすれば、いったい、何が起こったのか。
「結論からいいますと、」
と調査で真実に辿りついた僕は言う。
「《怪人》がボタンを押した瞬間、紀乃さん達の自宅の、紀乃階音さんの研究室が、木端微塵に爆破されていました」
訪れた紀乃階音さんの自宅は、滑稽なぐらいにハッキリと半分になっていた。
もともとの構造が、玄関すら二つずつ構えた左右対称な家だったのだが、見事に片方の家が全壊し、もう片方は無事だった。結合された二棟にまたがって掲げられていた『双子探偵・キノキノ探偵事務所』という看板も、『キノ探偵事務所』だけが残った。冗談のようだが、階音さんが逮捕された今、意味的には正しい看板になったということになる。
「ふむ……。証拠隠滅のためでしょうか?」
「いえ。もっと厄介な気がしています」
船のモーターの唸りを聞きながら僕は人差し指をあげた。
「爆破の第一の目的は、研究成果を消滅させるため、という印象を受けました」
「研究成果、ですか」
「怪人の主張は一貫して、科学の進歩の糾弾でした。彼が犯行に使用した《光遺伝学》の奥義は、間違いなく、《怪人》が恐れた科学の極致に他ならなかったのだと思います」
いいか、オーディエンス。と、《怪人》は語りかけていた。
科学はここまで来たのだ、と。
オレたちが手にした科学技術、いったいどこまでできるんだ? 計画を練るうち、だんだん怖くなった。技術があるなら、後はほんの少し、使い手が変な気を起こしてさえしまえば、誰でも何度でも、《怪人》になれてしまう。
未確認技術(ブラックスワン)を先に見てきてしまった彼は、最後に、こう言っていたではないか。
「オレのボタンには、オレが決着をつける……。つまり《怪人》は、自分だけが至った《人を支配する力》を、闇に葬り去りたかったのだと思います」
《怪人》の力。
応用段階に至った、ヒト・コネクトームの回路図。
アルツ・ハイマー病の攻略法であり、人が世界にもつ知覚の真実であり、様々な精神病への疑問の解答でもあった奇跡の地図は、《怪人》の手で現代にもたらされ、そして、未来へと還された。
《怪人》は、世界を救い滅ぼせるボタンの一つを、自らの手によって破壊したのだ。
「なるほど。随分と、崇高なことで」
意外にも相田さんは、少々目を細めて唸っただけだった。てっきり、「ええっ、そんな理由で先端科学を葬ったんですかっ!? いやぁ、勿体ないじゃないですかぁ!」とでも絶叫すると思っていた僕は、安堵と、不安を覚える。
「では」
と相田さんが僕の人差し指を指差した。
「第二は何です?」と問うてくる。「爆破の第一の目的は研究成果の消滅。そう言うからには、第二の目的に心当たりがあるのですよね?」
「ええ」
そう。
ここからが、《怪人》が僕らに遺した最大のメッセージだ。
「逮捕された紀乃階音さんの容姿は、覚えていますよね」
《孤島》の研究室。いつ降るか分からない雨に僕が怯えている間に、相田さんは、紀乃階音さんのベネチアン・マスクを剥ぎ取った。
階音さんの頭が新田新雅の異形頭のようになっていれば事件はふりだしだ。悪夢のような再捜査から抜け出せるか否かの、運命の答え合わせだった。
結論として。
紀乃階音さんの頭蓋は、剥がれてはいなかった。
新田新雅のような絶対的な改造は、施されていなかったのだ。
だが、階音さんの額には、奇妙な銀色の機器が取りつけられていた。
頭に被れるような、歪曲したT字型の装置だった。眉根にそってあてると、こめかみの部分についた小さな針が肉に刺さる。後頭部にむかって伸びた箇所には、ファイバーでできた繊毛が生えそろい、頭皮に張り付くようになっていた。
「最悪の事態を恐れずに表現するのであれば」
と相田さんが、半笑を浮かべたまま言う。
「あれは、新田新雅の脳に取りついていた受信機の小型版に見えましたよね。つまり、彼は操られていた可能性がある」
「可能性はあります。ですが、あの程度の機械で、人間の脳の主導権を奪えるのかはかなり怪しいです。コントロールどころか、新田新雅の自発的な行動を不可能にしたような、致命的なダメージだって、階音さんの頭部には見受けられませんでした」
「ふむ。それで、紀乃さんの自宅で、何かが分かったと?」
「これを」
僕は甲板を少し歩き、相田さんの手に、ビニール袋につつまれた機械を置いた。
「爆破で残った紀乃色名さんの研究室の、彼女の机のなかから見つかった機械です。使用された痕跡がありました」
形容するなら、やや旧式の携帯電話。あるいは、大きめのゲームのコントローラとでも言うべきか。
のっぺりとしたボディに、色とりどりのスイッチが並んでいる。説明的な表記はないが、その見た目はまさに――
「操作用の端末じゃないですか」
相田さんが、口の端を柔らかく歪めて言う。「これって、階音さんの頭に付いていた、あの機械の?」僕は頷いて肯定する。
事情聴取を受ける紀乃色名さんの姿を思い出す。兄が事件の犯人だと知って、憔悴しきった姿。起こった事件の悲痛さと、兄がいなくなる辛さに挟まれ、ぼろぼろと涙を零す姿。
だが、あれが全て演技だとしたら?
『名前が派手なだけじゃなく、実際、かなり有能な二人組らしいぜ』
高柳さんの言葉が思い出される。茂上さんへの事情聴取の時や、体育の授業の時だとかの印象で、僕は紀乃色名さんを評価していた。しかし、いくら兄である紀乃階音さんの方が優秀だとは言え、彼女が僕の評価通りの人物だとして、それで「有能な二人組」として評価されるだろうか。
あの純朴な、無害そうな笑顔の裏で、実の兄を操り、無数の人を死に追いやり、島を破滅へと追い込む、悪魔のような計画を進めていたのかもしれない。
しかし――。
「でも、さっき言った通り、これで階音さんをどれだけコントロールできるか、定かではない。使用の痕跡があったとは言いましたが、色名さんがこれを使ったのかどうかは、分からない」
「つまり……?」
「つまり――」
そう。
色名さんの机にコントローラがあった。
階音さんの頭部には受信機があった。
新田新雅は操られ、脳に致命的なダメージを受けた。
階音さんの脳には、自由意志を阻害するような損傷はなかった――。
「蒼井。教えてください」
海の大気を吸い込んで、僕は、問うた。
「紀乃階音さんと紀乃色名さん、真犯人はどっちなんです?」
デッキの隅で、新しく購入した漆黒のソファーに偉そうに身を沈めた蒼井依知華は、白く小さな唇をひらき、こう言った。
「分からない」
もちろん蒼井が悪びれることは無い。
「《調査》はしてみたが、紀乃兄妹のいずれかの、決定的な犯行の瞬間は捉えることができなかった。紀乃兄妹の研究室が、両方とも、ブラックボックスのように見通せないのだ」
相田さんにも、蒼井の《調査》の能力は、伝えていない。
知られてしまえばきっと、MF市警の依頼バランスを崩してしまうだろうし、そうなってしまったら、僕と赤肚揺堂との《契約》が無効になってしまう。蒼井依知華の所有権が、僕から離れてしまうだろう。
だからこそ僕らは、《調査》と言う隠語を用いている。
「紀乃階音が活動している間、必ずしも紀乃色名がコントローラを握っていたわけではないだろう。しかし、怪人の《光遺伝学(オプト・ジェネティクス)》は、あくまで行動の方向付けを行う技術である。四六時中命令を送っていなくても、色名が真の操作者であることは否定できない」
相田さんが、ぶるりと身を震わせて、緩む口を押し潰すように口を押えた。
「それは、つまり……?」
「ご期待の通り」と僕は頷く。
「可能性の問題なんです」
相田さんの手の脇から、緩み上がった口元が見えた。
「僕らが対峙して倒したのは間違いなく紀乃階音さんでした。けれど、紀乃色名さんこそが、《光遺伝学》で紀乃階音さんを操っていた真犯人である可能性は、どうやったって残存するんです」
しかも、日本の法律は、疑わしきは罰せずだ。
科学の限界。
法律の限界。
日本の限界。
僕らの限界。
つまり、紀乃色名さんの存在は、沖ノ鳥メガ・フロートが抱える危険性(ばくだん)の一つになってしまった。
「織部さんは嫌いそうな結末ですね……」
まるで紀乃色名さんの存在こそが、科学が内包した危険性そのものみたいじゃないか。
「いやぁ、はは! 怪人もなかなか洒落た結末を用意してくれるじゃないですか! あっぱれ! 格好いいですっ! 《島》への信頼は揺らぐかもしれませんが、中央四区が《島》の廃止はさせません。私としても廃止は勘弁して欲しいですよ。こんなに面白い職場、他にありませんからね!」
青い空に笑う相田さんの相変わらずな様子に、僕はまた苦笑した。
「そういえば、」思い出したように、僕は言う。
「織部さんへの説明、ありがとうございました。相田さん」
織部さんへの僕たちの事情の説明を、僕は相田さんに任せていた。蒼井の異常性によって、結果的に、怪人は逮捕へと導かれた。織部さんからすれば、不可解なことばかりだったろう。蒼井が死なないことを知っている僕に、結果として織部さんは振り回される形となったわけだ。それでも、織部さんは文句も零さずに僕たちに力を貸してくれた。父のことを拒絶し、島を肯定する僕に、思うところもあっただろうに。
顔を合わせづらかった、というのが本音だ。僕は織部さんに嫌悪されて然るべきことをしたから。だから、見舞いに来て欲しいという話を聞いた時、嬉しかったし、いくぶんか救われた心地がした。
「いやぁ、はは、構いませんよ。皆さんにはいつもお世話になってますから、たまには私から恩返しさせてもらわないと。それに、はは、メッセンジャーだなんて、格好いいじゃないですか! こんな頼みだったら、お願いしてでもやらせてもらいたいくらいですよ!」
「それで」愉快げにはしゃぐ相田さんに、僕は目を向ける。「僕の目的については、言ってないでしょうね」
相田さんは僕の目を見て、困ったように目を背けた。
「あまり怖い顔しないでくださいよ……。ええ、まぁ、上手く誤魔化しました。それにしたって……別段、隠すこともないんじゃないですか? 彼女に対してくらいは」
僕は首を振る。
「これは、僕の問題ですから」
そう、これは僕の問題だ。
僕だけの問題であり、誰にも渡せない、僕だけの戦いだ。
記憶の片隅から、あの時の思い出が蘇ってくる。
あの後。僕が父の無力を呪い、自分の無力を呪い、奇跡を見た、しばらく後のことだ。
「無へと還りたい」
教育を施され、一般的な常識を知りまともな言葉を喋れるようになった蒼井依知華は、自分の望みを繰り返していた。
「あの静寂こそが私のいるべき場所だ。存在していくに不要な刺激が多すぎる。肉の体は重い。痛みも不快だ。光も目に不必要な刺激を与える。《無》がいい。全てから遮断された、《無》だ」
僕は、自分の無力を赦せなかった。好きな女の子を、手の届く誰かを、守ることが出来ない自分の無能を吐くほどに嫌悪した。
蒼井依知華は、生き返った。しかしそれは、僕の知っている蒼井依知華ではなく、幼馴染だった優しく尊かった蒼井依知華ではなく、蒼い結晶のような怪物としてだった。
僕の犯した罪は、赦されることはない。
ならば、僕はどうするべきなのだろうか。
二度と同じ過ちを犯してはいけない。
そう思った。
僕の無力で、二度と誰かを不幸にしてはいけない。
「《眠り》が近いが、それも完全ではない。身体という檻から逃れることはできず、本質的にあらゆる感覚から解放されたわけではない。人間の知識に照らし合わせて、最も《無》に近い状態は――すなわち《死》であると言える」
僕の好きだった女の子。僕の愛した女の子。
姿は変わったし、存在も変わってしまった。
しかし、蒼井依知華は蒼井依知華だった。
彼女は、苦しんでいた。
僕は、彼女の力になりたかった。
誰の望みも叶えられない、無力な自分でいたくなかった。
何も出来ない自分と、決別する。そのために――。
「富野ユタカ。お前は、私を殺してくれるか?」
彼女の願いを叶えようと思ったのだ。
頭を振って、意識を現実に引き戻した。
そう。これは僕の戦いだ。誰に言う訳でもない、誰に同情してもらいたいわけでもない、僕だけの戦いだ。
蒼井依知華を殺す。
その目的を果たすためだったら、何だってしよう。知識だって必要なだけ得るし、いくらでも体を動かそう。お金だって必要なだけ稼ぐし、誰にだって頭を下げよう。
思い出したからといって、どうということはない。僕自身の意志を、再確認しただけだ。
海風が僕の頬を撫ぜていく。
僕は蒼井依知華を見やる。
いつの間にか寝息をたてている美しい少女は、我関せずといった安らかな表情で、赤ん坊が親指を加えるような姿勢で丸くなっていた。
神様の塗り残しのように透明な肌。
蒼天を閉じ込めたように輝く髪。
宝石のように煌めく光も、透きとおりすぎた色彩も、リアリティを弾く。現実から一層浮き出てしまうように綺麗だ。
僕はポケットから、いつか採取した髪の毛を取り出した。
たまに、思い出さないこともない。
この髪がまだ、青くなかった頃。
家のテーブルを挟んで、シャープペンシルを片手に宿題に苦笑いをしていた彼女を。
僕は蒼く光る髪を両指でつまむ。研究室で赤肚さんがしたように。僕は爪で、蒼井の髪に傷をつけた。
色彩が零れていく。爪が喰い込んだ傷から、化学式のライトスティックのように彩光を喪う。ミイラのように乾びた色の無い殻が、指の間に残った。
科学に限界がないとして。
いつか彼女を既知にできるとして。
蒼井依知華を解明できるのは、いつになるのだろう。
※
波の音で、目が覚めた。
どうやら、蒼井のビーズ・ソファに凭れるうち、僕も少し、うとうとしていたらしい。
そろそろ蒼井依知華を起こさなくてはいけないなと、僕は、大きく背伸びをした。
〈了〉
衒学嫌いとオペラ座の怪人 水谷 文史 @mizutaniyasan
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