ホットココア

作者 笹波ことみ

31

13人が評価しました

★で称える

レビューを書く

★★ Very Good!!

ひとこと紹介にあるように思えた時間を感じました。

きっと二人の時間はありままの自分でいられる拠り所なのだろうなと思え、胸が温かくなります。

そして、
これはさらなる成長ができるために記すお節介で、
申し訳ありませんが、
小説として書くための最低限のルールを今以上に守ることができたら、さらに素晴らしくなると思います。

しかしそれ以上に気にかかるのが、
ここでは描かれていない二人の時間。

それは二人の時間が終わった時、それはお互いが独りの時、堪(た)え難(がた)いのだろうと思います。肝心な時にそばにいられないことも、あるのだろうかと想像してしまい胸が少し辛い。

読後感が温かいだけではない、たくさんのものが詰まった物語に感じました。

★★★ Excellent!!!

全体に流れる空気感とも言えるのでしょうが、江國香織さんを彷彿とさせるような優しくて繊細な文体がすごく好きです。

2人だけにしか分からないことって、誰しもあると思うんです。
呼び名だったり、流行り言葉だったり、はたまた感覚的なものだったり。
その感覚は、きっと言葉で誰かに説明しても分かるものではなくて。
でも、誰にも分かってもらえないからこそ、2人だけの世界が生まれていく。
誰にも分からないって、実は嬉しい。

この2人も、そうやって繋がりを増していくのだろうなと。

2人の5年後、10年後が見てみたいなと思わせてくれる作品でした。

★★★ Excellent!!!

二人のゆっくりとした時間が、文章から伝わってきて、とても素敵なお話でした。
二人の会話や主人公の遼の回想から、二人の関係性や家庭環境が分かり、綺麗な文章だなという印象を受けました。
現代の人々に読んでほしいなと感じました。