「鬼」と、その鬼を退治する若者たちを描く、和風ファンタジー小説。ファンタジー小説ですが、読み心地は軽くなく、しっかりとしています。シリアスな雰囲気です。1000年にわたる日本の歴史と、鬼という異形の存在との絡め方が絶妙で、すごく魅力的な世界観に仕上がっています。重い歴史を持つ「家」と、現代に生きる若者たちがのぞむ自由との葛藤も、非常に身近に感じられる問題で、心そそられます。しっかりした小説が読みたい方に、一押しの作品です!
酒呑童子や土蜘蛛退治で有名な源頼光お抱えの頼光四天王。彼らの子孫が現代の京都を舞台に百鬼夜行から姫君を守る。姫君が鬼たちに狙われる理由とは??物語はまだ始まったばかりですが、続きが気になる作品です。