共和国以前…帝国史、内乱以前
創世暦、それは神々による創世が行われたという年を1年とする紀年法である…
創世神話
風の神ティウクが、空を作った。
地の神ホーティが、世界を作った。
水の神エレナンが、海を作った。
炎の神アネッハが、命を作った。
そして、太陽の神、月の神、山の神、海の神、川の神、雨の神、氷の神、魂の神、草木の神、獣の神、人の神などが生まれた。
5300年頃には小さな国が出来ていたとされる。
このころには、愛や怒り、憎しみや喜びの神も存在していた。
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5801年、大きな国が出来た。
それを人は『ホーティ帝国』と呼ぶ。
初代皇帝カート1世は、地の神と愛の神の子であったといわれる。
彼は、金属や、魔力を発見し、文字、貨幣やその他沢山の法や制度を作り、5864年の死後、法の神とされた。
皇帝は、4大神殿の長と大公爵、公爵を招集し、開かれる選帝会議でカート1世の子孫の中の最も優れたものから選ばれる。
皇帝の下に宰相や各大臣が存在する。
また、功績、能力の優れた物を貴族とする。
爵位は、大公爵、公爵、侯爵、伯爵、子爵、男爵、準男爵、騎士爵が存在し、
爵位を持たない者もいた。
5864年のカート1世の死後、子のジェイン1世が即位。
皇帝一覧
1.カート1世(5801~5864)
金属や、魔力を発見し、文字、貨幣やその他多くの法や制度を作り、
5864年の死後、文化の神となった。
2.ジェイン1世(5864~5895)
魔力の活用に長け、多くの研究の成果を発表した。
ヴェーク帝国国歌である「皇帝讃歌」はこの時代に制定された。
3.カート2世(5895)
即位9日で急死。
4.フェルマン1世(5895~5941)
すぐれた文学作品を多く残し、また、帝都ヴェークスの開発に力を尽くした。
5.ゴルス1世(5941~5980)
帝国の版図を拡大。
6.フェルマン2世(5980~6002)
目立った業績無し。
7.フェルマン3世(6002~6007)
帝国大宮殿の建造を決定(6051完成)。
8.カート3世(6007~6052)
処刑命令を多く出し、5000人ほどが処刑された。
ジェイン2世に反乱を起こされ自殺。
9.ジェイン2世(6052~6059)
カート3世に反旗を翻し即位。
帝国の版図を拡大したが、カート3世の子によって暗殺。
10.ドーク1世(6059~6062)
84歳で即位。
11.パルゲイ1世(6062~6070)
帝国法典の編纂に尽力。
12.ジェイン3世(6070~6111)
貴族を招集し、帝国議会を開催。
初代議長には、のちの皇帝で、当時伯爵であった甥、ゴルス2世が就任。
13.カート4世(6111~6131)
目立った業績無し。
14.カート5世(6131~6133)
1歳で即位。
3歳の時、夭折。
15.ゴルス2世(6133~6194)
9歳で即位。
78人の子供を作り、また、帝国法典の大改正を行った。
16.フェルマン4世(6194)
即位後18日目に、暗殺。
後継者会議は紛糾した。
フェルマン4世の死去後、選帝会議は紛糾し三人の皇帝候補が即位宣言した。
正当とされた皇帝とその対立皇帝(6194~6195)
17.パルゲイ2世(6194)
三人の対立皇帝の中から正当な皇帝として認められたが、在位2か月で、
対立皇帝の一人、フェルマン5世により暗殺。
18.フェルマン5世(6194~6195)
選帝会議は先帝の暗殺から二日後、フェルマン5世を正式な皇帝として発表。
カート6世〈対立皇帝〉を討伐したが、重税を課したことにより、民衆の不満が高まったため、帝国議会が皇帝に退位を促すことを決定したが、皇帝が拒否したため何者かによって暗殺。
(17).カート6世〈対立皇帝〉(6194~6195)
三人の対立皇帝のうちの一人で、フェルマン5世により討伐される。
19.ジェイン4世(6195)
カート6世〈対立皇帝〉の討伐後、後継者として即位を宣言。
フェルマン5世の暗殺後皇帝が不在になったため、選帝会議はジェイン4世を皇帝として発表。
これにより、内乱は収束するかに見えたが、在位8か月で病死。
内乱の終息の見込みが無くなる。
終結の見込みが無くなった内乱は、153年にわたり続くこととなり、最終的には、北方民族と皇帝の子孫の子が、多くの対立皇帝を滅ぼし、ついには帝国を統一させることになる。
大帝と呼ばれるこの皇帝の物語は、また後々の世まで語られる。
そして、大帝の従者11人は11公爵と呼ばれ語り継がれることとなったが、それはまた別の物語である。
そして、また、この内乱の影響により、様々な国家が誕生することになるが、それもまた別の話である。
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~完~
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この話は、「小説家になろう」、「カクヨム」両者に掲載されている、「ある世界」の改稿版です。
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