第一話 バーチャルレーサー(1)
第一話 バーチャルレーサー
あれから二週間余りが過ぎた十二月のある日曜日、迅雷は自宅近くの公園の白いベンチに座って人を待っていた。
服装は青い長袖のシャツの上に黒のジャケットを羽織り、ブラックジーンズに青のスニーカーという出で立ちである。他にデジタル式の腕時計をつけている。荷物はない。
――先生、遅いな。
迅雷は胸裡にそう独りごちて腕時計を見た。時刻は正午を回ったところだ。待ち合わせの時間は
「はっはっはっはっはっはっは!」
この無駄に威勢の良い笑い声は、間違いない。
「待ち人、来たる」
迅雷はそううっそりと呟いて声のした方を見た。公園の遊歩道を颯爽とした足取りで歩いてくる、一人の紳士がいる。
「サイモン先生!」
迅雷がそう声をかけると、サイモンはにっこり笑って迅雷の前までやってきた。
サイモンは四十代の白人男性だ。背丈は一九〇センチほどで、口髭を蓄えたその容貌は往年のフレディ・マーキュリーにそっくりである。引き締まった体をしていて、いつも背筋を伸ばしており、立ち居振る舞いはきびきびとして軍人的だ。それが今日も若者の着るようなデザインの赤いトレーナーにブルージーンズ、赤いブーツという装いである。
サイモンは迅雷の前に立つと腕組みをし、勝ち誇るような笑顔とともに胸を張って英語で云った。
「待たせたな、ボーイ」
「こんにちは」
迅雷もまた英語で挨拶をして立ち上がろうとしたが、サイモンに手で制された。
「挨拶はいい。それよりボーイ、なぜ今日ここに呼び出されたか、わかっているかね?」
「えっ……」
迅雷はお説教でもされそうな雰囲気を感じて身構えた。だがサイモンに叱られる謂れはないはずだ。そう思いながら、迅雷は恐る恐る口を切った。
「今日は俺がマカオで優勝したお祝いをしてくれるって話でしたよね。だから俺、昼飯もまだ食べてないんですけど」
「うむ、もちろんお祝いしてやるとも。だがその前に私の話を聞いてほしい」
サイモンはそう云って気障に笑うと、腕組みしたままくるりと迅雷に背中を向けた。男の背中が、迅雷に語り始める。
「ボーイ、憶えているか。三年前、私と初めて会った日のことを。私の仕事はレースのシミュレーターとしても使える、ある大掛かりなレースゲームを自動車会社に売り込むことだった。その過程で多くのリアル・レース関係者と知り合い、縁と幸運があって私はボーイとも知己を得ることが出来たのだ。あのとき、私は初対面のボーイにこう声をかけた。『私はとあるレーシングゲーム事業に従事する者だが、このゲームをシミュレーターとして試してみないかね』と。しかしその若者はつたない英語でこう返してきた」
「俺はF1レーサーになる男です! ゲームなんかやってる暇はありません!」
迅雷はサイモンとの出会いを思い出し、先回りしてそう云った。
サイモンが嬉しそうに笑ったのが、その背中を見ただけで迅雷には判った。
「そうだ、あれが私とボーイの出会いだった。だが当時のボーイは今と違って実に英語が下手でな、発音も全然なっていなかった。それで私がそのことを指摘したら、ボーイは初対面の、得体の知れない外国人である私に挑み掛かるような目をして、『だったらあなたが俺に英語を教えて下さい!』と叫んできた。私がボーイをただ者ではないと思ったのはそのときだ。私は仕事のことは忘れて、ボーイの夢を応援することにした」
それ以来、サイモンは迅雷にとって英語の師であった。迅雷がサイモンを先生と呼ぶのもそのためである。
「英語、上手くなったでしょう?」
「ああ、完璧だ。こうして会話をしていても、もはやネイティブと変わらん。ボーイの英語がここまで上達したのも、F1レーサーになると云う夢があったからだろう。その夢は、今もボーイのなかで光り輝いているかね?」
「もちろんですよ」
迅雷はそう晴れ晴れと答えたが、そこにはほんの少しだけ曇りがあった。もちろん、夢は今も変わらない。変わらないが、ただ一点の曇りがあるとすれば、それは幼いころからのライバルが隣にいないことだ。
――真玖郎。世界には俺やおまえなんかよりずっと速い奴がごろごろいる。そいつらに挑むことを考えると、今からわくわくする。それでも俺は、隣におまえがいたらって、今でも思うんだ。おまえと一緒に世界に挑めたら、どんなに楽しかったろう。
一人、心のなかでしんみりとそう思う迅雷に、サイモンはなおも背中で語る。
「ボーイ、はっきり云ってボーイはすごい男だ。息子をF1レーサーにしたい父親の英才教育を受け、幼少時からカートに乗り、中学生のときには全日本カート選手権KF2クラスの総合チャンピオンになった。高一の夏休みに大手自動車会社のドライバーズ・スクールのテストに合格、その一ヶ月後、十六歳になるや限定ライセンスを取得し、高校生でワークスのF3レーサーとしてフォーミュラカーに乗っている。そして今年の全日本F3選手権で総合一位。十七歳でマカオグランプリに出場し、優勝。見事、F1行きの切符を勝ち取った。こんな高校生は日本に二人といない。そのボーイが、とっくの昔にレースの世界を去った、たった一人のライバルに今も心を奪われているとは驚いたぞ。どうしてもっと早く私に相談してくれなかったのだ、ボーイ!」
迅雷がその叫びに胸を貫かれた、その瞬間だった。
「私はここ最近のボーイがレースを以前ほど楽しんでいないことに気づいていた。それもこれも隼真玖郎がいなかったせいなのだな! うむうむなるほど、真のライバルなくして真の上達なし! 今のボーイは火のない蝋燭、回らない風車、空を捨てた鳥も同然。そんなボーイは、私の知っているボーイではない!」
サイモンが勢いよく振り返り、迅雷をすばりと指差してくる。迅雷は冗談でなく、サイモンが炎を背負っているような錯覚に囚われ、気を呑まれた。
だが、迅雷にはサイモンがどうして怒っているような口調でこんなことを云うのかがわからない。それにそもそも大袈裟だ。迅雷は目を白黒させて尋ねた。
「……え。俺がマカオの優勝インタビューで真玖郎の名前を出したから、こんな話を?」
「そうなのだ!」
「いや、でも、先生はなにか勘違いしてますよ。俺は今もレースを楽しんでいるし、やる気満々です。真玖郎がいないのは、そりゃあちょっとつまらないけど、火のない蝋燭とか回らない風車とか、そんな状態じゃないですって」
「そ、そうか?」
サイモンがちょっと怯んだのを見て、迅雷は少し攻勢に出た。
「だいたいなんで俺が真玖郎のことを、先生に相談しなくちゃいけないんですか?」
「ふっ、それはだな」
ふたたびサイモンが腕組みをし、胸を突き出すように張ってくる。迅雷を見下ろす眼光は鋭い。
「隼真玖郎のことなら、私もよく知っているからだ」
「まあ、そうですよね。先生の仕事……バーチャル・レーシングゲームの製作だか運営だかでしたっけ? とにかくそのゲームが実際の運転のシミュレーターにもなるからってレーシング・ドライバーに声をかけてて、それがきっかけで俺と知り合って、真玖郎にも声をかけていた……」
「そこまで解っているなら、どうして気づかない?」
「えっ?」
話が見えずに迅雷がそう返してしまうと、サイモンは組んでいた腕を解いて肩を竦めた。
「やれやれ、サーキットの狼もステアリングを放すとただの
「勝手に変な
迅雷は少しうんざりしていた。今日は昼食をごちそうしてもらえると思って出てきたのにこんな話になっている。だがサイモンはどこ吹く風と云った様子で切り出した。
「ボーイ、今からいいところへ行こう」
「いいところって?」
迅雷は胡乱な顔を隠さなかったが、サイモンは有無を云わせなかった。
「さあ、立て、ボーイ。そして私についてこい。どこに行くかは着いてからのお楽しみだが、これだけは約束しよう。あそこにはボーイの求めているものがすべてある。マシンも、コースも、ライバルもすべてだ。ゆえにボーイは血が滾るのをどうしようもなく、これこそまさにマカオで優勝した最大のお祝いになるだろう。はっはっは!」
迅雷にはさっぱりわけがわからなかった。
マシンもコースもライバルもあるだって?
だがサイモンは踵を返すとはや歩き出している。どうやら黙ってついていくより他にない。迅雷はベンチから立ち上がってサイモンのあとを追った。
北から南下してくる紅葉前線も既に通り過ぎて、十二月の東京には冷たい木枯らしが吹くようになっていた。
迅雷が電車を乗り継いでサイモンに連れて来られたのは秋葉原である。電気街として、あるいはサブカルチャーの街として有名だが、迅雷にとってはあまり縁のない街だ。
その秋葉原の凄い人混みのなかを五分ほども歩いただろうか。
「ここだ!」
サイモンはある建物をびしりと指差すと、その建物に向かって腕組みをし、鋭い視線を上に向けた。迅雷はそんなサイモンの右隣に立って、やはり建物を見上げた。
三階建てのビルだ。背こそ低いが一区画を丸々占拠しており、非常に大きな建物と云える。だがオフィスビルと云う感じではない。
「先生、ここは……」
そう尋ねた迅雷に、サイモンが逆に尋ねてくる。
「ボーイ、私の本来の仕事はなんだったかね?」
「えっ? それはさっきも云った通り、レーシングゲームをシミュレーターとして自動車会社に売り込むこと……」
そう答えた迅雷は、はっと心づいて目を瞠った。サイモンが我が意を得たりとばかりに大きく
「そう、そのゲームの舞台がここなのだ。さあ行くぞ、ボーイ。私についてこい」
サイモンが先頭に立って進んでいく。その先には、内部へ通じる大きな自動扉があった。サイモンのあとに続いてその扉を潜ると、空調によって整えられた空気の匂いと、人のざわめきが聞こえてきた。
そして。
――なんだ?
迅雷は目の前の光景に圧倒された。順番に云えば、手前にはエントランスと袖にある受付らしき場所、それに二階へ続くエスカレーターやエレヴェーターがあり、奥には一メートルほど窪んだ半地下のスペースがあった。
そのスペースは廻廊と欄干で四角に取り囲まれており、大小様々なテーブルが据えられていた。そこで大勢の人が席に着いて飲み食いしている。奥には厨房もある。これだけ見ればただの喫茶店だ。だが。
「ただのカフェじゃない……」
飲食店としての顔があることは間違いないのだが、一般的な喫茶店と決定的に違うのは天井から伸びる鋼鉄のアームによって固定されたディスプレイがそこかしこにあるということだった。なかでも中央には八枚の巨大ディスプレイが八角形に組まれてどの角度からでも観られるようになっている。また店内のディスプレイだけでなく、手元の携帯デバイスを覗き込んでいる者も多くある。
そしてそれらのディスプレイには、ほとんど現実と変わらぬレースの模様が映っているのだ。ただしサーキットを走っているのはフォーミュラカーでもスポーツカーでもなく、SF映画に登場しそうな未来的なデザインの車である。
「先生、これはいったい……」
度肝を抜かれた迅雷が、やっと目の前の光景から視線を引き剥がしてサイモンを見た。その瞬間を捉えて、サイモンが熱い声で語る。
「ボーイ、ここはバーチャル・レーシングゲーム『オンライン・フォーミュラ』の秋葉原センターだ。そしてここに集まっている者たちは皆、仮想空間でレースをするバーチャルレーサーなのだ!」
「オンライン・フォーミュラ……!」
迅雷は目を見開きながらそう反芻していた。
バーチャルレーサー、そしてオンライン・フォーミュラ。迅雷も学校の友人の口からその単語を聞いたことくらいはある。だが本物のレースをしている迅雷は、ただの遊びと思って相手にしなかった。しかし。
「まさかこんな大掛かりなものとは……」
迅雷が呻くように云うと、サイモンは肩を揺らして呵々と笑った。
「驚いたかね? だがボーイが今見ているのはただの観戦スポットに過ぎん。二階にはレーシングルームと呼ばれる小さな部屋がいくつもあり、そこにはバーチャルレーサーがオンライン・フォーミュラで戦うための筐体、エントリーシートがある。実際にそれを見たら、もっと驚くぞ」
サイモンは溌剌としてそう云ったのたけれど、迅雷の胸には火の着く気配がなかった。それを肌で感じ取ったのか、サイモンは微笑んで迅雷の肩に右手を置いた。
「どうした、ボーイ。やる気にならないかね?」
「だって、ゲームなんて……」
迅雷だって、ゲームセンターでレーシングゲームを遊んだことくらいはあった。だがあんなものは到底、現実のレースに及ぶものではない。
そうした迅雷の心を見透かしたように、サイモンがよく響く声で云う。
「ボーイ、やってみれば判ることだが、このゲームがもたらす体験は恐らくボーイの想像を超えている。そうでなくては、世界中の人々を魅了することなどできない」
「世界中……?」
世界という言葉には、迅雷の胸の琴線に触れるなにかがあった。サイモンは首肯し、マシンが走っている画面の一つを指差して語る。
「ボーイ、ここはオンライン・フォーミュラの秋葉原センターだ。だがあの画面のなかで走っているのは、この秋葉原センターにいる者だけではない。あのゲームのサーキットには、日本どころか世界中からレーサーが集まって来ているのだ」
それが意味するところをただちに悟って迅雷は目を瞠った。
「つまりその名の通り、オンラインゲームってことですか」
「そうなのだ! オンライン・フォーミュラのレーシングセンターは、日本国内だけでも東京に三箇所、大阪に二箇所、札幌、仙台、横浜、さいたま、千葉、名古屋、京都、広島、福岡に一箇所ずつある。そして欧米を始めとする世界各国の主要都市にもある。それらのセンターにいるバーチャルレーサーたちが、オンライン上のバーチャル・サーキットでレースをしているのだ。ところで私は、このゲームが現実のレーサーのための優れたシミュレーターにもなり得ると確信している。ボーイの契約している自動車会社以外にもアプローチしたし、既に多くのレーサーがこのゲームにトライしているのだ。その中の一人に、ボーイのライバルがいる」
なんでもないように云われたその言葉が、迅雷の体のなかを電撃となって駆け抜けていった。
「……今、なんて?」
茫然自失の状態に落ち込みかけた迅雷は、どうにかそこから這い上がろうというようにサイモンに尋ねていた。サイモンがふうとため息をつく。
「だから、どうしてこうボーイはレースから離れたところでは血の巡りが悪いのだ。中学を卒業したとき、隼真玖郎はレースをやめてボーイの前から去り、名古屋に居を移したな。それきりボーイとの交流はなくなっていたようだが、私との交流は続いていたのだよ。このバーチャル・レーシングゲーム『オンライン・フォーミュラ』を通してな」
そこで言葉を切ったサイモンは、迅雷をずばりと指差して云う。
「つまり隼真玖郎はとっくの昔にバーチャルレーサーなのだ! ボーイがリアルでF3選手権を制してマカオに挑んだりしているあいだ、隼真玖郎はずっとこのオンライン・フォーミュラの世界で戦っていたのだよ!」
迅雷は目も口も丸くして固まってしまった。いったい、この衝撃をなんと喩えよう。天が落ちてきたのか、それとも大地が割れたのか。
「そ、そんな馬鹿な! あいつはレーサーを辞めるって云っていたんだ! それなのにどうしてゲームで? おかしいじゃないですか! ゲームの世界で走るくらいなら、それくらいレースが好きなら、リアルでマシンに乗ればいい!」
「……それが出来ない事情があるのだ。主にボーイのせいでな」
「俺のせい?」
「彼……というかまあ彼だが、真玖郎君はボーイの前に今の姿を見せたくないらしい」
――俺に会いたくない?
その事実は鋭い刃物となって迅雷の心を傷つけていったのだが、サイモンは構わずに続けた。
「それにリアルでレースに戻るつもりがないのも本当のようだ。どういう事情があるのかは、本人の口から直接聞くといい。会うことが出来ればの話だがな」
そこで迅雷の目色が変わった。サイモンを見る目が、ほとんど敵意を帯びてさえいる。
「先生は、真玖郎のことをどのくらい知っているんですか。付き合いが続いていると云っていましたが、どのくらいの付き合いなんですか」
「直接会ったことは数えるほどしかない。オンライン・フォーミュラを紹介したあとはメールのやりとりが主だった。再会したのは一年前だよ。オンライン・フォーミュラの名古屋センターで偶然ばったり出会ったのだ。かなり変わっていて驚いた。向こうから声をかけられなければそれと判らなかったくらいだ。真玖郎君の身の上について色々と聞かせてもらったのもそのときだ。ところで真玖郎君はボーイのことをかなり気にしていてな、私を通してボーイの近況を知りたがった。それで今はメールや電話でやりとりして、ボーイのことを色々と話して聞かせてやっていたというわけだ」
「……真玖郎の今の連絡先を知っているんですね」
「ああ。だが教えることは出来ないよ。本人に無断で第三者にアドレスを伝えるのはマナー違反だからね」
迅雷は一瞬、サイモンの胸倉を掴み上げてでも口を割らせたい気持ちに駆られたが、深呼吸をして激情を乗り越えた。
そして次の瞬間、迅雷の怒りは真玖郎に向いた。
「あの野郎、レースを辞めると云ったくせに、ゲームの世界で走ってただと?」
――許せん。
怒りの炎が足元からめらめらと燃え上がってくる。この握り拳をいったいどこに叩きつけようか。迅雷がそんな物騒な考えに囚われて体を火照らせていると、サイモンが愉快そうにくつくつと笑った。
「いい顔をしているじゃないか、ボーイ」
「え?」
迅雷が顔を上げると、サイモンは嬉しそうに目を細めている。
「闘争心に溢れたファイターの顔だ。久しぶりに本当の自分に戻った気分はどうだね? 血が沸き立ってきただろう」
迅雷はそれに返事をせず、ただこの観戦用カフェのそこかしこにあるディスプレイの一つを睨みつけた。オンライン上で行われている様々なレースがほぼ同時的に中継されている。このどこかに真玖郎もいるのだ。
そんな迅雷に寄り添うようにして、サイモンが云う。
「このゲームの世界で勝ち続けていけば、いつか必ず隼真玖郎と相見えるだろう。リアルレースの方はちょうどシーズンオフだし、時間はあるはずだ。レースを辞めたはずの隼真玖郎がなぜオンライン・フォーミュラの世界で今も走り続けているのか、なぜボーイの前に姿を現さないのか、それはボーイが本人に直接確かめるといい」
「そうしますよ。あの野郎、絶対に見つけ出してぶっ殺――いやいや、ぶッちぎッてやる!」
「ははははは! よし、それでこそボーイだ!」
サイモンは皓歯もあらわに
「ではまずバーチャルライセンスを発給してもらいにいくとしよう!」
「ライセンス?」
迅雷は目を丸くした。
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