第17話 「恋の病と云う言葉がある」


「魔術を制御する上で大切なのは魔力の分配を間違えない事です」

 クルナ国立魔術学院の一室、授業用の教室の中、魔術の教師が黒板に書いたばかりの数式から後ろの生徒達へと話しながら振り向く。扇に広がり階段状に置かれた席に座る生徒達は教師の説明を聞きながら、ノートに黒板の内容を書き写していた。

 余裕な態度の者もいれば黙々と写すだけの者、頭が追いつかないと言わんばかりの顔をした生徒もいる。

 今行っているのは魔術の基礎だ。魔術に触れ使った事のある者にとっては今更な話である。しかし、ここには一度も魔法を使った事のない者にとっては難解だろう。

「さて、じゃあまずはこの魔術にはどう魔力を分配すればいいのか解説していきます」

 生徒のだいたいが写し終えたと判断した教師は黒板に向き直ると式の続きを書いていく。

「まずは火を起こす式、その火を宙に維持する式、そして目標に向かって飛ばす式です。これはより細分化するとまた細かい式が出てくるのですが、それはもっと専門課程に進んでからですね。まずはこの魔術として成り立たせる三つの式からやっていきましょう。例えば使用する魔力を十として、これをどう配分――」

 魔力が多過ぎればバランスを崩し時には暴発し、少な過ぎれば成り立たず魔力を無為に消費する。魔術を行使するのに必要な魔力配分、それを教師は式を書き込みながら説明していく。

 生徒達が板書をノートに写す音も聞こえる中、レオは羽ペンを持ったまま固まっていた。

「数学とか…………」

 その声は絶望に染まっていた。

「いや、まだ簡単な方だろ。中学生レベルだし」

「Yと言う答えを成立させる為にXに入る値を計算する。簡単じゃない。どうやって高校入ったのよ?」

 隣と斜め後ろからそれぞれジョージとサリアが片手で頭痛を堪えるように押さえるクロウを呆れたように見る。

「そのぐらいは流石に分かる。ただ、これ以上行くとなると…………」

 ギフト保持者特待生として無料で貰った魔術の教科書を開くと、そこには細かい文字以外に数字が並んでいた。微分積分や√によく似た記号まで載っている。

「ここまで来るとちょっと……いや、大分無理」

 微分積分の計算は前の授業で出てきて、その時は計算方法だけを教えて貰った。なんでも、これから先習う魔術には必要な計算方法らしい。その他にも変数やら地球にはない記号が出てきて、魔術師としてやっていくつもりならばこの位は暗算で出来なくてはいけないらしい。

 魔術師に憧れなくてよかったと、クロウは心から思った。

「だいたい、こんな理屈っぽいのやりつつも実施の魔力を流す作業は感覚なのがおかしい。理論派と感覚派の面倒な部分が合わさってるとか無理だろ」

「いや、俺はある程度なら出来てるからな」

「言わずもがな」

 ジョージとサリアにとって魔術は別段難しい物ではないようだった。

「………………」

 同じ転生者なのにこの差は何なのか。レオは一抹の期待を込めてラジェルに目を向ける。苦笑いされた。

 そう言えば、ラジェルも魔法が使えた。と言うより、女は全員少なくとも生活魔法が使えるこの世界では魔術が使えない女子はいない。寧ろ家の主である主婦の方が火加減の調整が上手いと言われるほどなのだ。

「はぁ、単位取れるか不安になってきた」

 前世の時と同じ不安に頭を悩ましつつ、レオは板書を写せるだけ写すのであった。

「もう少しで小休止ですが、後半は実際に魔法を使ってもらいます。皆さん、休憩時間の間に魔術場に移動しておいてください」

「……マジか」


 レオが吹っ飛ばされた事で記憶に新しい魔術場。また空にと飛んで行く訳でもなく、レオは魔術の練習を行う。

「………………」

 無言で掌に浮かぶ光球を浮かべらせるレオの目は真剣だ。光球は魔術によって生じた物で、一般家庭でも灯り代わりに使われる簡単な魔術だ。

 そんな魔術をどうして真剣に見つめているかと言うと、単純に光量の調整に神経を集中させてるからだ。

 レオが発生させた光球の光は不安定である。光の量は注ぐ魔力の量に比例する。魔術を維持する魔力とも関係し、光が弱すぎると魔術として成り立たなくなって消える。逆に多過ぎると――

「――っ」

 強い光を一瞬だけ発して消える。

「……失敗か」

 目が眩む光を直視したレオは目を休める為に瞼を閉じたまま呟く。

「そこは、目がァー、目がァーって叫ぶところでしょう。何やってんの?」

 何故か豪華な椅子を〈創成〉で作り足を組んで座っているサリアが横から口出してきたが、レオは無視して回復してきた目を開ける。教師も公爵令嬢の奇行を完全無視していた。

 周囲では魔術を維持する訓練が行われているが、殆どの者は出されて課題分を既に終えて、自主的によりレベルの高い魔術の練習を行っていた。レオのように生活魔法で練習しているのは平民の男子ばかりだ。

「力み過ぎと言うか、ハイスターターと言うか。もうちょっとゆっくりと魔力を流すんだよ」

 魔眼で見ていたジョージがアドバイスをする。魔力の流れを視覚的に見、正確な値まで情報として受け取れる彼は魔力のコントロールが上手かった。これが普通の人間なら感覚で調整しなければならないので、魔眼の利点は大きい。

「剣の腕は凄いのに魔法はショボいのね。ラジェルの方が魔術の腕は高いわ」

 ラジェルの魔術の練習も見ていたラジェルが二人の技術を見比べて言う。

「田舎だと魔法を使うのは女ってイメージがあるから、男の子は畑仕事や狩りの手伝いばかりだから」

 生活魔法は名前の通り生活に密着した魔術だ。そもそも魔術を最初に作り広めたのは女性、しかも主婦だったと言い伝えられている。そうでなくとも母親娘に家事を教えると同時に生活魔法を教えるのが当たり前となっているので魔術の扱いに関しては女子の方が一日の長があるのは当然だった。

「魔術の単位は無いものとするか」

「止めい。もうちょっと頑張れよ」

「決して出来ない訳じゃないんだから、もう少し頑張りましょう」

「成績不良者の大半はその諦めから学歴を捨てるのよ。まあ、私は得手不得手以前に授業だけで高得点出せるけど」

 サリアはともかく、友人達の説得にレオは苦い顔をする。

「それに、剣一辺倒でやるには限界はあるわ。お前、物理攻撃の効かない霊体出てきたらどうするつもり?」

 地球では迷信の類であった幽霊はこの世界では当たり前のように存在していた。

 葬式を上げず、浄められもしなかった死者の霊魂が魔力と結びついて魔物化する。それが幽霊の正体だ。幽霊は物理的な手段によって倒すのは非常に困難で、魔力を伴う攻撃しか通じない。

「魔剣なんて高価な物、そう簡単に持てないのだから練習しなさい」

 サリアの言う事は尤もであった。レオはもう一度魔術を試すべく溜息と共に深く息を吐いて精神を落ち着かせる。

「こういう時はあれだ。自分の好きな物や得意な物に当てはめるんだ。それと一緒と思えば少なくとも苦労減るだろ」

「好きなものねぇ……」

 ジョージのアドバイスにクロウは暫し考える。農家の息子なのだから田畑については多少の知識があると思うが、作物の育て方は魔術の媒体となる特殊な植物の栽培の役に立つだろうが、魔術の行使には関係ない。

 あとは剣ぐらいだが、イメージとしては魔術とは真逆の技能だ。

「レオもヨシュアみたいにビーム剣出しなさい。ギフトほど威力はないでしょうけど、付与魔法で劣化版はできるわ」

「ビームなんて別に欲しくは……」

 そこでレオは一人で〈耀光〉によって剣を光らせていたヨシュアに視線を向ける。正確に言うなら彼が持つ剣だ。

 光る剣は地球の有名なSF映画を思い出させる。これで振るたびに独特な音でも出せば正しくソレだ。

 あの映画を観た子供ならば格好良いと憧れるだろう。親に玩具を強請り、騎士になったつもりで振り回すだろう。

「……アレだな」

「おっとぉ、レオの目がヤバくなって来たんですけど?」

「新しい玩具を見つけた子供みたい」

 レオが何か思いついたその時、授業の終了を告げる鐘が校舎の方から鳴り響いた。

「時間のようですし魔術の授業を終了します」

 教師の言葉の後、場には弛緩した空気が一気に包まれた。そして大多数の生徒が魔術場から離れていく。一部になればわざわざ駆け出す者もいたが、昼食の時間でもあるのでそれは仕方がなかった。

「さて、お昼になって授業もひと段落ついた。昨日のデートの話でも聴きましょうか」

「さあて、メシ食うかー」

「おいコラ待て。こっちは午前中の授業の邪魔にならないようなけなしの善意を働かせて今まで黙ってたのよ。私には聞く権利があるわ!」

「ねえよ馬鹿」

 朝会った時に聞かれるかと思って身構えていたレオであったが、聞かれなかったのはそんな理由があったのかと知る。それでもなけなしの善意とやらが午前中しか保たないのはどういう事か。

「ラジェル、私と貴女の仲よね?」

 レオに一蹴されたサリアは今度はラジェルにターゲットを移した。

「普通に買い物して食事しただけよ」

「その普通が聞きたいのよ。まあ、いいわ。夕食の終わった後でも根掘り葉掘り聞くから。夜は長いわよ、ラジェル」

 無駄に艶のある声で不吉な事を宣うサリアだった。

「止めてやれよ。可哀想に」

「昨日はつまらない事に時間を潰されたから、発散する必要があるのよ」

「昨日……ああ、あれ。いや、それってつまりストレス発散じゃん!」

「……何の話だ?」

 食堂のある校舎へと歩きながら話すジョージとサリアの会話のように僅かな興味でレオが聞く。

「昨日、ファーン共和国からの客の歓迎会があったのよ。まったく、つき合わされる側にもなってほしいわ」

「ファーン共和国って隣国だよな。確か亜人を中心にした国だって聞いたけど」

「正確にはエルフがメインで、その下に多くの亜人がいるわ」

 ファーン共和国はエルフの氏族が外敵から身を守る為に集まり興した国だ。氏族達の代表による合議制で政治が運営されている。エルフ以外の亜人達もまた暮らしており、その中からは少数ながら議員もいる。

 クルナ王国とファーン共和国は友好関係を築いており、互いの国から使者なりが来る事は珍しくない。

「ジョージは行かなかったのか?」

「準男爵家の三男坊だぞ。招待もされてねえよ。尤も、パーティーに使われた食材は家で手配した物だけどな!」

「そういう所は譲らないんだな」

「当然だ。ああ、そうそう。昨日言ってた玩具だけど、授業前に実家に手紙送っておいたからブツすぐ届くと思うぜ」

「有難いが……行動が早いな」

「商人だからな!」

 謎の説得力だった。

「そっちこそ何の話?」

「弟や妹達に送る土産の話だ」

「ふうん。それってラジェルとのデートに関係あるのかしら? あっ、そういえば買い物って言ったわね。妹がいるならやっぱり服? なら服屋に行って、当然レオに自分の分を選んで貰った訳よねラジェルちゃん?」

「いやっ、ちょっと止めてよサリア!」

 後ろから抱きつくように伸し掛かり絡んでくるサリアにラジェルは悲鳴を上げる。その様子は周辺にいた男子の視線を集めたが、レオは無視して先に進む。だが、食堂に近づいたところで歩みを止めた。

 外から食堂に入れる扉の傍にメイドを従えた王女が立っていたからだ。


 ◆


「恋の病と云う言葉があるが、この胸を締め付けるこの苦しみは正しく不治の病だ」

「アホな事をいきなり言うのはやめて下さい。ただでさえ普段の行いから狂ったのか判別つかないんですから」

 クルナ王国王城の客室にてファーン共和国のエルフ二人が寛いでいた。ただ、パーンだけが憂いに満ちた眼差しで虚空を見つめている。

 優れた容姿もあって見惚れるような姿であったが口から漏れ出るのは妄言の類だ。

「あの可憐な少女の事が頭から離れないんだ。ああ、なんて罪深い人なんだろうか」

「さっきからそればかり言って気持ち悪いですよ」

 椅子に座り紅茶を飲んでいたファシムがカップから昇る湯気を溜息で飛ばす。

 先日、街で会った赤毛の少女と出会ってからパーンはこの調子だ。その日の夜に行われた歓迎パーティーではいつも通りに対応して見せたのは流石だが、令嬢を口説いている間にも赤毛の少女の事を考えていたのだから呆れるほかない。

「まあ、確かに美しい少女でしたね。妖精女王と並ぶ美を持った者はいないと云うのが我らエルフの自慢ですが、あの少女は女王と並べても見劣りしない」

「いいや。あんなババアよりも絶対彼女の方が美しい」

「………………」

 身内補正がマイナス方向に働いているパーンにファシムは特に反論しなかった。面倒だからだ。

「ああ、それにしても彼女は何者なのか。一体どこの令嬢か。昨日のパーティーには来ていなかったから、下級貴族なのか」

 パーンが虚空から視線をテーブルの上に向ける。そこには赤毛の少女から渡されたハンカチが綺麗に折り畳まれている。

 ハンカチの縁部分には綺麗な花の刺繍がされており、角の方では名前も縫われていた。

「ラジェル嬢、か……」

 艶かしく溜息を吐くパーン。しかし、同性から見ると気持ち悪かったのでファシムは紅茶が不味くなったと言わんばかりに嫌な顔してカップを置く。

「もう一度会いたいものだ。いや、会うべきだ。このハンカチも返さなければならないからな!」

 そう言ってパーンがわざとらしくファシムを盗み見る。

「ファーン共和国議員の末席として礼に欠くことは出来んからな。でもなー、名前だけで何処にいるか分からないしなー」

 チラチラと視線を送るパーンは何ともウザかった。

「…………一応、少しですが調べてあるのでそんな露骨な態度はやめて下さい」

「おおっ、流石は俺の親友だ! 俺の人生で最大の次くらいに幸運なのはお前という友を得られた事だ」

「戯言は無視して報告します。彼女はどうやら魔術学院の生徒のようですね。あの時は私服でしたが、制服姿で友人と思われる少女と歩いていたのを近隣の住人が目撃しています。あの容姿ですから、聞き込みは楽でした」

「だろうな。噂にならない筈がない。私が夢中になる程だからな!」

「ただ、気になるのはあそこまで美しいのに貴族社会では話一つも聞いた事がないのです。クルナ王国貴族名鑑にもラジェルと云う名は見た事がありません」

 貴族名鑑とはその名の通り貴族の名がモノクロの写真と役職と共に記載されている物だ。当主の家族の名も記載されており、名前が分かれば身元がある程度分かるようになっている。

 貴族名鑑は貴族間だけで配布される以外に首都の図書館にも置かれている。

 プライバシーが無いような名簿ではあるが、領地を治めていたり国の運営に関わる者としては名が知られていない方が問題だ。

 大雑把過ぎるが、例えるなら有名税のようなものだ。

 他国間との交渉などを行う外交官的立場である者も各国の貴族名鑑は押さえているし、逆に自国の名鑑も毎年送っている。当然、ファシムもクルナ王国の貴族名鑑は持っていた。

「だとしたら貴族ではないのか? 下手な貴族の娘よりも気品があったのにか?」

「或いは貴族名鑑が更新された後に貴族の者として認められたか。隠し子か何か別の理由か、まぁ、訳ありですね」

「ふむ……まあ、理由もなくそれ以上探るのは失礼だ。話していれば自ずと分かる事でもある。という訳で行ってくる!」

 先程とは逆に、急に快活となったパーンはマントを翻して立ち上がる。まるで舞台役者のような大仰な身振りであった。

「駄目です」

 だが、ファシムに無情な言葉に出鼻を挫かれる。

「………………」

「駄目です」

 パーン無言で扉に飛び込んでドアノブを回す。鍵が掛かっていた。

「ふっざけんなコラァ! 俺に、この自由を愛する俺に監禁なんて手段取りやがるとかこの鬼エルフ! オーク、このデビルオーク!」

「はい、休憩終わり。人の事罵倒する暇あるなら仕事して下さい。国元に戻った時の報告書がまだ出来てないんですから」

「うおーっ、嫌だ! 恋文なら兎も角、枯れ木の臭いがするジジイ共しか読まないのに書類仕事なんかやってられっか! だいたい、私にはこのハンカチを手ずからお返しする使命があるのだ!」

「他国の外交官がいきなり会いに行っては逆に迷惑ですよ。これは私の方から学院を通じて返却しておきます」

 そう言って、ファシムはパーンからハンカチを取り上げる。

「貴様ァ、もっと丁寧に持て! 俺が手ずから洗濯してアイロンかけたんだぞ! 皺が出来るだろ皺がよお!」

「はいはい、分かりましたから。仕事して下さい」

「くそう、くそう。大人になんてなりたくなかった。あの万能感溢れる自由な若い頃に戻りたい!」

「一体何百年前の話ですか」

 パーンは泣く泣く椅子に座り直して国への書類を作成し始め、ファシムは漸く仕事を再開した上司の様子に満足してハンカチを適当な箱の中に丁寧に仕舞う。

「何とか穏便に会う方法はないものか……」

 だが、パーンはまだ諦めていないようで書類を書きながらブツブツと呟いていた。

「――待てよ。ファシム、例のギフト保持者達は全員十五歳だったよな?」

「ええ、そうですが……どうしました?」

 答えながら嫌な予感を覚えるファシム。

「という事は魔術学院に在籍してる筈だ。ギフトで戦う術を学ぶ為には魔術は欠かせず、纏めて経過を観察するには閉鎖的な環境である学び舎は打ってつけだからな。俺ならそうする」

「まあ、そうですね。まさか、そんな理由で押しかけるつもりでは無いですよね?」

「違うとも。今回の話し合いで、王国と共和国の新しいギフト保持者の情報交換が持ち上がっていたな」

「対ルファム帝国の共同戦線を築く以上、切っ掛けとなった彼らの存在はやはり気になる所ですからね。下手に隠して変に突かれても困りますから」

「ああ、そうだ。そこで私に良い考えがある」

「良い考えも何もそのまま報告し合う事になってた筈ですが?」

「勿論情報として渡すさ。だが、それだけでは些か物足りない。だからどうせなら互いのギフト保持者を引き合わせよう」

「引き合わせる?」

「そうだ。交流を深める意味でも一度その必要はあるからな。それに、悪神に企てでギフト保持者になった彼らは全員が十五歳。クルナに魔術学院があるように、ファーンでは師弟制度がある。若人達の交流を名分にして、互いにギフト保持者の確認を行うのだ。場合によっては能力の把握も出来る」

「それすらも名分で単に例の少女に会いたいだけでは?」

「当たり前だろ!」

 さも当然と言わんばかりにパーンは断言したのだった。

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