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【用語説明】

 この世界の用語集です。


【世界歴】

 この世界では、統一したこよみとして、「世界歴」をほぼ全世界で使用しています。


【魔法】

 この世界では、科学技術の代わりに、世界歴1800年代に偶然発見された「魔法」技術が発展しています。一部の例外を除いて、動物、植物、人間のすべてに、魔法を行使する際に必要となる魔力が生まれつき存在していて、種類や程度の差はあるものの、ほとんどすべての人が魔法を使うことが出来ます。


 科学技術が発展している私達の世界とは、完全に分たれた世界ですが、携帯電話やパソコン、自動車、飛行機など、その動力などは違うにしても、ほぼ同じような形・機能で開発、発展しています。


【国家】

 この世界は、東大陸、南大陸、西大陸の三つの大陸と、南西諸島と呼ばれる群島地域、北と南の極地に広がる氷に閉ざされた地帯があります。三つの大陸は一箇所で繋がっていて、"三つ葉のクローバー"のような形をしています。


 太古の昔、最初に文明が興ったのは南大陸で、そこから長い年月をかけて、西大陸、東大陸に人類が移動していきます。この三つの大陸が繋がった場所には、広大な砂漠が広がっていて、交通の障害になっていたため、古代から中世までの間は、積極的に他の大陸と行き来することは少なく、わずかに交易が行われているだけでした。その後、西大陸で大型の船舶が発達すると、各大陸間の交流が盛んになっていきました。



 物語冒頭の世界歴2015年時点では、南大陸は度重なる紛争と、厳しい自然環境などの要因から文明が衰退していて、経済・文化の中心は、西大陸に存在する西大陸連邦国と、東大陸の中央に位置する夷国いこくとなっています。


 物語の中心となる櫻国おうこくは、東大陸の端にある南北に長い島国で、歴史的には夷国との交流・貿易が中心となっていましたが、二度の魔法大戦を経た現代では、夷国よりも西大陸連邦国との結びつきが強くなっています。


【言語】

 この世界で共通言語として使用されているのは、西大陸言語と呼ばれる西大陸の言葉です。東大陸の夷国を始め、ほとんどの地域でこの言語が公用語として使用されていますが、櫻国や南大陸の国々のように、固有の言語を長く使っていた地域や、南西諸島のように、西大陸連邦国と険悪な関係にある地域では、独自の言語が使われています。


【魔法体系】

 魔法には様々な種類のものが存在していますが、多くの人は「色彩魔法」と呼ばれる魔法のどれか一つを使用します。


 色彩魔法とは、人の怪我や疾病を魔力を使って治癒するための白魔法、自身の魔力を火炎や衝撃に変えて、対人・対魔獣用の武器として使用する黒魔法、植物や動物など人間以外の魔力を操る緑魔法、幻獣と呼ばれている普段は具現化されていない魔力の塊を、自分の魔力を使って具現化して使役する青魔法の4つの魔法体系のことです。


 橙魔法は、統一された一つの魔法体系が存在しているわけではなく、産業応用に特化した個々の魔法群を便宜的べんぎてきにそう呼んでいます。科学技術が発展した世界における「工学」と同じような取り扱いです。



 また、訓練によって、二つ以上の色彩魔法を使用することも可能ですが、同時に使用することは出来ず、さらに後付けで使えるようになった魔法体系の魔法は、元々適正がある人が使う魔法よりも、はるかに効果が下がります。まれに、二つ以上の色彩魔法を同時に使用することが可能な人間が生まれてきますが、成人するまでの死亡例が高く、無事に成人できても、例外なく短命です。


【呪術】

 呪術は色彩魔法や橙魔法とは一線を画す、古いタイプの魔法で、特定の動物・人間に、あらかじめ決めておいた条件が成立した際に、事前に決めておいた効果である「呪い」が、"対象者の魔力を使って"発動するという条件発動型魔法です。


 呪術には三大不可侵項目というものがあり、これら三つの原則を超えて呪いを発動させることが出来ないとされています。


(1)対象動物の原則:人間・動物に効果はあるが、植物には効果がない

(2)シークエンスの原則:対象にかかるすべての効果を、魔法式で記述して正しい順番に並べることができないと、対象者の髪の毛一本抜くこともできない(『何かが不意に当たって、結果、死ぬ』のような抽象的な呪いにはまったく効果がない)

(3)ターゲットの原則:ある程度の範囲特定は可能であるが、例えば、"この第76行政区内にいるすべての人"のような、非特定の動物群すべてを対象にすることはできない


 物語が始まる世界歴2015年には、ジェネラル・アンチスペルという『すべての呪術を無効化する』解呪用呪術式が広く一般化しており、すでに廃れた研究分野とされています。


【アンチスペル】

 解呪用呪術式アンチスペルとは、相手がかけてきた(主に攻性の)呪術を解呪するための特殊呪術式で、大きくわけて二種類の方法があります。


 一つは、相手からかけられた呪術が、対象者の魔力を使って発動する前に、呪術式そのものを対象者の体内から排除する、あるいは呪術式そのものの体内への侵入を妨害するタイプのもので、こちらを『インターセプター<捕縛型解呪式>』と呼んでいます。現存するほとんどのアンチスペルは、このインターセプターと呼ばれるタイプのものです。


 そしてもう一つが、対象者の体内に侵入してきた呪術式"そのもの"に、アンチスペルが入り込み、呪術式を混乱させることで呪いの発動を抑えるタイプで、こちらを『インターカレーター<機能欠損型解呪式>』と呼んでいますが、インターカレータータイプは、インターセプタータイプよりも、解呪の成功率やその効果が低いとされていて、今日ではほとんど見かけることはありません。


【ジェネラル・アンチスペル】

 世界歴1987年に、C.マリスというそれまで無名だった呪術研究者が発表した、『ほぼすべての呪術式を、「発動」の手前で無効化する』というアンチスペルです。


 現在では、ほぼすべての国で、乳幼児の頃に、このアンチスペルを体内に埋め込まれ(注射され)ることが義務付けられ、世界歴2015年現在では、人間に対しては呪術はほとんどすべて無効化されています。


【魔研費(魔術研究費補助金)】

 櫻国政府が基礎から臨床・産業応用目的の幅広い魔法研究に対して交付する研究費で、櫻国の大学など研究機関に属する研究者が、原資とする研究費です。


 毎年9月に公募がかかり、11月までに申請書を提出して、その申請書を審査したうえで、翌年5月に交付(支払)が内定し、その後、書類のやりとりを経て、研究機関に交付金が振り込まれます。


 少額の若手B・基盤Cというものから、年間数千万になる基盤Aや基盤Sという助成プログラムまで様々で、研究費の規模や実施期間なども各助成プログラムによって大きく異なります。

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