第21話 激吐の過去


 食堂の隅の喫煙スペースで仲間と煙草を吹かす。

 この時間と空間が谷口たにぐち弘樹ひろきは好きだった。名目上は喫煙が認められているとはいえ、副流煙は確実に食堂に集まる生徒達を襲う。煙たげな目で見られているのも承知の上で、谷口は煙草を味わう。そうしていることで、自分がその他の生徒より上位に立っているような感覚に浸れるのだ。

 実際、こうして煙草を吹かしている四人は学生生活における地位の上位に立っている。そういうグループだからこそ、この喫煙スペースを占有出来るのだ。

「なあ、法学の川島って可愛くね?」

「誰だよ? 一年?」

 中沢なかざわ哲郎てつろうが呟くと、すかさず木村きむら孝之たかゆきが訊ねる。

「そう一年。前に授業で一緒になって、可愛かった」

「あっ、川島ってあの超絶下戸の子か!」

 谷口は先月の新入生歓迎会を思い出し苦笑する。

「超絶下戸?」

「聞いてね? 新歓でぶっ倒れた奴がいたって話。危うく問題になりかけたってさ。それで何がすごいってその子、ビール一口だけで気ぃ失ったんだよ」

 爆笑が起こる。なんだよそれ。下戸ってレベルじゃねえ。

「それでそれからどれだけ誘っても飲み会に出ねえんだと。ああ、でも確かに可愛かったな。地味めだけど」

「だろ? でも飲み会出ねえのか。道理で今まで知らなかった訳だ」

 谷口はそこで、この場の一人が中沢が話を始めてから一度も口を開いてないことに気付く。

「その川島って、下の名前は……?」

 上田うえだ優斗ゆうとが漸く口を開いた。それが何やら恐る恐るとでも形容したような訊き方で、谷口は首を傾げる。

「なんだったっけな。確か、麻子だったと思うけど」

 上田は引き付けでも起こしたように身を縮めて小さな声を発すると、ぶんぶんと頭を振った。

「嘘だろ――川島麻子が、D大に?」

「おい、上田――」

 上田の様子が明らかにおかしい。両手で文字通り頭を抱え、わなわなと震えている。

「あいつは――あいつは――」

 ひい、と短い悲鳴を発して、上田の目は食堂の食器返却棚の方へ釘付けになる。

「あっ」

 谷口は上田の視線の先にいた人物を捉える。

 それは確かに、川島麻子だった。

「ほら、あの子だよ。川島」

 谷口が指差すが、反応はない。

 それは中沢と木村が、上田の方に意識を取られていたからだった。

 谷口もそちらに目を向け、言葉を失う。

 上田は灰皿の上に嘔吐し続けていた。




 上田の嘔吐はちょっとした騒ぎになったが、谷口達も手伝って手早く片付けたので、大事にはならなかった。

 上田は腹の中の物を全てぶちまけた後も蒼白とした顔で、明らかに様子がおかしかった。

 谷口は吐瀉物を片付けている間にふと麻子の姿を捜したが、もう食堂には見当たらなかった。

「全くよー、俺らたださえ白い目で見られてんのに、これじゃあますますだよな」

 中沢が飲み会でそう軽口を利く。集まった女子はけらけらと笑ったが、当の上田はまだ青い顔のまま無言でチューハイを飲んでいる。ただ、飲み会に参加するだけの元気はあるのだからまだ安心だ。飲まなければやっていられない程憔悴しているという可能性もあるが。

「で、上田、その川島って子とどういう関係なんだよ」

 木村が軽い調子で訊くと、上田は小さく呻き声のようなものを上げた。

「――小学校の同級生だった」

 しつこく訊かれ、漸く上田はそれだけを話した。

 正面から訊いても駄目だと判断した谷口達は、とにかく酒を飲ませることにした。酔いに任せて口を滑らせようと考えた訳だ。

 酒を飲ませ続けると、上田の顔色は青白いものから土気色に変わっていった。悪い顔色が悪い顔色に変わったのだが、徐々に饒舌になっていくのを見てしめたとほくそ笑んだ。

「川島はな、とにかく変な奴で有名だったんだよ」

 若干呂律が回っていないが、とにかく上田は話に乗り気になっていった。

「変って、どういうふうに?」

「誰もいねえのにそこに人がいるとか言い出したり、何もないとこをじっと見てたり、一人でなんか話してたりしてな。まあみんな行き過ぎた妄想してるちょっと頭のおかしい奴だと思ってたよ」

 そこで上田はうっと息を詰まらせ、嘔吐した。

 流石に飲ませすぎたと反省して、谷口は上田を連れて帰ることにした。上田は実家から電車で通学しているが、このまま帰すのは危ないので谷口の下宿に泊めるように取り計らった。

 二部屋だけの安下宿の戻ると、上田を部屋に寝かせて水をコップに入れて持っていってやった。

 頭を押さえたまま上田は水を飲み、長く息を漏らす。

「聞きたいか」

「あ?」

 酔っ払いの戯言かと思ったが、どうも様子が違う。

「聞きたいか。川島の話」

「ああ、まあ気にはなるけど、そこまで聞きたいって訳じゃ――」

 そこで谷口の言葉は遮られる。上田がぐっと身を乗り出し、完全に据わった目で谷口を睨んだからだ。

「聞けよ」

 何も言えず、頷くしかなかった。

「三年生の時だった」




 上田は今もそうであるように、小学生の時も高い地位のグループに在籍していた。その中でもリーダー格だったので、上田に逆らえるような生徒は同学年にはいないと言ってよかった。

 なにせ上田は足が速かった。スポーツも万能である。小学校という社会の中で、上に立つべくして立った訳だ。

 だが、川島麻子は上田を見る目が他の者と違った。

 男子と女子の違いというのもあるのだろうが、上田の場合はその魅力で女子すらも逆らえる者はいなかった。その中で、やはり麻子は異様だったのだ。

 だが、麻子は謂わばクラスの異分子だ。妄言を吐き、訳のわからないことを言って気を引こうとする。三年生の時点で、同学年の生徒は殆ど麻子を相手にしなくなっていた。意味不明のことを言い出した時に非難の目で見たり、侮蔑の言葉を投げかけるだけで、まともに付き合おうなどとする者はいなかった。

 だから、麻子にどんな目で見られていようと、上田には何の問題も生じない。

 そうわかってはいたが、頂点に君臨する者はどうしても皆が自分に従うものだと信じて疑わない。麻子が上田に向けるあの目――従順とは程遠い、畏敬の念も含まれていない。言い表すのなら、動物園の檻の中の珍獣を見るような――好奇心。

 上田にはそれが許せなかった。上田は高い地位に座す者であって、断じて見世物の珍獣ではない。

 麻子は上田に直接逆らった訳ではない。そもそも上田のような人間が麻子と面と向かって会話することなどありえない。一方的に罵声を浴びせることはあっても、その反論さえ許されないのである。

 だが、そんな麻子が上田に声をかけた。

 もう少しで夏休みが始まる、ある日の放課後だった。

 陽が落ちるのが長い季節で、上田達のグループは長い間学校に残って遊んでいた。普段なら一旦家に帰って友達の家に集まってゲームをしたり、公園に遊びに行ったりするのだが、今日はいつも校庭やそこに設けられた遊具を占領している上級生が皆早くに帰ったと情報が入り、三年生にして上田のグループが校庭を独占したのだ。

 さらに幸運なことに、この日は少年野球や少年サッカーのクラブも練習が休みだった。まさに、校庭全てが手中にあった。

 最初に校庭のど真ん中でドッジボールをして、三ゲーム程が終わるとサッカーに切り替えた。勝敗がはっきり決まって一試合がきちんと終わるドッジボールに対し、サッカーは試合時間がない限り際限なく続く。

 それで気付くと陽がかなり傾いていた。そろそろ帰るかと皆が散っていく中、上田は教室に忘れ物があることに気付いて校舎の中に入った。

 電灯がまだ点いていないこともあり、校舎の中は薄暗かった。それでも先が見通せない訳ではなく、教室への道も勝手知ったるもので特に苦にすることなく教室の前まで辿り着いた。

 ドアを開けようとした時、中から何人かの笑い声が聞こえた。

 まだ残っている生徒がいるのは意外だった。気まずい部分はあるが、上田はヒエラルキーの頂点に立つ男である。何を恐れるものがあろうと勢いよくドアを開けた。

 笑い声がぴたりと止んだ。上田の開けたのは教室の前に当たるドアで、そこからは声の主は見えなかった。

「あーあ、つまんない」

 声がして、上田はそちらに目を向ける。廊下側の一番後ろの席に、麻子が座っていた。

 ここで異変に気付くべきだった。教室の外から聞こえたのは、確かに複数人の声だった。だが、教室の中には麻子一人しかいない。

 しかし上田はそんなことは気に留めず、無言で自分の席に向かって引き出しの中から目当ての物を取り出した。

「あっ、上田君」

 声をかけられ、上田は振り向く。麻子が笑いながら、自分をしげしげと眺めていた。

 あの目だ――上田は怒りで身体が熱くなるのを感じた。

「おい――」

 上田は見ている者がいないこの状況で、麻子を完膚なきまでに言い負かしてやろうと思い立った。どんな罵詈雑言も他の者に聞かれる恐れはない。泣こうが喚こうが助けも来ない。なんなら手を出しても構わない。

「上田君、死んじゃうの?」

「は?」

 なんとか一語だけ絞り出したが、上田はもう言葉を失った。

 麻子の言葉は何故か厭な真実味を帯びて上田の耳に届いた。頭のおかしい奴の妄言だとはわかっているのに、まるで教師が答え合わせをするように正しいものだと思われてならなかった。

「みんな言ってるよ。上田君、死ぬんだって」

 こいつは一体何を言っているんだ――頭がどうにかなりそうだった。本来なら一笑に付すはずなのに、一対一で面と向かって言われると妙な説得力がある。

「死んじゃうのかあ。悲しいなあ」

 その時、上田は見た。

 麻子の頭の上に、巨大な蜘蛛が乗っている。テレビで見たタランチュラよりもはるかに大きく、化け物だとすぐにわかる。

 それだけではない。教室の中には訳のわからない化け物共で溢れている。

「見たな」

 襤褸を纏った白髪の老婆が骨と皮だけの指を上田に向ける。

「いいかい、ようくお聞き。お前は今から家に帰る途中、車に撥ねられて死ぬ。だが、これを聞いたからにはそうはならないだろう。今はお前の命を延ばすが、かならずツケを払う時が来るよ」

 叫び声を上げたかどうかは定かではない。とにかく上田は教室を飛び出して突っ走った。どこをどう走ったかも覚えていない。それで気付くと家に戻っていた。

 それ以来、上田は麻子を直視出来ない。残った三年の小学校の間、ずっと麻子の姿に怯えていた。中学になり学校は別になったが、それでももう二度とあの顔を見たくはなかった。またあの蜘蛛が乗っている気がして。また化け物を見るような気がして。




 話し終えると上田は意識を手放した。相当酔っていたようだし、話も時折支離滅裂になっていた。

 谷口は頭の中で上田の話を整理し、麻子と上田の奇妙な対面を何とか把握した。

 しかし――まるで訳がわからないのは同じだった。上田は麻子に死ぬと宣告されたが、今もこうして生きている。その老婆のおかげで命を延ばしたということだとしても、そのツケとは何なのか。

 煙草に火を着け、煙を深く吸い込む。

 飲み会で見た限り、麻子は特に変わったところは――とてつもない下戸ということを除けば――なかったように思う。

 翌日、上田は二日酔いのようだが何とか回復し、谷口に泊めてもらった礼と詫びを入れた。

 始発で家に帰り、午後には大学に出てきていた。

 谷口は中沢と木村に昨日の話はしなかった。酔った勢いでは話せても、素面で真面目くさって話せる内容ではないと思ったからだ。

「そういや、川島って彼氏いるらしいぜ」

 食堂の隅の喫煙スペースでいつもの四人で煙草を吹かしていると、木村がそう言った。上田の表情がわずかに痙攣する。

「マジで?」

 中沢が驚いた様子で訊くと、木村はにやりとして頷いた。

「文学の桐谷って奴。どうも高校の頃から付き合ってるみたいだぜ」

「はああ? 桐谷ァ?」

 中沢は素っ頓狂な声を上げる。

「ああ、そういや中沢、文学だったな」

「桐谷っつったら、新歓誘われたのを全部断ったっつうクソボッチじゃねえか」

 木村はそれを聞いて吹き出す。

「なんだよそれ。まあ、お似合いなんじゃねえの」

 上田も笑ったが、一目で作り笑いとわかるような代物だった。気付いたのが谷口だけだったのは、単に中沢と木村が互いに見合っていたからだ。

 一頻り笑い合うと、木村がそうだと話題を変える。

「なあ、今度の土日どっか出かけね? また上田の運転でさ」

 上田は入学してすぐに運転免許を取ったことを何度か自慢げに話していた。ゴールデンウィークも上田の運転で県内のキャンプ場に行ってバーベキューを楽しんだ。

「なんだよ、ゴールデンウィークに出かけたばかりじゃねえか。また俺に運転させて一人だけ飲ませねえ気かよ」

 話が麻子からそれて幾分元気になった上田が冗談混じりに言う。

「まあそう言うなって。女子も集めとくからさ」

 上田の持っている車は大型のワゴンで、定員は七人。無理をすればあと一人くらいは乗れるので、このメンバーと同じだけの女子を呼べる。

「あの」

 声がして全員が一斉にそちらを向く。

 川島麻子が、微笑を湛えて立っていた。

 上田が引き付けを起こしたように息を詰まらせる。

「それ、私も行きたいな」

 暫く全員固まったままだったが、まず中沢が我に返った。

「えっと、川島さんだよね? 法学の」

 穏やかな笑みを浮かべたまま、麻子は頷く。

 谷口は上田の方を見る。上田は蒼白な顔で、またいつ嘔吐してもおかしくないような状態だった。

 しかし、偏見の入った目で見ても、異常な言動をするような人間には見えない。

「あ、でも彼氏いるんでしょ? 男はこれ以上呼べないよ」

 木村が言うと、麻子は声を立てて笑う。

「よく勘違いされるけど、付き合ってる人はいないよ」

 それを聞いて中沢の目の色が変わる。狙いをつけたな、と他の者達にはわかった。

「いや、いいよいいよ全然。なあ?」

 同意を求める中沢に、木村と谷口は頷いて返す。

「上田?」

「あ、ああ」

 上田は蒼白な顔のまま頷く。

「よし、じゃあ次の土曜、ここに集合な。あと二、三人女子集めとくから」

 気付くと、麻子はもういなくなっていた。




 土曜日、目的地を県内の遊園地に決め、D大学にメンバーは集まった。

 谷口達四人に、女子が三人。北野きたの彩加さやか前田まえだ佳代かよ、それに川島麻子だ。

 彩加と佳代はゴールデンウィークにも一緒に出かけたメンバーで、その中で麻子はどうしても浮いていた。彩加と佳代がきっちりとメイクをしているのに対し、麻子がまるで化粧気がないということも拍車をかけている。

 上田の車が到着すると、麻子は自然に助手席に乗り込んだ。上田が声に鳴らない悲鳴を上げるのを谷口は確かに見た。

 目的の遊園地は県の南部に位置する。南部に住んでいる上田にしてみれば、中部にあるD大学に迎えに来るのは大部分同じ道を往復することになるが、他にいい集合場所が思い付かなかったことから結局はここに集合することになった。

 当の上田はずっと上の空で、文句の一つも言わずに車を走らせた。時折ちらちらと助手席を窺うが、直視出来ないのかすぐに前を向く。

 後部座席の方では中沢と木村が彩加と佳代と笑い合っている。無論谷口もその輪の中に入っているが、どうしても運転席と助手席の二人が気になってしまう。

「この辺、泗泉だよね」

 麻子がぽつりと呟く。

 泗泉町は麻子と上田の家がある。小学校も泗泉小学校で同じだった。

「上田君、なんでだと思う?」

 麻子が上田に話しかける。上田はびくりと身体を震わせ、強くハンドルを握った。

「よく思い出して。あの日、なんで――」

 国道を進む車。

 通学路を脇目も振らずに駆け抜ける子供。

 両者が――

「俺だ――」

 上田の目が前方に釘付けになる。谷口にはただの国道にしか見えない。だが、上田には、見えている。

 あの時の自分が。麻子に死を宣告されて逃げ帰る。ただ走ることに精一杯で、周りが何も見えていなかった。そんな――あの日の自分が。

 横断歩道のある交差点。信号は青。車は進む。

「あ――」

 横断歩道にさしかかるその時、飛び出したのは――。

「うわあああっ!」

 車内で悲鳴が上がる。まず上田が絶叫し、思い切りハンドルを切った。それに従って車が大きく傾く。

 急停車した車を、後続の車が追い抜いていく。

「今、俺が……」

 上田が横断歩道の方を振り向く。

「ああ、助かった」

 安堵したように言って、上田はハンドルに頭を倒した。

 麻子はシートベルトは外し、柔和に笑いながらドアを開けた。

「ごめんなさい。どうも体調が悪いみたいだから、私ここで抜けるね」

 全員が呆気に取られている内に、麻子は車から降りて去っていった。

 上田は暫く完全に腑抜けになっていた。三十分程経って漸く我に返る頃には、もはや誰もこのまま遊園地に行く気をなくしていた。

 来た道を引き返し、D大学に戻って解散することになった。

 彩加と佳代は文句を垂れながら帰っていったが、文句を言いたいのは谷口達も同じだ。それをぶつけるべき相手である上田を捕まえ、昼間から酒を出している店に乗り込んだ。

 酒を飲ませていくと上田はどんどん赤くなっていった。

「しかしなんなんだ、あの川島って」

 木村が呟くと、中沢も同意する。

「いきなり車降りるんだもんな。ありゃびっくりした」

 どうも中沢は完全に麻子から興味を失ったらしい。

「あの時な」

 上田が饒舌に喋っていく。

「俺は俺を見たんだ。俺は俺を轢くところだった。でも助かった。俺が助けた。だから俺はあの時家に帰ってたんだ」

 よく喋るようにはなったものの、中沢と木村には何を言っているのかまるでわからないようだった。

 かく言う谷口も、実はどういうことなのかまるでわからないのは同じだった。

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