第15話 浪人家庭教師


幸夫ゆきおから相談があってな」

 川島家の夕食の席で、麻子の父――茂は苦笑しながら言った。

「幸夫叔父さんが?」

 麻子が聞き返すと、父は湯呑に入った茶を啜りながら頷く。

長七ちょうしちのことだ」

「長七君――確か今自宅浪人たくろうなんだよね?」

 川島長七は麻子の従兄にあたる。年は麻子より一つ上で、昨年度受験に失敗して今は自宅浪人という状態だと麻子は聞いている。ただ、長七のある種特殊な人柄からこの話は親戚内でもデリケートに扱われており、麻子も隅から隅まで知っている訳ではない。

「まあ、表向きはな」

 父は以前苦笑したまま話を続ける。

「本人はどうも、もう大学に行く気がないらしいんだ」

 えっ、と母の由子が声を上げる。そこで父は慌ててここだけの話だぞと念を押す。

「毎日バイトを入れて、もう完全にそっちに傾いてる。受験勉強する素振りも見せない。これはもうフリーター街道まっしぐらだ」

「それで、幸夫叔父さんは?」

「だからそれで相談されたんだよ。果たしてこのままでいいのかってな」

「いいの――かな?」

「それはよくないでしょ」

 母が苦笑を続ける父に呆れたように言って、缶ビールを飲み干す。

「バイトばかりやってたって、それで正社員になれるとは限らないんだから。そこはやっぱり大学を出て就職するのが一番じゃないの?」

「それはそうだが、長七の意思も尊重してやらないと」

「でも長七君って――」

 母は言いかけた言葉を呑み込む。麻子には母が何を言わんとしているかがわかった。

 長七は――何を考えているのかが、まるで皆目わからないのだ。

 子供の頃から突飛な言動が目に着いたが、成長するに従ってそれが悪化していった。まるで脈絡のない発言をしたり、完全に破綻した会話を繰り広げたり。普通の神経をしている者からすれば、この言動の数々は全く以て理解出来ない。

 それは叔父達家族でさえ例外ではない。だから頭を抱えているのだろう。父に泣き着いたのも理解出来る。

「そこで考えたんだが、こっちでバイトをしてみないかと誘おうと思ってる」

 叔父の幸夫一家は、麻子の家がある青川市の北に面する赤森(あかもり)市に住んでいる。麻子の家は青川市の南側なので、結構距離はある。

「バイトって――お父さんコネなんてないでしょ?」

 麻子の父は青川南警察署の刑事課の係長だ。仕事上で長七のアルバイトに繋がるコネクションが得られるとは思えない。

「いや、すごく個人的なバイトだよ」

 そこで父は相変わらず苦笑したまま麻子の顔を見た。

「家庭教師を――な」




「久しぶりだなあ麻子ちゃん」

 落ち窪んだ目に、骨と皮ばかりの身体。無造作に伸びた髪の毛は薄く茶色がかっているが、これは染めたものではなく生来のものだ。

 川島長七は麻子の目を一切見ようとはせずに、だが愛想はよく挨拶を済ませた。

「長七君、痩せた?」

 元から痩せ型だったが、現在の姿は病的でさえある。

「あー、食べないのは駄目だよな。ちゃんと食べてるかい? 麻子ちゃん」

「う、うん」

 父が考えたのは、長七に麻子の家庭教師を頼むことだった。長七は高校時代成績はよかったらしい。それが何故受験に失敗したのかは疑問だが、父は詳しいことは教えてくれなかった。

 とにかく、麻子に勉強を教えるという形で、長七にも受験のカンを取り戻してもらえれば目っけ物という考えらしい。普通に考えて浪人生が高校生の受験生の家庭教師をするというのはおかしな話だが、長七の方は快諾したらしい。

 それは即ちもう既に長七が受験にやる気を失っているということではないかと思うのだが、麻子は余計なことは言わないようにと父に釘をさされていたので黙っていることにした。

 赤森市から通うというのも面倒だろうということで、長七は麻子の家に暫く滞在することになった。この辺りは親戚同士の緩さというやつだろう。本来の家庭教師というものはそんな真似はしない。

 転地療法のようなものだと父は言った。一度実家から離れた方がゆっくり考えることも出来るだろうという配慮という訳だ。

 長七は客間を部屋として与えられ、基本的にその中で横になっていた。麻子が学校から帰ってきて、声をかけると家庭教師としての役目を果たす。

「そういえば長七君、向こうでバイトしてたんでしょ? こっちに泊まってるってことはバイト辞めたの?」

 長七が滞在して数日が過ぎた頃、いつものように勉強を教えてもらっている最中に、麻子はふとそんなことを口にした。

「バイトなんてどうせみんな長続きしないんだ。ふらっと訪れてふらっと去っていく。来る者拒まず去る者追わず。日銭が入ればそれでいいような連中ばかり。全く馬鹿ばかりだよもう」

「えっと、つまりどうせ辞めるつもりだった――ってこと?」

 麻子は察しのいい方ではない。それに加えて長七の支離滅裂とも取れる言葉だ。そこから意味を導くのは骨が折れた。

「茂伯父さんはいい人だと思わない?」

「え? お父さん?」

「バイト代ははずんでくれるんだってさ。どうせ俺は日銭が入ればそれでいいような奴なんだよ」

 なるほど、アルバイトというからにはタダでとは言わなかったようだ。それにしても会話が噛み合わない。

 長七が来てから一週間が経ったその日に、青川市街地を見に行きたいと言って朝から外に出ていった。

 夜になり帰ってきた長七は見るからに憔悴していた。

「撮ってるのがばれた時は危なかったね」

 陰気に笑い、長七はポケットからスマートフォンを取り出して見せた。

「な、何してきたの?」

 部屋で横になる長七に恐る恐る訊ねると、長七はスマートフォンを操作して動画を再生した。

 そこには青川の市街地の街並みが映っていた。カメラは一度上を向いて、最も巨大なビル――火清会の本部を映す。次にカメラが捉えたのは通りに立っているポールに掲げられた白地にオレンジの三角形が描かれた旗――火清会の旗だ。

 ――何かご用ですか。

 動画に長七のものではない声が入る。画面が大きく揺れて真っ暗になる。音声は依然再生されているので恐らくポケットにスマートフォンを突っ込んだのだろう。

 足早に長七がその場を離れていくが、背後から誰かがついてくるのがわかる。それも一人ではない。

 そこで画面に再び光が戻り、暫く揺れた後に三人の男がこちらに向かってきてるのを捉えた。

 ――ちょっと待ちなさい。

 男の一人がこちらに向かって駆け出した。画面は再び暗転し、長七も走り出したようだった。

「火清会のお膝元の様子をバラそうと思ったんだよね。いい資料映像が撮れた」

「危なくなかったの?」

「あのまま尾けられてたらここまでついてきただろうね多分。撒くのも大変だった」

 そこでインターフォンが鳴った。

「こんばんは」

 ぞっと全身に寒気が走る。玄関から聞こえてくる声は今まで見ていた動画の中の男の声と同じだったからだ。

「おや、撒いたと思ったんだけどなあ」

「ちょ、長七君――」

「ああ、適当に話してくるよ」

 そう言って長七は玄関まで出ていった。

「こんばんは。何かご用ですか」

「あなた、何を撮っていました?」

「暴力はよくないとは思いませんか。確かに人を殴るのは楽しい。スカッとする。爽快だ。でも殴られた方は痛いですからね。まあ他人の痛みなんて自分にはわからないから、いくら殴っても関係ないとは思いますが、暴力はよくない」

「は?」

 麻子は階段の陰からそっと二人のやり取りを見守っていたが、長七の相変わらずの支離滅裂さに肝を冷やした。

「ペンは剣より強しなら、ワープロは銃より強しですね。俺ならノートパソコンで滅多打ちにしますね。でもそんなことしたらHDDのデータが飛びますかね。でもハードディスクって言うくらいだから堅いんでしょう。よくよく考えるとそれなら銃をぶっ放した方が早い気がしますが、そもそも日本は銃の所持は禁止でした。となると猟友会に入るのが一番ですかね」

「携帯を見せてくれませんか」

 相手は明らかに動じているが、それでも退く訳にはいかないらしい。

「そういえば携帯電話でも文章は打てますよね。でもきちんとしたワープロソフトが入っている訳ではないですし、メモ帳もいまいち使いにくい。だからスマートフォンに変えたんですが、フリック入力っていう入力方法になかなか慣れなくて苦労しましたよ。携帯電話の入力方法も使えるんですが、タッチパネルになったからにはささっとフリック入力したいでしょ。今はもう慣れて、フリック入力の方が早く打てるんですけどね。そう考えると携帯電話の方が角があって鈍器としては役に立つかもしれませんね。でも重さがないし、このスマートフォンは防水機能がついてないから返り血を浴びたらデータが飛ぶかもしれない。ああ、でもそれを言うなら防水機能のついたパソコンなんて殆どないですもんね。となると猟友会に入るのが一番ですかね」

 長七の言葉に男が混乱していると、何事かと父が出てきた。

「どちら様ですか?」

「いや、自分は――」

「火清会の警備員さんですよね」

 父に指摘され、男はぎくりと身を強張らせる。

「その無線。私服でそんな物を着けているのは火清会の警備員さんくらいだ」

 よく見れば男の腰には小さいが無線装置が着いている。

「また家の者が何かしましたか?」

 父は口調は穏やかだが、明らかに威嚇するように訊ねた。

「いや、では自分はこれで」

 男は逃げるように去っていった。

「すみません茂伯父さん。撒いたつもりだったけど」

 父は大きく溜め息を吐いてから、それを吹き飛ばすように笑った。

「実は去年麻子が火清会と一悶着あってな。家の住所なんかはもう知られてるから今更どうってことはないさ。それより、なんだって火清会の警備員に尾けられた?」

「市街地の動画を撮ったんだって」

 麻子が出ていって話すと、父は呆れたように長七を見た。

「お前、やっぱりアンチ火清会か?」

「アンチ火清会?」

 麻子が耳慣れない言葉を聞き返すと、長七はくつくつと笑った。

「そこまで熱心じゃないけど、面白いよね火清会。今の高山孝明を頂点としたカルト的構造はなかなかお目にかかれるものじゃない」

「面白いからって、それで人生棒に振った奴が何人いると思ってる……」

「俺のことでしょ、それ」

 麻子が首を傾げると、父は苦い顔をして麻子を指差した。

「麻子に話してもいいか?」

「俺から話すよ。じゃあ麻子ちゃん、部屋に戻ろうか」

 麻子の部屋で、長七は麻子の勉強机に腰かけ、麻子はベッドに座った。

「高三の夏休み明けだったかな。俺が青高に通ってたって知ってるよね?」

 頷く。青高――青川高校は県内トップレベルの進学校だ。聞いた話では長七はそこでも優秀な成績を修めていたらしい。

「休み時間にしつこく火清会に勧誘してくる奴がいたんだ。あまり知られてないけど、青高の生徒って殆どが火清会の信者なんだよ。勉強する上で火清会に入った方が有利っていうのもあるしね。本部にあるスタディールームは聞いたことある?」

「うん」

 火清会の本部や、所有する建物の中には学生用の学習スペースが設けられている。冷暖房完備、お茶やジュース、軽い菓子類が置かれており、この上なく快適な環境だと評判である。それ故に学生間での火清会のイメージは宗教団体より塾のようなものだと思われていることが多い。

「で、いい加減うざったくなってきたんで、自分のスタンスをきっちり説明したんだ」

 息継ぎすることなく、長七はその時の言葉を再現する。

「信教の自由は大事だよね。君達が何を信じてくだらないことをやっているかは知らないけど、俺にそれを批判することは出来ない。でもそれを言うなら言論の自由も大事だよね。頭おかしいただのカルトって言うのはタダだ。それに例えば俺が対立する宗教の信者だとしたら、その教えに則って火清会をカルトだクソだ日本の癌だと罵ってもいいんじゃないかな。まあ結局言いたいのは俺は生涯無宗教を通すってことだね。だからもう話しかけるんじゃないぞっ」

 息継ぎもせずに一気にまくし立て、長七はケロッとした顔で笑う。

「そんなこと言ったら、嫌われる――いや、もっと酷いことに……」

「なったね」

「――なったんだ」

「うん、なった。クラス中どころか学年中、学校中から白い目で見られたよ。色々別のちょっかいを出されるようになったし、完全に孤立した。一応前は友達みたいなもんもいたんだけどね、それも全部無視。それでまあ、一歩引いたとこから全体を眺めてたら、なんていうかね、もう何もかもがどうでもよくなってきちゃったんだ」

「どうでも……?」

「なんていうかなあ、この連中と今まで一緒にやってきた自分が恥ずかしくなったというか、この連中と同じような道を行くのがアホ臭くなったというか。青高なんていったら進学校でみんな大学目指して勉強勉強。そんなみんなが一つの方向に向いていく。俺はそっちに行きたくなくなったんだよね。だからセンターもサボった」

「ええ?」

 それは初耳だ。センター試験を受けないとなると、その年の受験の道はほぼ完全に潰えることになる。

「ははは。これで俺のやる気のなさが本物だとわかったかな? ま、今更大した問題じゃないよ」

「長七君、じゃあやっぱりもう大学に行く気はないの?」

「まあね。でも麻子ちゃんは俺のようになっちゃ駄目だよ。じゃあ家庭教師業務に戻ろうか」

 長七はそう言って立ち上がり、麻子にそこに座るように促した。




 翌日の朝、朝食の席で父は長七に一枚のメモを渡した。

「これは?」

 開いたメモを麻子が覗き込むと、安中あんなか栄一郎えいいちろうという名と、その人物のものであろう住所と電話番号が書かれている。

「フリーのライターでな、以前にちょっと火清会と揉め事を起こして警察まで動くことになった。俺も受け持ちだったんでまだ繋がりがあるんだ。アンチ火清会のタカ派だが、面倒見はいい。もしお前にその気があるなら、会ってみるのもいいんじゃないか?」

 父はそう言ってコーヒーを飲み干してから慌てて、

「幸夫には内緒だぞ。あいつはお前があんまりはみ出した道に進むのに感心してないからな」

 長七はそのメモを綺麗に折り畳んでポケットにしまう。

「ありがとう茂伯父さん。面白そうだし今日にでも連絡してアポ取ってみるよ」

 麻子が学校の授業を終えて帰ってくると、家の中に長七の姿はなかった。母に聞いてみると、あのメモに書いてあった安中という男に連絡して、そのまま会いに行ったらしい。住所は青川市内だったから、気軽に向かえる距離だ。

「ただいま」

 夕食の準備が終わると、ちょうど長七が帰ってきた。

「どうだった?」

 全員が揃った夕食の席で、麻子が代表して訊く。

「面白かったよ。長いことお互いに罵り合ってね。前にネットで公開した批判レポートを教えたら気に入ってくれて、どっかで書かないかって誘ってくれたよ」

「なに、お前そんなことまでしてたのか」

「ネットだから。ちゃんと場所も選んで載せたよ」

「どういうこと?」

「最近はネットでも物騒でね。火清会の目が光ってる掲示板やサイトもあるんだよ。ところ構わず罵詈雑言を並べていたら最悪身元が割れる」

 そういう感覚を持っているということは、分別は弁えているということになる。心配は不要のようだ。

 夕食を終えて部屋に戻る前に、麻子は長七に声をかけた。

「長七君、ちょっと話いい?」

「ああ、構わないけど」

 麻子の部屋で、前と同じように長七が勉強机に、麻子がベッドに腰かけて向き合う。長七はこれまで一度も麻子と目を合わせておらず、それは今も同様だ。

「内緒にしていてほしいんだけど、私――その、火清会を、はっきり言って憎んでるの」

 長七は小さく笑った。

「はっきり言うね」

「うん。だから、長七君が火清会と対立するスタンスを取るなら、私も協力したいの」

「うーん、麻子ちゃん、オウムの歌って聞いたことある?」

「鸚鵡?」

 いやいやと長七は手を振る。

「真理教の方だよ。その教団歌とか、教団が制作したアニメとか、それが実にぶっ飛んでて面白いんだよね。当時小学校で尊師マーチが流行ったという話を聞いたことはない? 火清会をカルトと認定して批判する人の中には、そういう系統からの面白さを求めている人がいるのも事実なんだよ」

「――長七君も、そういう立場なの?」

「動画サイトなんかで火清会の制作したビデオや教団歌をネタにした動画なんかが広まってたりもする。俺はそこから火清会に興味を持ったんだよね。ああいうビデオって本当にカルト臭くて最高だよ。それで高校で火清会と接触して、滅茶苦茶に言ってやった。それでよくよく思い知った。火清会はことこの青川市においては、圧倒的な力を持っている。それこそ身を以て味わった訳だね。だからわかったこともある」

 低く笑い、長七は大きく伸びをする。

「火清会を敵に回すのは、最高のスリルを味わえる」

「ええ?」

 思わず素っ頓狂な声で聞き返すと、長七は顔を下に向けてどこか自嘲気味に笑った。

「そう、こんなに楽しいことはない。自分が滅ぶか、相手に砂をかけられるか、ぎりぎりのせめぎ合い。それも殆ど勝負にならないような、一方的な理不尽さがまた堪らないじゃないか」

「長七君、もしかして照れてる?」

「ん?」

「本当は火清会に義憤のようなものを覚えてるけど、それを口にするのが恥ずかしいだけ――なんじゃないかなって」

「ギフン!」

 長七がいきなり大声を出したので、麻子は飛び上がらんばかりに驚いた。

「話はおしまい。これ以上は何も言うことはないよ」

 長七は微笑しながらそう言って立ち上がり、部屋を出ていった。

 その日の内に長七は家庭教師のアルバイトを辞めたいと願い出て、アルバイト代はちゃっかりと受け取って、翌日には赤森市の自宅へ帰っていった。

 その後、長七が寄稿したという雑誌が聞いたこともない出版社から出て、三号で廃刊になった。

「カストリだな」

 父は笑って、

「だがなかなかどうして上手く書いてる」

 とは言ったが、その雑誌というのが恐ろしく卑俗だというので、結局麻子は読ませてもらえずに、両親がいない隙を狙って盗み見なければならなかった。

 まるでエロ本を読んでいるようだと思ったが、実際その例えは正しかった。

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