仮面の紋章官ロビン・ノウバディ

 試合場にはいつまでも収まらないざわめきが広がっていた。

 観客だけでない、他の出場騎士や紋章官も目を見開いてガイの紋章の上にかけられた白い布、試合放棄の証を見つめていた。

 ロジェに至っては目玉が落ちるのではないか、というぐらいに目を見開いていた。

 仮面の男はそんな注目を一身に集めても慌てることもなく、優雅に黒騎士エルに一礼すると背を向ける。

 そして入場門のガイに近寄り何事か告げるとガイは兜を外してエルに一礼した。

 そのまま二人は入場門から去っていく。

 その背中をエルは呆然と見ていた。


「なんでっ! どうして棄権させる必要があるの!」

「エル相手に降参するなんて……」


 ロジェは仮面の男の目論見が理解できずに混乱していた。

 ウィルもまた棄権の理由が分からない。

 エルとガイの力量の差は大きい。

 確かに力量だけが勝負を決める要因ではない、と学んだばかりだが、それにしても棄権する理由はない、と思われる。

 何かしらエルに隠された力があり、それを仮面の男が感じ取った、としてもガイが棄権という方法で勝負を避ける理由はないはずだ。


「ウィル、あのエルって騎士と話したのよね。あいつ一体何者なの?」

「身分を隠すために鎧を黒くしてるって言ってた。あと有名な五男らしいけど」

「黒騎士なのは見れば分かるわよ。……有名な五男? 公爵家? それとも王家?」

「王子だったら勝つとまずいの? 試合でしょ?」


 紋章試合のルールの中に『試合ではいかなる身分の上下も存在してはならない』というルールがある。

 つまり相手が公爵であろうが、王であろうが、一度試合が始まれば騎士と騎士、勝敗を決めるのは純粋に互いの力のみのはずだ。

 

「……建前はそうね。でも試合によっては暗黙の了解として棄権するか、負けてやる必要があることもあるわ」

「わざと負けるの?」

「地方の小さな試合なんかだと領主の息子が箔付けの為に出ることがあるの。そういう試合は棄権したり負けたりしないとあとで恨まれるわ」

「この試合も?」

「この試合の主催者はエゼルウルフ王よ、御前試合だしね。だから王子が相手なら考慮する必要はあるのかもしれないけど……でも、五男なのよね……」


 エゼルウルフ王には五人の王子が居るらしい。

 もしエルが王子だとするなら第五王子、王位継承権からは最も遠い。

 更にこの試合は王の壮行会の余興だ。

 出場しているのが王都に残る予定の第一王子ならともかく、第五王子に箔付けは必要ないはずだという。

 結局、ロジェにもウィルにも騎士王であるガイが棄権する理由が分からなかった。

 ざわめいていた観客席もガイがいなくなると、徐々に落ち着きを取り戻していく。


 波乱を含んだ第一試合が一通り終わり、いよいよ王の観戦する準決勝が始まった。

 試合の開始の前にエゼルウルフ王が貴賓席に現れる。

 観客、選手ともども頭を下げて迎えた。


「頭を上げよ」


 王の言葉で頭を上げると貴賓席に立つ、朽ち木のような老人が見えた。

 たてがみのように豊かに生えた白髪、眉毛も真っ白で目が隠れるほどにもっさりと生えている。

 かなりの高齢だ。これで大陸に渡って巡礼するなど無謀に思えるのだが、敬虔なハリストス教の信者でもある王にとって、ロムルスレムス神聖帝国にある総本山への巡礼は悲願なのだ。

 白髪の隙間から獅子のような獣耳が覗き、王がサクソン人だと分かる。

 ウィルは王の姿を一目見て、すぐにエルは王の息子だと確信した。

 耳の形がそっくりだ。


「この地に集いしツワモノたちよ。存分にその力を競うが良い」


 エゼルウルフ王はしゃがれた声でそれだけ言うとゆっくりと貴賓席に腰を下ろした。

 それにあわせて観客たちも試合場に向き直り、騎士や紋章官たちも次の試合に向けて動き出す。

 ウィルもまた試合の準備に入った。

 ロジェはまだガイの、いや仮面の男の棄権のことが頭から離れないようで呆然としている。

 第一試合の様子を考えてもロジェは頼りに出来ない。

 ウィルは気を引き締めて、慎重に戦うことを決めた。


                   ◇


 ウィルの相手は指名組の騎士だったが、最初に戦ったアロンと同じぐらいの腕前だった。

 相手の騎士は特徴もなく平凡な騎士で、普通に上手くて、普通に強かった。

 唯一の特徴はノースアングリア出身の騎士故に北方から侵入するノルド蛮族相手に戦った事があるとかで、いまどき珍しい実戦経験のある騎士という触れ込みだったぐらいだ。

 確かに気迫はすごかったが、それだけだった。

 そしてアロンのような明確な作戦があるわけでもなく、至って普通の戦法で問題なく勝つことが出来た。

 ロジェが当てにならず、どのように勝てばいいのかは分からなかったので、昔のように勝つことがだけを目的に慎重に戦ったのだ。

 ロジェと組む前はこうして一人で戦っていたはずだ。

 しかし久しぶりに一人で戦ってみると、様々な迷いが生まれた。


 ロジェと組んで初めて分かったのだが、騎士は紋章試合においてただ勝てば良いというわけではない。

 戦う相手、戦う理由、勝ち方が重要になってくる。

 ただただ勝利だけを求めてひたすら戦う騎士は軽蔑される。

 観客は騎士たちに強さだけでなく、物語を求めるのだ。

 だからこそ紋章官が戦う前に騎士を紹介する。

 少しでもドラマチックに、観客が騎士の物語に感情移入出来るように。


 そうして物語を作りながら戦う騎士は人気を集め、大きな大会に呼ばれるようになるのだ。

 そしてその物語に一本芯を通す役割を持つのが誇りモットーだ。

 誇りモットーの在り方によって勝ち方も、戦う相手も決まってくる。

 誇りモットーを持たないウィルがここまで名を上げてこられたのもロジェの力が大きいのだ。


 だがいまそのロジェに頼る事が出来ない。

 それがここまで心細いことだとは思わなかった。

 ただ今まで通りに勝つだけ、それがこれほど心配になるとは。


 準決勝ではあったのだが、特に盛り上がりもなくウィルが勝利した。

 しかしこれでウィルの決勝進出が決まった。


                   ◇


 準決勝二試合目は、ガイと互角に戦っていた巨漢の騎士ボルグと不戦勝で勝ち上がった黒騎士エルの対戦だ。

 ボルグは試合場設営時のテストでガイと対戦して負けている。

 しかし実際に実力差はそれほど大きいわけではない、とウィルは見ている。

 あの時にガイがやった技は、かつてウィルも使った事があるが奇襲だ。

 決まると圧倒的実力差で勝ったように見えるが、実は少しでもタイミングがずれると失敗する諸刃の剣なのだ。


 ウィルの予想ではエルがボルグに勝つのは難しいように思えた。

 ボルグの様子を見るとやる気十分の様子だ。棄権するような様子はない。

 エルを見るとボルグのやる気の様子を見て安堵しているようだった。

 黒騎士として身分を隠して試合をしている事からも、エル自身はガイにされたように身分を慮って棄権などされたくない、と思っているようだ。

 エルの誇りモットーは『自ら切り開く』だ。それを考えれば王子だからと勝ちを譲られるのが嬉しいとは思えない。

 だからだろう、ようやく戦ってくれそうな相手に安堵しているように見えた。


 しかし、エルの安堵した表情はすぐに歪む事になった。

 いつの間にかボルグの紋章官の元に仮面の男が近寄って耳打ちしていたのだ。

 そしてボルグの紋章官は驚いたように目を見開くと、すぐに白い布を持って駆け出した。

 二度目となると観客たちにもソレが何を意味するのか分かったらしく、騒めく。

 ボルグの紋章官は観客の罵声やボルグからの怒声も無視して、紋章に白い布をかけて準決勝を棄権した。

 ボルグの元に戻った紋章官が馬を降りたボルグに詰め寄られているが、何かをボルグに告げるとボルグも渋々といった様子で引き下がり、去っていった。


 再びエルが不戦勝を決めて、決勝戦はウィルとエルで争う事になった。

 奇しくも予選の時の約束を果たした形なのだが、互いの心境は複雑だった。

 エルは入場門から去っていくときに一瞬だけウィルの方を見た。

 その表情には不安と諦め、そして一抹の期待が浮かんでいたように思えた。


                   ◇

 

 ボルグの棄権を見て、ロジェの焦りは頂点に達したようだ。

 自分の知らない何かを仮面の男が知っている。

 その事がさらに焦りを生み、冷静な思考を奪っていく。


「ね、ねぇ、ウィル。アタシたちも棄権した方がいいんじゃないかしら……」

「どうして?」

「だ、だって、その……みんな棄権してるし……」


 みんなと言っているが、本当は仮面の男が棄権したから、という事なのだろう。

 ロジェは自信を喪失している状態に見える。

 自分の判断が信用できないのだろう。

 そして、認めないだろうが、心の奥で仮面の男に敗北した、と思ってしまったのだ。

 だからこそ、仮面の男の判断である『棄権』を選択しようとしている。


「ロジェ、本当に棄権する必要があるのなら、その理由をちゃんと言って。それに納得出来たら従うよ」

「……り、理由、えっと、それは、その……」

「私も棄権した方がいいと思うがね」


 突然現れた声に振り返ると、そこには仮面の男がたたずんでいた。

 目元の部分だけを隠す銀色の仮面、その奥の目は金色に光っていた。

 燃えるような赤髪からは狐のような獣耳がのぞいている。

 ロジェは仮面の男を睨みつけたまま、口を引き結んだままだ。

 

「理由は教えてくれるの?」

「おや、驚かないのかね」

「さっきもボルグの紋章官のところに居たじゃないか。来ると思ってたよ」

「ふむ、実は来ないつもりだったんだがね。君なら棄権する理由も分かると思ったんだが」

「エルが王族だってこと?」

「分かってるじゃないか」

「でも五男でしょ」

「なるほど、王族でも五男程度には勝ちを譲るつもりはないわけか。さすが伝説の騎士王の末裔アリエノール・コーンウォール・ペンドラゴン様の騎士ですな」

「そういうアンタは誰? ロジェの父親だってのは見れば分かるけど」


「「――っ!」」


 ウィルの言葉にロジェと仮面の男が同じように驚愕した。

 それにウィルは首を傾げる。

 

「なんで驚くの?」

「なんで分かるのよ!」

「だってそっくりじゃない。耳とか目とか」

「……なかなか一筋縄にはいかんようだな。だが、今は私の素性よりも棄権の理由を聞いた方がいいんじゃないか?」

「名乗りもしない人間からの助言なんて信じられないけどね」

「それは失礼した。ロビン・ノウバディと名乗らせてもらっている」


 仮面の男の言葉にロジェが噛み付きそうな表情を浮かべる。

 あからさまな偽名だ、怒りたくなる気持ちも分かる。

 だが、今はそれを問いただしている時間はない。

 ウィルは続きを促すように頷いた。


「あの黒騎士エル殿は、エゼルウルフ陛下の五男エルフリード様だ。それだけでも普通の騎士なら試合を棄権するはずだ、万が一怪我でも負わせたらどうなることか」

「そういう気遣いが嫌で黒騎士をしてるんじゃないの?」

「そう言えるのはキミがアリエノール公爵の庇護下にいるからだよ。一般的な騎士ならエルフリード様にその気がなくても周りからの圧力で大変なことになる」

「なるほど、それなら俺は棄権する必要がないでしょ」

「ところが、エルフリード様はただの五男坊じゃないのさ。キミは他の王子様を覚えているかな?」

「えっ、会ったことないはずだけど?」

「いいや一人は会ったはずだよ。……第二王子エゼルバルド殿下にね」

「あの熊の人? 王子なの?」


 王子とは王の子弟を意味する言葉だ。

 つまり王の子供であれば『王子』と言う。

 それが四十過ぎの熊のような中年だとしても。


「エゼルバルド殿下はウェセックス公爵でもあるが、王位継承権二位の王子でもある。まぁ、それは問題ではない。問題なのはその容姿さ、キミが言った通りエゼルバルド殿下は熊のような容姿、殿下の兄であるアゼルスタン殿下は狼のような容姿をしている」


 サクソン人の特徴に獣のような耳と尻尾がある。

 これは獣のように重要な器官としての部位ではなく、形ばかりのものだ。

 耳としての機能は他の人種のような普通の耳が顔の横についているし、獣耳はぴくぴくと勝手に動くだけで何かが聞こえるというわけではない。

 それでも親の特徴によって遺伝するもので、二人の王子が違う母親から生まれていることを証明している。

 そこまで考えて、ウィルはエルの容姿を思い出す。


「彼は側妃の子供だが、陛下によく似ていると思わないかね?」

「……まぁね」

「エルフリード殿下は遅くに生まれた王子だ。そしてその姿は陛下に良く似ていた」

「王のお気に入りってこと? そんな理由?」

「そんな理由でも脅威なのだよ、相手が王族ならね。そして何より、エルフリード殿下はエゼルウルフ陛下の巡礼に同行する予定があるのだよ」

「――そ、そんなっ!」


 ロジェの顔色が一瞬にして蒼白に染まる。

 王のお気に入りの王子というだけでも、王の目の前で倒す事に問題があるのに、それがこの壮行会の後に一緒に巡礼に旅立つとなると問題なんてものではない。

 同行させるという事はおそらくロムルスレムス神聖帝国で改めてハリストス教の信者としての誓いを立てる『堅信礼』を受けさせるのだろう。

 しかしもしも試合で戦って怪我でもさせてしまったら。

 そんな状態で過酷な巡礼の旅になど同行出来るハズもなく、巡礼そのものが中止されかねない。

 そうなればエゼルウルフ王の怒りは身分を隠して出場したお気に入りの王子ではなく、怪我をさせた試合の対戦相手にも向かうだろう。

 その事がアリエルやコーンウォールの地にどれほどの悪影響を与えるかは、考えるまでもなく明らかだ。


 だからこそ、ロジェが試合放棄用の白い布を持って走り出そうとしたのは当然であった。

 しかし、ウィルはその白い布を後ろから槍で貫く。

 槍先は王冠型になっているので布は破れずに地面に押し付けられた。


「ちょっ、何すんのよ! これじゃあ……」

「棄権するつもり?」

「当たり前じゃない! こんな相手と戦えるわけないじゃない。……確かに事前にこの情報を手に入れられなかったのは悪かったけど。こんなの棄権するしかない」

「ここで棄権して、それで本当に俺は騎士王になれるの?」

「……そ、それは」


 ウィルの言葉にロジェは黙り込む。

 この試合に出場したのは、優勝賞品の大紋章のパーツ『ヘルム』を手に入れる為だ。

 そして大紋章を手に入れるのは騎士王を決定する『大紋章試合グランド・マスター・リーグ』に出場するためだ。

 大紋章というのは通常、高位の貴族か、かなりの功績のあった騎士しか持つ事の出来ないものだ。

 そう簡単に手に入るモノではない。


「俺たちの目的は騎士王になること。その為に必要だっていうなら棄権してもいい。でも本当にここで棄権して、俺は騎士王になれる?」

「…………」

「キミは、エルフリード殿下と戦うつもりかね」


 黙り込んでしまったロジェの変わりに仮面の男ロビンが口をはさんできた。

 仮面をつけているので表情は分からないが、見開かれた目から驚いているのが分かる。


「例え相手が王子でもこの場にいるなら一人の騎士でしょ。手加減したり、わざと棄権して勝ちを譲る必要がある?」

「向こうもそう思っていれば良いのだがね」

「エルはわざと負けて貰って喜ぶような奴じゃないよ。それにしてもずいぶんと俺たちに親切だね。ほっとけば俺たちが王様に不興を買うだけなのに」


 ウィルの指摘にロビンは黙り込む。

 反対にロジェは顔を上げ、弾かれるようにロビンの方を見た。


「ふむ、棄権してくれた方が楽だったんだがな」

「そんなに俺とガイを戦わせたくないの?」

「彼は既に騎士王なのだよ。わざわざ格下相手に危険な勝負をする必要なんてない」

「――あ、アンタはっ! アタシたちを捨ててまでしたかった事が、そんな事なの!」

「何のことか分からないな。私はロビン・ノウバディ、素性の怪しい仮面の紋章官だよ」


 顔を真っ赤にして怒るロジェを見て、ウィルは槍で押さえつけた白い布を脇に飛ばす。

 ロジェは一瞬、その行方を目で追ったが、すぐに首を振った。

 ロビンはつまらなさそうに鼻を鳴らした。


「王子様が怪我をしないように祈ってやろうか?」

「いらないよ。エルには悪いけど、怪我をさせずに勝つのは難しくない」

「それで陛下がご不快に思わなければいいがね」


 挑発的なロビンの言葉にロジェはウィルの方を見た。

 何か策があるのか、と問うような視線。

 まったくロジェらしくない弱気な視線だ。


 彼女の誇りモットーは『私は挑戦する』のはず。

 こうした逆境にこそ不敵に笑い、受けて立つのがロジェだった。

 そんなロジェだからこそウィルは羨望のまなざしを送っていたのだ。

 それが、まるで迷子の子供のような目を向けてくる。

 

 だからウィルはいつものロジェなら言う台詞を口にした。


「『挑戦』してみせる。ロジェのパートナーなんだから」

「……ウィル」


 ロジェはウィルの言葉にはっとした表情を浮かべる。

 ウィルには誇りモットーがない。

 だがウィルはロジェのパートナーだ。

 だから今はロジェの代わりにウィルがその誇りモットーを持って戦おうと決意したのだ。


「……お手並み拝見しよう」


 ロビンはニヤリと笑みを浮かべて去っていった。

 観客席ではアリエルが心配そうな表情を浮かべている。

 ウィルはそれに応えるように手を上げた。

 そして反対側の入場門で不安そうな表情を浮かべているエルに向かって槍を突き付けた。

 エルは驚いて目を丸くしたが、すぐに嬉しそうな笑みを浮かべて兜をかぶり、同じように槍を突き付けてくる。

 審判はウィルたちが棄権しないのを確認して、開始の合図をした。


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