さよならハミングバード

阿部藍樹

第1話

 今日も駅前に彼女がいた。

 背中に大きなギターケースを背負い、ウチの制服の上にキャメルのダッフルコートを重ねた彼女は、寒そうに両手に息を吐きかけると、ロータリーの植え込みの上に座った。

 ギターケースを開く。年季の入ったボロボロのアコースティックギター。ボディには擦れた鳥の模様。

 彼女は足元にケースを放ると、いつものように静かにチューニングを始める。

 やがてCmからスタートする切なげなアルペジオのイントロが流れる。何度か聞いて覚えてしまった歌詞、叶わない少女の恋の歌だ。

 歌い始める。クセやテクニックの無いまっすぐな声――と言えば聞こえは良いかもしれないが、多分お世辞にも上手くはない。文化祭や卒業式なんかの補正が入って初めて、皆のいい思い出に変わる。そんな演奏だ。

 こんな風に偉そうに考えている僕は、楽譜も読めなければ楽器もできない。歌だって上手くない。音楽の成績は生まれてこの方ずっと3だ。小学校の時、一度だけ音楽が得意な幼馴染みに手伝ってもらって4を取ったことがあったけれど、それきりだ。彼女は小学四年に上がる時に転校してしまったから、多分僕が人並み以上に音楽ができる日は二度と来ない。だから、例えばストリートミュージシャンの流儀がどんなものなのか、僕は知らない。

 ただ、彼女の前にここ二週間、誰一人として足を止めないのはさすがにおかしいのではないかと僕は思っていた。同じ制服を着ている彼女のことを、僕がかなり一生懸命学校の中を探しても見つけられなかったことも。

 だから今日、僕は思い切って声を掛けてみようと決めていた。いつもと同じように、この一曲を最後まで演奏し終えたとき、道行く人が誰一人として彼女に関心を示さなかったのだとしたら。

 僕がその最初の一人になってみてもいいんじゃないかと思っていた。多分、好奇心から。


 彼女が最後のコードを弾き終えて、小さく息を吐いた。幼げな顔から吐き出された溜息は、微かな憂いを残して灰色の空に消えていった。

 僕は百円玉を持って、彼女の前に歩み出た。それから百円をケースに投げ入れた。

 カツンと硬い響きがあって、彼女は少し驚いた顔で僕を見上げた。

「こんにちは」と僕は言った。「こんにちは」と彼女も呟いた。

「このケースは、お金を入れるために広げてあるんだよね?」

 そう僕が訊くと、彼女はぽかんとした顔で頷いて「まあ、一応」と言った。

「誰も、お金入れたことないの?」

「……うん、ないね。これからもそうだと思ってたし」

 そう言ってから、彼女は不意に立ち上がると、僕に顔を近づけた。それからこう言った。

「見えるの?」

 僕は最初何のことを言っているのか分からなかった。それに気づいた彼女は、おもむろに右手を差し出した。

「握手」

「……何で?」

「いいから、ほら」

 僕は怪訝な気持ちのまま右手を出した。その時。

「……!」

 手がすり抜けた。僕はびっくりしてもう一度手を握ろうとする。しかし、すり抜ける。触れることができない。

 見えるの? と彼女が言ったのはそういうことで、今思えば、その時の僕は周囲の人からかなり怪しい目で見られていたことだろう。もしくは新手のパントマイムパフォーマーだと思われて、お金を貰うチャンスがあったかもしれない。

「そういうことだよ」

 そう彼女は、笑って言った。彼女がギターケースを取り上げると、地面に僕の投げた百円玉が転がっていた。

 高校一年生の冬、僕は幽霊の同級生と知り合った。


   ***


「多分、私は人前で一度もちゃんと歌えなかったからそれが心残りで成仏しないと思うんだよね」

「そんなもんかな」

「たぶん、そんなもんだよ」

 そう言ってついてきてしまった彼女のために買ったアコースティックギターは、多分僕が自分で買いたいと言ったものの中では一番高い買い物だった。

 いろいろと不思議だった。そもそも彼女の存在自体が一番不思議なのだと言われれば全くその通りなのだけれど、彼女があまりにも自然に入り込んできたものだから、いつの間にやら「幽霊が取りついている」という一番の怪異は僕にとっては割とどうでもよくなってしまっていた。

「なんとなくだけど、君が私の代わりに歌ってくれれば私は満足するような気がする」

「自分ができないから僕がやればOKって……幽霊の世界ってそんなご都合主義なもんなの?」

「わかんないよ、私、自分以外の幽霊見たことないし。でも、君は私が初めて出会った、私がここにいることをわかってくれる人なんだよ。だから、多分あの時、あの場所に来たことにも、私の特に理由は無い成仏へのインスピレーションにもそれなりに意味はあるんじゃないかなって思うんだよね」

「そんなもんかな」

「そんなもんだよ、きっと」

 彼女の話は酷く適当だった。要は、僕は彼女の歌を彼女が満足するように人前で披露することができれば、成仏できるような気がする、特に理由はない、というのが彼女の話だった。

 それを聞いて、僕は特に使い道のない半年分の小遣いの残額を一度も触ったことないギターと駅前の楽器屋で交換してきた。それがあの日から一週間経った僕の現状で、おそらく僕の人生で一番不思議な行動だ。


   ***


「なかなか上手くなんないね、ギター」

 彼女はそう、にこにこしながら呟く。何もすることのなかった僕の午後6時から7時の時間が、消音器を付けたギターを練習する時間に変わった。

「君は案外に不器用だね」

「そんなことないと思うんだけど」

「私が始めた時より遅い」

「それは僕が下手なんじゃなくて、君が上手かったんだ」

 僕は割と頑張っているつもりだった。多分、全くの初心者が練習していく過程としてはそこまで遅くはないのではないかと思ったけど、他の人がどれくらいのスピードで上達するのか知らないのだからはっきりとは分からない。

「こうだよ、F」

 そう言って、彼女はFコードをストロークする。曇りなく澄んだ音が部屋の中にこだまして、夜の窓に吸い込まれていく。

 僕と彼女にしか聞こえないFコードを、僕は彼女が成仏するための誰かに聞かせられるよう、不器用な自分の手で鳴らそうとしている。

「こう、人差し指の外側にくるって力を入れる感じ」

 そう言って彼女は左手の人差し指をくいくいと動かして見せる。僕も同じようにやっているつもりなのだけど、多分押さえる力が足りなかったり押さえ方が甘かったりしているのだろう、雑音が混じってしまう。

 Fはバレーコードと言って、人差し指一本で複数の弦を押さえないと上手く鳴らせない。よく「初心者が挫折するコード」と言われていることは、軽音楽をやっている友達から聞いて知っていた。

「……うーむ」

 彼女が不意に僕に近づいて、指に触れようとした。僕は、彼女の人差し指が僕の人差し指を何の感覚もなく通り過ぎていく様子を黙って見ていた。

「やっぱ無理か」

 彼女は不満げに自分の手の平を睨んでいた。そんな彼女を見て、僕はふと尋ねた。

「……何で僕なのかな」

 彼女は顔を上げて溜め息を吐いた。

「だから、君しか私のこと見えないんだもん」

「いや、そうじゃなくて。何で僕しか君のことが見えないんだろうってことだよ」

 ああ、なるほど。と彼女は考え始めた。それからからからと笑って「なんでだろうね」と言った。

「君は、何でだと思う?」

 僕は少し目で天井を仰いでから、彼女にこう言ってみた。

「どこかで、会ったことないかな?」

「私と君が?」

 僕は頷いた。彼女は首を傾げた。

「……ないと思うんだけど、私ほら、死んじゃってるから記憶もあやふやなとこがあるし、分かんないな。君は私に見覚えあるの?」

 実際の所、なんとなくそんな気がしただけでこれだという見覚えがあったわけじゃなかった。彼女が「なんとなく成仏できそう」と言ったなんとなくと、僕の感覚はさほど変わらなかったと思う。

「でも、そうなのかもしれないね」と彼女は呟いた。僕は顔を上げた。

「どうして?」

「そっちの方が、私も成仏できそうじゃない?」

 そう言って彼女は小さく笑った。


   ***


 彼女と出会って一か月ほどが過ぎた。僕はずいぶんギターが弾けるようになった。今まで「頑張る」ということをしてこなかった自分からすれば凄く大きな進歩だと思った。

 けれど相変わらずFは綺麗に弾けなかった。「Fを弾くぞ」と準備をしてギチギチに力を込めればなんとかなったが、曲の中で鳴らすのはとうてい無理だった。

 だからいつも、Fは彼女が弾いた。

 僕はたどたどしく彼女がいつも弾いていた曲を弾き始める。僕のイントロに合わせて彼女が歌い始める。

 夕闇に吸い込まれていくような、ささやくような細い声を僕が添える。僕は人前で歌うのは好きじゃない。上手くないし、声が変に高くて、細くて女っぽいから。でも彼女と歌うのは悪くなかった。「それって私が下手ってこと?」って一回彼女が怒ったけれど、そうじゃなかった。

 彼女と歌うのは、悪くなかった。彼女のまっすぐな声は、僕の声を支えてくれる。そうして心地よい響きを作ってくれる。多分、音楽が楽しいかもって思ったのは、評定4を取った時以来だった。

 彼女が鮮やかなコードチェンジからFを鳴らす。それは僕には出せない音で、僕と彼女にしか聞こえない音だ。この部屋に響いているのは、Fの抜けた曲とへたくそな女声の僕の歌だけだ。

 でも、僕と彼女の間にだけは笑い出してしまいそうなくらいには、悪くない音楽があった。

「君の声は綺麗だよ、すごく良い声をしてる」

 そう彼女は不意に言った。僕は驚いて、それから苦笑して首を振った。

「そんなこと、言われたの初めてだし。多分これからも二度と言われないよ」

「嘘だよ」

 突然彼女がそう強く言ったから、僕はぎょっとした。彼女はもう一度、「嘘だ」と呟いた。

「君の声が良いって思ってる人はいるよ、絶対に」

 彼女の声は、なんだか否定することを許さない雰囲気を持っていた。だから僕は代わりにこう言った。

「どうして、嘘だって分かるの?」

 彼女は僕の質問を無視して、不意にFコードを弾いた。

「君、本当はちゃんと弾けるでしょ?」

 彼女がFのことを指しているんだと思い、僕はため息を吐いた。

「無理だって。ずっと見てきただろ、ギター弾くとこ」

「弾けるよ、ほら」

 彼女が突然、間奏の入りを弾き始めた

「早く」

 そう促されて、僕も仕方なく彼女の音に重ねて弾く。でも、できないのは分かっている。間奏にはこの曲で一番難しい、Dm、F、G、Cmの流れるようなアルペジオのコードチェンジがある。

「無理だよ、今まで一回も出来たことないんだから」

 そう泣き言を言いながらたどたどしくギターを鳴らす僕に、彼女は目を合わせなかった。

 その刹那に。

 できるよ、と音もなく彼女の唇だけが動いて、そこから起こったことを、僕は多分一生忘れないと思う。

 今日の最後の夕光が窓から切り込むようにすっと射して、僕の押さえる指板を照らしていた。彼女の音がDmの直前に、送り出すようにふっと途切れて、今、鳴らしているのは僕一人なんだと気付いた時にはもう、僕の手は勝手にFの形に動いていた。

 曇り一つ無く音の玉が響いて、浮いて、吸い込まれた。

「ほら、できた」

 そう言って彼女が笑って、僕は戸惑った。その理由は、目を細めた彼女の目蓋の淵から、一筋涙がこぼれたからだった。

「ごめん……変なの、私が弾けるって、そう言ったのにね。それなのに、私、弾けなきゃいいなあって思って聞いてた」

 彼女は凄く綺麗な笑顔でそう言った。

 多分、この先一生そんな気障なことはしないと思う。僕は彼女の涙を拭おうとして指を伸ばした。けれど、やっぱり僕の指は彼女の頬を何の感覚も無くすり抜けていった。

「ありがとう」と彼女は一言だけ言った。

「僕も、僕も弾けなきゃいいって、ちょっと思った……このまま、ずっと弾けなくても別にいいかなって」

 僕がそう言うと、彼女は弟を見るみたいにくすりと笑った。

「ヘタレだなあ、君は相変わらず」

 彼女が立ち上がって、僕はその後ろ姿を見上げた。彼女は振り向かないままこう言った。

「もう最後まで弾けるね。明日、もう一度駅前に行こう」


   ***


 不思議と緊張はしなかった。それは彼女が隣にいたからかもしれない。

 僕の前を足速に通り過ぎていく人の群れ。まるで誰の目にも映っていないような錯覚に僕は捕われる。

 彼女はずっと、誰かに届け、届けと、この雑踏に向かって歌っていたんだ。

 大丈夫、大丈夫だ。僕の声はちゃんと届く。僕が、彼女の代わりに彼女の声を届ける。

 彼女がごとりとギターケースを足元に開く。ゆっくりと抱え上げ、なじませるように指板の上で指を滑らせる。僕も同じように彼女の隣に並べてケースを開く。

「いこう」と彼女が小さく呟いた。微かなピッキングでチューニングを確認して、僕は頷いた。

 僕らの間にはもう、合図も言葉も、多分あらゆるものが要らなかった。僕がおもむろに第一音を鳴らした瞬間、彼女の音がぴったりと重なって薄曇りの冬空に溶けた。

 イントロを鳴らす。力強さもスピードも要らない、丁寧に、音を空間に流すように。

 二つの声が混ざり合って響く。恥ずかしさも恐れもない。僕にあったのは、今ここに確かに、僕たち二人で歌っているんだって、そう伝えたい一心だけ。

 素直に、まっすぐに、僕たちは歌い続けた。

 スーツの男の人、大学生のカップル、買い物帰りの主婦、少しずつ、少しずつ足を止める人が増える。ちらりと伺った彼女の横顔が、目を閉じて愛おしげに声を放つ姿が、すごく眩しく見えた。

 間奏に入ると、彼女が突然、こう喋りだした。


 ――何も言わないで聞いてね


「私、びっくりしたんだ。君が『どこかで会ったことないかな』って言った時。それでね、すごく嬉しかった」

 僕ははっとして彼女を見た。彼女もこちらを見ていた。

 君は――

 そう声を出そうとした僕に向かって、彼女は人差し指を立てる。

「そうだよ。放課後、音楽室を借りて一緒に歌の練習したの、覚えてるかな」

 万年3の音楽の成績を、一度だけ4にしてくれた幼馴染み。四年生の時に転校してしまった女の子が、僕と同じ制服を着て、今目の前にいる。

「病気だったんだ、私。今の医学じゃ治らないって言われて。それで、専門の病院があるところに転校した。理由、あの時は言えなかったんだ……怖くて。ごめんね、こんな幽霊になってから言っても遅いかもしれないけど」

 彼女の声を聞きながら、僕は無言でギターを奏でた。引っ越していくとき、最後に笑って手を振った彼女の顔が蘇る。

 あの時何も知らなかった僕は、ぶすっとした声で、じゃあ。って言った。

 それなのに、彼女はあんなにも綺麗に、何もかもつるりと隠して笑って。


 ――また会おうね


 Fのコードチェンジを超えて、間奏の終わりが近づいていく。指板を見る視界が霞む。

 僕は、もうやめてしまおうと思った。全て放り出して、無かったことにすればいいと思った。

 この曲を弾き終えればきっと、彼女は消えてしまうだろう。初めから何も無かったかのように、微かな記憶の色だけを残して。それなら僕は軽蔑されてもいい、へタレでもいい。

 Fの上手く弾けなかった僕に戻ってしまえばいい。

 でも彼女はそれを許してはくれなかった。

「大丈夫だよ、君の声はすごく綺麗だから。大丈夫、最後まで歌えるよ」

 そうか、思い出した。昔、僕の声を褒めてくれた人が一人だけいた。


 ――大丈夫だよ、キミの声、すごく綺麗だから。きっと実技テストも大丈夫だよ。


 そうか、君は「嘘だ」って、本当に知っていたんだ。

「さあ、最後のワンコーラスだよ」

 ああ。僕はそう心の中で答える。

 間奏を形作る最後のストロークが空に流れ出した。それを追いかけて、ささやくように僕はまた歌い始める。届かない、叶わない少女の恋の歌。君の声が僕の声を包むように響く。

 僕は声を絞った。精一杯に、触れられない彼女との壁を超えるように、突き抜けるように、祈って、願って、声をふり絞った。

 その時だった。

 僕はあることに気付いた。目の前で聞いていた小さな女の子と母親の二人連れ。

 女の子の視線は僕に向いていない。彼女の顔の方に向いている。きらきらした、無邪気で、憧れるように、その瞳を彼女に向けている。

 君が、見えている。その女の子には確かに、君の姿が見えていた。

 幽霊になった君に出会えたことが奇跡だとするなら、それは奇跡の奇跡だった。

 二人の間にしか響かなかった声はその瞬間、僕らに見える世界全部を震わせた。

 僕らは叫んだ。今、この時、この場所に確かに、僕らは二人で在ったんだと、声の限りに叫んだ。皆が僕らを見ていた。

 その一瞬だけ、皆が、君を見ていた。

 その景色を絶対に忘れないように、僕は両目に焼き付けた。君と見た最後の世界だ。

「終わらなきゃいいのになぁ、このまま」

 彼女が歌詞を無視してそう呟いた。

 でも、始まった歌は終わる。これはハッピーエンドの歌じゃない。

 最後のワンフレーズが夕暮れの彼方に消えていく。

 ……終わった。最初で、最後の、君の舞台が。

 万雷の拍手の音と、ギターケースに投げ込まれた硬貨の金属音が重なって響いていた。

 だから、最後の君の言葉を聞いていたのは、多分僕だけだ。


 拍手が鳴り止んだ時、目の前にあったのは僕らがもらったお金の半分が入った僕のギターケースと、すぐ隣のアスファルトに散らばったもう半分のお金。

 もう、僕一人だけだった。


   ***


 今でも僕の部屋には、あの時のギターがある。でも、僕はもう二度とそれを弾くことは無いだろうと思う。

 あれは、一回きりの特別な舞台。僕と君の、あり得なかった奇跡の話。

 高校一年生の冬、僕は幽霊の同級生と知り合った。

 確かに彼女がそこに居たのだということ。そして君がこの世界に残した最後の一言。

 それはもう響くことの無い僕の歌声と、このギターの弦だけが覚えている。

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