There is no meaning in particular.
星美里 蘭
There is no meaning in particular.
夕焼けの土手からの帰り。
道端の小石を蹴飛ばす。
特に意味はない。そこにあったからだ。
カタカタと転がり、アスファルトを跳ねる。
それを繰り返し繰り返し、繰り返し繰り返す。
「あ、」
側溝に落ちてしまった。
代わりがいないかと見渡すが、既に小石のある川原ではなく、住宅街。
あったとしても小石、というよりは砂利と呼んだ方がいい程度のもの。
小さく溜め息、進む。
「ただいまぁ」
団地の三階端から四つ目。そこが僕んち。
トントンカタコト音がする。
美味しそうな音が。
「おかえりなさい。晩御飯ちょっと待っててね」
「うん」
ぶらぶら足揺らしながら、僕は晩御飯待っている。
There is no meaning in particular. 星美里 蘭 @Ran_Y_1218
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